一方的な専属契約で所属タレントを縛ったジャニーズ残酷物語…ほかスクープ9本
#ジャニーズ #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位「小渕優子がドリル秘書(不動産会社)に政治資金1200万円を還流させている」(『週刊文春』9/21日号)
同・第2位「クリーンエネ汚職で逮捕『秋本議員』を操る『河野太郎』」(『週刊新潮』9/21日号)
同・第3位「『神宮外苑再開発』に黄色信号で『森喜朗』胸像の行方」(『週刊新潮』9/21日号)
同・第4位「岸田首相が突き進む『竹やり特攻解散』の道」(『週刊ポスト』9/29日号)
同・第5位「ジャニーズ事務所タレント『専属契約書』の中身」(『週刊現代』9/23日号)
同・第6位「窮地のジャニーズ帝国 東山紀之新社長のウラで暗躍する『黒幕キーマンたち』」(『FRIDAY』9/29日号)
同・第7位「ジャニーが稼いだ1000億円の行方」(『週刊文春』9/21日号)
同・第8位「お誕生日『紀子さま』が『宮邸50億円改修』に“ひとごと発言”」(『週刊新潮』9/21日号)
同・第9位「『70歳』が『100歳超』女性を犯して死なせた“高齢者施設事件”の真相」(『週刊新潮』9/21日号)
同・第10位「サーファー進次郎『派閥って大切』も子分ゼロ」(『週刊文春』9/21日号)
【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!
今週はすべての週刊誌が出ているが、内容的にはやや寂しい。小泉進次郎の名前を聞かなくなってしばらく経つ。どこで何をしているのかと思えば、サーフィンに現を抜かしているようだ。9月3日、福島県南相馬市の海岸で開かれた子供向けサーフィン教室に小泉は参加していたという。福島第一原発から出る処理水の安全性をアピールし、久々に脚光を浴びたと文春が報じている。
彼は「自民党サーフィン議連」の幹事長を務めていて、以前から「処理水が放出されたらサーフィンに行く」と福島の関係者と連絡を取り合っていたそうである。担当記者にも告げずに現地に入ったものの、結局、地元メディアが主催者側から情報を得て、大きく報じられることになったと政治部記者がいっている。サーフィンの腕前は初心者でもなくそこそこだそうだ。
彼は国会議員になって15年目。さらに上を目指すにあたって、遅ればせながら、最近、仲間づくりの大切さに気づいたようだという。もうこの男も42だろ? 気づくのが遅すぎると思うのだが。
「ただ、肝心の子分や、彼を支えるような右腕が見当たりません。かつて側近だったのは、同世代の村井英樹首相補佐官と小林史明副幹事長ですが、いずれも岸田派で上を支える立場。
一時期は“将来は小泉首相、福田官房長官”と言われていた福田達郎前総務会長とも、今は距離があります」(党関係者)
若殿も世の汚濁にまみれて、バカ殿になってしまわれたか。
さて、人間、それも男は認知症になると潜在意識が出てきて、症状前には紳士然としていた人間が、女性介護士のおしりを触ったりとよからぬ行動に出ることがあるといわれている。私は、根がスケベなものだから、認知症になったらとんでもない破廉恥なことをするのではないかと正直心配している。
北海道弟子屈町の高齢者施設で9月7日にその事件は起こった。午後9時半ごろ、JAが経営する高齢者福祉施設で、79歳の佐藤基次が寝たきりの100歳代の女性に性的暴行に及び、不同意性交などの疑いで北海道警に逮捕されたというのだ。その女性は死亡、死因は「心因性」のものだったという。突然男に襲われたことがショックだったのだろう。
生活保護で生活していたが、家賃も払わなくなったために佐藤は施設に入居してきた。そのときにはすでに、「もう完全な認知症でさ。(中略)家事もできないから、ヘルパーさんが度々お手伝いに来てた」。「俺の悪口をいったろ」などと住民に難癖をつけたりするので、みんなで町役場に要望を出して、施設に入れたという。
全室個室だが、監禁になってしまうので、外からカギはかけられなかった。カメラもあるが、ドライブレコーダーのようなもので、入居者の安全を常に見守るものではなかったそうである。識者は、入居者の安全を守るために介護職員を増やすべきだというが、それもなかなか難しいのではないだろうか。私もこれ以上認知症が進むと、心配だな。
ところで、このところ秋篠宮家では、長男悠仁さんの大学進学問題や次女佳子さんの一人暮らし問題など、難問が山積している。ニューヨークに小室圭さんと“高跳び”した長女眞子さんは、ここしばらくさほどの「騒ぎ」は聞こえてこないようだが、秋篠宮家はなかなか大変なようだ。
