【24年秋ドラマ】『あのクズを殴ってやりたいんだ』第7話 乗れというのか、アラサーの三角関係ドラマに
#あのクズを殴ってやりたいんだ
適当な女から金を引っ張りまくるクズ男だったカメラマンの海里くん(玉森裕太)が、熱血ボクシングOLのほこ美(奈緒)に出会ったことから改心し、すっかり夢追いマンになったドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)も第7話。
今回はそんなアラサーOLのほこ美ちゃんが海里くんと「両想いになった~! 付き合った~!」とハシャいでいるところからスタートです。いくつになっても、恋って素敵なものですね。振り返りましょう。
■イチャイチャが長い
ますますボクシングにのめり込み、いよいよプロテスト受験を決意したほこ美ちゃん。市役所の仕事に練習にと忙しい毎日を送っております。
一方の海里くんは一流スポーツカメラマンの朝倉師匠(安井順平)に弟子入りし、現場について回る日々。こちらも忙しく日々を過ごしているようです。「夜電話しよ」なんて約束しても、2人とも寝落ちしてしまう感じでした。
そんなある日、海里くんの午後が空いたので2人はデートをすることに。海里くんはクルマで来て「よっ」とか言ってるし、ほこ美ちゃんも珍しくおめかししていい感じです。
2人で海沿いの道をドライブしたり、スポーツショップでボクシンググローブを眺めたり、何か食べたりしていると、海里くんが助手席のほこ美ちゃんに「家来る?」「おいでよ」と甘いささやき。この日は同居人の悟(倉悠貴)もいないそうで、ほこ美ちゃんはエロい想像などしてしまいます。
海里くんの家に着くと、プランクしたりクランチしたりして適当に脂肪を燃焼させると、そのままエロモードへ。無事、お泊まりとなりました。
ここまではホントに、ただ美しいアラサーカップルのイチャイチャシーンを見せられるという甘い時間。ここから、ようやく展開が始まります。
ずっとイチャイチャしていられないのが恋愛ドラマの常ですので、海里くんに、あるボクサーの海外キャンプに密着するという仕事が舞い込みます。そのボクサーは海里くんが現役時代にスパーリングしていた仲間で、世界挑戦のために半年間、ラスベガスに行くという。海里くんにとってはボクシングカメラマンとして飛躍するチャンスですが、同時に悲しいトラウマを抱えるボクシングと改めて向き合わなければいけないし、何しろ半年も帰ってこれないので、ほこ美とイチャイチャできません。
ほこ美の同僚である撫ちゃん(玉井詩織)はずっとほこ美にムカついていましたが、ボクシングを始めてますます調子のよさそうなほこ美ちゃんにいよいよイライラが抑えられなくなったようです。ほこ美ちゃんのパソコンを隠してひと悶着起こすと、課長に「ほこ美に残業を押し付けられてる」などとウソの告げ口。さらにほこ美本人に向かって「ずっと嫌いだった」と宣言します。ほこ美ちゃんはいたく傷つきますが、上司の大葉さん(小関裕太)のフォローでなんとか自我を保っています。
そんな大葉さんはといえば、ずっとほこ美ちゃんが好きだったという気持ちが抑えられない様子。アメリカに行く海里くんに、「プロテストの日には戻ってきてあげて」「戻ってこないなら、自分がほこ美に告白する」と言い放ちました。
ずっとアメリカ行きをほこ美に言えずにいた海里くんですが、ジムで自主練中のほこ美の前に現れ、現役時代に自分が使っていたのと同じグローブをプレゼント。そのグローブを付けたほこ美のパンチをミットで受けたり、「ありがとう、ほっこーのおかげで」と涙ぐんだり、抱きしめたり。ほこ美も、2人が互いに前を向いていることを確かめた上で「私、待ってないから」と言って、結局2人はお別れをするのでした。
半年後、ほこ美のプロテストの日に海里くんは現れず、大葉さんが「佐藤(ほこ美)が好き、超好き」などと告白して次回へ。
■だいぶ光のドラマとなってきました
クズだった海里くんはすっかり光堕ちし、ボクシングカメラマンの夢に向かって邁進中。ほこ美ちゃんもボクシングに没頭し、プロテストもいい感じでした。そんなほこ美ちゃんに言い寄ってきた大葉さんは、もとより最高にいい奴な上司としてのキャラを崩していません。
そういう3人が「付き合おう」とか「別れよう」とか、正直けっこうどうでもいいんだよなって感じになってきました。撫ちゃんの横やりもあんまり効果はないみたいだし、不穏なのは海里くんの同居人の悟くらいですが、上記3人の人生や人格に影響を及ぼすようなことはなさそうだし。
シーンはおおむね素敵ですし、奈緒ちゃんがボクシングをちゃんと練習してるのもわかるし、右アッパーきれいだし、特に文句はないんですが、アラサーの三角関係だけ見せられてもなぁというのが正直なところです、はい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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