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大谷翔平から24億円以上盗み、賭博の勝ち分は自分の口座へ…水原一平氏の裏の顔にネット衝撃

写真/Getty Imagesより

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の専属通訳だった水原一平容疑者が11日、大谷から1600万ドル(約24億5000万円)超を盗んだとして、米連邦検察により銀行詐欺容疑で訴追された。ギャンブルの借金などを返済するために大谷の銀行口座を操作し、賭博の勝ち分は自身の口座に入るようにするなど、当初の予想を上回る「トンデモ」ぶりが明らかになっている。

 スポーツ専門メディア「ESPN」によると、水原容疑者は2021年9月から違法賭博に手を染め、借金がふくらんだころから、大谷の銀行口座に登録された電話番号とメールアドレスが同容疑者に関連するものに変更されていたという。この時点で大谷には送金履歴などが通知されなくなっていた可能性がある。

 さらに水原容疑者は通訳の立場を悪用し、日本語を話せない大谷の会計士らに「大谷があなたたちの口座へのアクセスを拒否している」と虚偽の説明をして、金の流れが外部にわからないようにしていた模様。捜査当局は、水原容疑者が大谷のふりをして、送金を許可させるために銀行に電話した時の音声を入手しているという。

 捜査当局は、大谷が会見で話した「まったく知らなかった」という主張は「正しかった」とし、大谷は完全な被害者であるという見方を示している。

 当初、水原容疑者が大谷の口座から盗んだのは450万ドル(約6億9000万円)ほどとされ、借金額もそれに近いとみられていた。

 ところが、水原容疑者の“負けっぷり”は予想をはるかに上回っていた。当局発表を基にした現地報道によると、水原容疑者は2021年から今年の1月まで1日に数十回、1回あたり平均で1万2000ドル(約184万円)以上を違法賭博に賭けていたといい、累計で1億4000万ドル以上(約214億円)は勝ったが、1億8000万ドル(約276億円)以上も負け、差し引き4060万ドル(約62億円)の借金を作ったという。また、水原容疑者のメールの内容から暗号資産(仮想通貨)でも大損していた可能性が浮上している。

 ギャンブルだけでも当初の報道の10倍近い借金があったことになり、そのうちの1600万ドル(約24億5000万円)が大谷の口座から返済に充てられたようだ。検察によると、水原容疑者は賭博の負け分を大谷の口座から補填しながら、勝ち分は自身の口座に入るように設定していたという。

 また、水原容疑者は今年1月~3月にかけ、大谷の口座を使って総額32万5000ドル(約4880万円)分の野球カード約1000枚をネットオークションで購入。「Jay Min(ジェイ・ミン)」の偽名で送り先を自宅ではなくドジャースのクラブハウスにしており、転売目的だったのではとみられている。

 これに対して、ネット上では「ギャンブル依存症では説明できないレベルのモンスターでビビった」「いい人そうに見えたのに人間は分からん」「カイジも真っ青のギャンブルクズ」「こんな話を聞くと身近な友だちすら信用できなくなる」といった困惑の声が続出した。

 無類のギャンブル好きで知られる霜降り明星・粗品のYouTube上のキャラクター「生涯収支マイナス3億円君」になぞらえ、水原容疑者はネット上で「生涯収支マイナス7億円君」と呼ばれていたが、今回の報道を受けてSNSでは「生涯収支マイナス62億円君」がトレンド入り。本家の20倍以上の額となり、粗品は自身のSNSで「お兄ちゃん。。。」と反応した。

 水原容疑者が訴追された銀行詐欺は、最高刑が禁錮30年で罰金もある重罪。カリフォルニア州の弁護士資格を持つ清原博氏は、12日放送のテレビ朝日系『グッド!モーニング』で「被害額的に罰金だけでは済まず、私の感覚なら禁錮刑15年から20年ぐらいの実刑。司法取引をすれば刑が軽くなる可能性はあるが、今の連邦検察官はかなり強気で司法取引しない場合があり、たとえ司法取引が成立しても禁錮10年ぐらいはなると思います」と解説した。また、米ニューヨーク・タイムズの記者も「司法取引によって禁錮6~10年」との見方を示している。

 大谷の「潔白」が証明されたのは喜ぶべきことだが、水原容疑者の闇の深さは底なしで、今後さらに世間を驚かせる事実が浮かび上がる可能性もありそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/04/12 15:00
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