このところは、秋篠宮邸の改修工事が当初の予定の34億6600万円から、工事中の御仮寓所の建設費9億8000万円、さらに今行われている建設工事まで含めるとトータルで50億円を超すのではないかという批判報道が多い。だが、以前から、工事費がかさんだのは、紀子さんの要求が次々にエスカレートしていって、当初予算を大幅に超えてしまったのだという批判がある。
だが、9月7日の誕生日に出された紀子さんの文書には、
「この度の宮邸の改修工事の規模の大きさや、コロナ禍により予定の工事期間が長くなるとともに、資材が高騰するなどによって当初の予定より金額が増加したことをとても心配しておりました。管理部をはじめ、建築に携わる専門家や技術者が検討し、お代替わりに伴う必要なものとして改修工事がおこなわれ、それに関して説明がされてきました。関係者みなが、その中で考えられる選択をしながらおこなったように思います」
この中の「とても心配しておりました」という他人事のような発言が、いたく新潮を刺激したようだ。まあ、これだけ多額の税金がつぎ込まれたのだから、もう少し違ういい方があってしかるべきだったなと、私も思う。
今年は、長女眞子さんのことについては、突き放すように、「眞子の近況については、昨年と同様に本人の希望もあり、お答えは控えます」とそっけない。
このままいくと、秋篠宮家は人心がバラバラになり、崩壊しかねないようだ。心配である。
さて、ここからはジャニーズ事務所問題3連発。最初は、文春のジャニー喜多川が稼いだカネはどのくらかという記事。ジュリー前社長は、法を超えて被害者たちには補償するといったが、民事裁判のケースでは、肛門性交、口腔性交では、賠償額はおよそ300万~400万だそうだ。仮に被害者が500人とすると20億ぐらいになるか。
だが文春調べによると、そんなもの楽々払えるというのだ。芸能事務所幹部によると、「ジャニーズの資金力は業界でもトップクラス。グループ全体の資産はおよそ一千億円ともいわれています」だそうだ。文春の調査でも、ジャニーズ事務所やジュリー名義の不動産を15軒確認できたという。それにオフイスが入っている超一等地の物件、ジャニー喜多川の居宅などを合計して、それだけでも500億円にはなるという。
賠償金を払っても、ジャニーズ事務所が落ち込んでも、まあ、ジュリーが娘と一緒に楽に暮らすカネは十分すぎるようである。ジャニーズ事務所さん、大盤振る舞いで、被害者1人につき1000万円ぐらい払ったらどうか。
FRIDAYによると、ジュリー前社長には20歳前後の娘がおり、アメリカに留学させ、経営などを学ばせているのではないかといわれているそうだ。だから、外から優秀な人材を連れてきて社長に据えると、娘に禅譲できなくなる危険があるため、身内の東山紀之を社長にしたのではないかというのである。
ジャニーズ事務所を逃げ出して滝沢秀明が新たにつくった「TOBE」に移るタレントがこれからも多く出てくるようだが、待ってくれ。滝沢もジャニー喜多川の超オキニであった。滝沢も他人事ではなく、ジャニー喜多川の“寵愛”を受けているはずである。滝沢もジャニーズ事務所から逃げ出したタレントたちを集めて悦に入っているではなく、自らの口で、ジャニー喜多川の知られざる部分を語らなければ、人はついてこないのではないか。私はそう思う。
お次はジャニーズ事務所の「専属契約書」を入手したと現代が報じている。 第2条にはこうあるという。
「乙(タレント)は甲(ジャニーズ事務所)に対し、日本を含む全世界を包含する太陽系全域における芸能創作活動のために第三者と交渉・協議する権限を与え」
所属タレントたちが生み出す著作権に関しては、「甲は自由に利用及び処分できる」としているのだ。ジャニー喜多川が思っていたのは、日本や世界などという狭い世界ではなく、太陽系全域だったというのである。
また、現代によると、事務所側の権利を定めた条文は多いが、タレント側の権利を明記した条文がほとんどみられないというのだ。
「当該の契約書において懸念されるのは、一般的な専属契約で通常規定されている契約期間の定めが見当たらないこと。契約の解除事由についての規定もないことから、事務所がタレントの退所を前提とした話し合いに応じないことも考えられる」(竹村公利弁護士)
また、「(タレント側が)芸能創作活動に関して第三者といかなる契約をも締結したり、締結のための交渉をしてはならない」という条項もあり、タレントの権利を全く認めないで事務所に縛っていたことがこれを読めばよく分かる。
タレント側に支払われるギャラにしても、まず事務所側が必要諸経費として50%を差っ引き、その残りの50%も事務所が取り、残りの50%をアイドル仲間で分け合うというのである。
