中村倫也主演ドラマ『珈琲いかがでしょう』、テレ東“新記録”の好発進も…気がかりな点とは?
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中村倫也が主演を務めるテレビ東京系連続ドラマ『珈琲いかがでしょう』の放送が5日から始まり、反響を呼んでいる。
23時06分からの放送という深夜帯の枠ながら、初回放送の世帯視聴率は3.5%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずの好成績。そして放送翌日の「ネットもテレ東」「TVer」などでの見逃し配信は合計再生数が58万回を突破した。これは、同局番組の1日の再生数としては過去最高だという。
同作は、TBSでのテレビドラマ版も人気を博した『凪のお暇』(秋田書店)などで知られるマンガ家・コナリミサトの同名作品(マッグガーデン)を実写化したもの。“幸せを運ぶ移動珈琲店”を主軸に、各地で出会うさまざまな客との悲喜こもごもが描かれるヒューマンドラマだ。
原作ファンの間では、主人公である店主の青山一(はじめ)が「中村倫也にしか見えない」との声が以前から上がっていたが、見事主役を射止めた中村は髪型も“寄せて”おり、「本当に青山そっくり」との声が多く上がっている。
「今後のストーリーの鍵を握ることになる杉三平を演じる磯村勇斗も、初回でまだ出番がほとんどない中で不穏な空気を漂わせていて、さすがの怪演ぶりだと評判。ゲストもすでに4話まで発表されていますが、原作の世界観を壊さないキャスティングでしょう」(ドラマ・映画ライター)
出演者だけでなく、制作体制についても盤石の布陣が敷かれている。
「本作のチーフプロデューサーは、『モテキ』『バイプレイヤーズ』『きのう何食べた?』などテレビ東京ドラマのヒットを生んできた阿部真士。監督・脚本には、映画『かもめ食堂』『めがね』『彼らが本気で編むときは、』などの荻上直子を迎えており、原作や中村のファンだけでなく、ドラマ・映画好きからも注目を集めている。
新たに立ち上げられた『ドラマプレミア23』枠の第一弾作品ということもありますが、小沢健二がおよそ25年ぶりにドラマのテーマ曲を提供していたり、第3話まで5分拡大放送としたりと、テレ東もかなり気合が入っていますね」(同上)
ただ、懸念点がないわけではない。原作ファンはこう指摘する。
「タイトルや初回の空気感から、“癒し系”の作品と勘違いされていそうなのが心配ですね。主人公の衝撃の過去についても触れるようですし、まったく“ゆるふわ”じゃないストーリー展開に戸惑う人が出てきそう(苦笑)。実際、初回を観て『中村さんに癒される』って言ってる人が多いんですよ。ダークな話になったら賛否が分かれそうで。
あと、夏帆さん演じる垣根志麻のキャラクターが原作と印象が違ったことも気になりました。ただの面倒くさい人みたいになってしまっているというか……。ドラマオリジナルの回もあるみたいなので、原作とは違う作品になっていくのかも、と少し不安です」
テレビ東京は、質の高いドラマを作ることで元々定評はあったが、ここのところ大物や人気俳優を主演に据えた作品も目立ち、ドラマにおいても存在感を増している。昨年は、「木ドラ25」枠で放送された『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』が2020年12月度ギャラクシー賞月間賞に輝くなど、テレ東ドラマはますます勢いづいているが、はたして『珈琲いかがでしょう』はこの勢いを牽引できるのだろうか。
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