こうした専属契約書は、デビュー時に一度サインすると、その後は自動的に継続され、タレント側が人気や活動実績を踏まえて、報酬の条件を変更しようとしても、事務所側は一切交渉に応じなかったそうである。まさにジャニーズ事務所タレント残酷物語である。
東山紀之では、こうした現場のタレントたちの「悲哀」は理解できまい。このままこうした契約が続いていけば、ほとんどのタレントたちは事務所から逃げ出すに違いない。
ところで、全く新味のない内閣改造をして、ますます支持率が下がるであろう岸田文雄政権だが、それでも、竹やり、玉砕覚悟の特攻精神で、解散・総選挙を仕掛けるつもりだと、ポストは見ているようだ。その証拠に、文春に追及されている木原誠二官房副長官を交代させ、選挙の指揮を執る選対委員長に「女性」の小渕優子を“選挙の顔”にしたではないか。
これまで外国要人と外交について話し合ったことがないのではないかと思う、「女性」で元法相の上川陽子を外相にした。もめていた東京選挙区で、公明党と手打ちができたといわれる。ポストによれば、わずかだが支持率が上がったところで、解散したいという思いは強いようで、そのXデーは10月22日だというのだ。
マイナカード問題や消費税のインボイス問題など難問が山場を迎えるその前に、岸田は統一協会への「解散命令」を出し、解散するという目論見だと見ている。やれるならやってみいや。口先ばかりならまだいい。口先も使わず、国民に説明もせず、防衛費倍増、マイナカードの保険証とのひも付け、福島第一原発の汚染水の放出などなど、岸田には恨みがたまって火を噴きそうだ。
今度の総選挙は早ければ早い方がいい。我々の怒りが燃え盛っているうちに解散すれば、ふにゃふにゃした若者たちも、しゃきっとして反自民票を投じるかもしれない。総選挙と祭りは大きいほど面白い。楽しみになってきたな。
以前から森喜朗の胸像をつくろうなんてもの好きが世の中にいるものだと、変に感心していたのだが、それがどうやら怪しくなってきたと新潮が報じている。神宮の再開発について9月7日に、国連ユネスコの諮問機関イコモスが、事業者である三井不動産や明治神宮、認可した東京都に対して、「計画撤回」を求める緊急要請を出した。
ジャニーズ事務所の記者会見であまり大きな話題にならなかったが、外国、それも国連が、計画を撤回しろと迫ったのだから、外国の権威に弱いお国柄だから、相当な威力があるのではないか。そのあおりを食って、新たにつくられる新秩父宮ラグビー場のミュージアムの中に、あの、あの、あの森喜朗の胸像が奉られるかもしれないと、新潮がだいぶ前に報じた。
発起人などを引き受けた連中には、キャノンの御手洗富士夫や、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎などの名前があるという。新潮が、その後どうなったのかを聞いて回ると、胸像は制作中だが、ミュージアムに設置するなんて話は元々ないようなのだ。そりゃそうだろう、新国立競技場のトイレの前でも置くならともかく、秩父宮はまずかろう。胸像ができたら、みんなで叩き割るというのもいいかもしれない。レーニン像が引き倒されたように。だがレーニンが怒るだろうな。
さて、河野太郎という人間は、人望も無けりゃ周りにいるものもロクなものではなかったことが、衆議院議員・秋本真利容疑者(48)の逮捕で明らかになったと新潮が報じている。社会部記者がこう解説する。
「秋本容疑者は洋上風力発電事業を手がける日本風力開発(日風開)の塚脇正幸前社長から約6146万円の賄賂を受け取ったとされています。塚脇前社長とは共同で馬主組合を設立しており、賄賂は馬の購入費などの関連費用として渡されていました。そして、賄賂の実質的な“謝礼”という形で、同社の事業に有利になるよう国会質問を行っていたのです。
その一つが青森県・陸奥湾での風力発電事業に関するものだ。日風開はかねて陸奥湾で環境影響評価(アセスメント)を実施し、同海域で事業を展開しようとしてきた。しかし、青森県が防衛関連施設への影響等を考慮し、消極的な姿勢を見せると、秋本容疑者は2019年、国会質問で『過度な規制をかければ国益を損ねる』と迫り、結局、この海域は事業対象地域に選定されることになったというのである。
秋本の議員になるきっかけは千葉の衆院議員だった実川幸夫の事務所に入ったことだった。こう地元市議が証言している
「彼は実川事務所の秘書という名刺を持っていたけど、秘書でも何でもなくて、ただの運転手だったんですよ。もともと運転が上手いからと採用されただけでした。その事務所を辞めて富里市議に当選した時、ある問題を起こしましたね」
事務所を辞める時に事務所の秘書で現在は自民党千葉県議になっている高橋祐子と後援会名簿を盗んだというのである。秋本容疑者より15歳年上の高橋は第92代警視総監である高橋清孝の妹で、独身だと周囲に語る秋本容疑者とは、今に至るまで男女の関係にあると地元では見られていたという。
秋本容疑者の著書によれば、市議時代に通っていた法政大学大学院に講師として訪れた河野太郎が、その講座で「核燃料サイクルとプルサーマルの違い」を質問すると、秋本容疑者はすらすらと回答したという。驚いた河野に「国会議員になれよ」と声をかけられ、12年の衆院選で初当選を果たした、とある。
当時、河野は秋本容疑者を猛烈プッシュして選挙では10回以上も応援に入ったという。だが、自民党千葉県連関係者が秋本容疑者の“不義理”をこう回想する。
「当時同派(平成研=筆者注)の事務総長だった故・竹下亘さんは、彼の選挙のために1000万円を陣中見舞いとして渡していたんです。ところが、入会したと思ったら、あっという間に平成研を辞めて、当時の権力者、官房長官だった菅さんのところに行ってしまった。平成研の代議士はカンカンに怒っていましたよ。その代議士からこの話を聞かされた河野さんは、“許してやってください”と頭を下げてきたと聞いています」
大派閥に後脚で砂をかける一方、地元秘書には罰金を科していたというのだから見下げた代議士である。秋本容疑者は河野の側近としての地歩を徐々に固めていった。直近まで河野の勉強会「火曜会」の事務局長を務めていた。河野の側近は衆の秋本、参の高野といわれてきたそうだ。だがその高野光二郎参議院議員は、今年6月に秘書の顔を殴打したとして議員辞職してしまった。これでは次期総裁選を戦おうにも人がいない。いくら人材不足でもひどすぎはしないか、河野さん。
というわけで、今週の第1位は、“ドリル”の異名をとる小渕優子について報じた文春に上げたい。新選対委員長に抜擢されたが、脇の甘さは相変わらずのようで、これからも週刊誌の格好の餌食になりそうな“人材”である。
それにしても秘書というのは哀しいものである。親父(女性の場合もあるが)のために仕え、耐えがたきを耐えるが、運転中に女ボスから「ハゲ~!」と大声で怒鳴られ、後ろから蹴りを入れられても耐える。自分のミスではないのに、口答えすると殴られる。パワハラなど秘書の世界は朝の挨拶と同じだ。収賄罪まで行かなくても、政治資金規正法ぐらいでも、議員は「秘書が、秘書が」と責任を擦り付け、有罪になるケースは枚挙に暇がない。
私は、秘書といえば竹下登元首相の秘書の青木伊平を思い出す。竹下の「金庫番」と呼ばれた。汚いことは自分が被って、死んでも親父を守るという昔堅気の秘書だった。青木の支えがあった竹下は首相に上り詰めたが、リクルート事件が起こる。竹下はリクルートから1億5100万円をもらっていたことを公表した。だが、それとは別に5000万をもらっていたことが新聞でスクープされてしまった。
竹下は青木を厳しく叱責し、自身の退陣を発表する。その後、青木が自宅で自殺しているのが発見された。だが、その死には不可解な点も多くあり、他殺説も囁かれたが、いまだに真相は闇の中である。それ以前に、田中角栄元首相がロッキード事件で捜査を受けている中、秘書兼運転手の笠原政則が自殺している。中には、ヤツが首相のときに裏でおぜん立てしたのは俺だと、秘書時代のことを切り売りして生き延びている人間もいることはいるが、多くは使い捨てである。
だが、自分が延命するために罪を被ってくれた秘書を、そのままほっぽり出せば、不都合なことをいわれないとも限らない。したがって、その後の生活の保障をしてやり、口止めしているケースはいくらもあった。
今回の小渕優子の不可解なカネの流れは、そうしたことではないかと読めるのだが、なぜ、ポケットマネーから出さずに、政治資金などから面倒な手続きをして渡さなくてはいけないのか。よっぽど小渕という女性はケチなのか? それともほかに事情があるのだろうか。
これを読む限り、小渕という政治家は信頼に足る人間ではなさそうだ。
「小渕氏には長年、負のイメージが付き纏っていた。経産相として初入閣した直後の二〇一四年十月、『週刊新潮』が、関係政治団体『小渕優子後援会』などが開催した明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を報道。東京地検特捜部が捜査に出る事態に発展したのだ。
『特捜部が地元事務所などを家宅捜索したところ、ドリルでハードディスクに穴を空けたパソコンが見つかり、事務所ぐるみで証拠隠滅を図った疑いも浮上した。結局、虚偽記載額は三億円を超え、折田氏と元秘書が在宅起訴。十五年十月、政治資金規正法違反で有罪判決(折田氏は禁固二年、執行猶予三年)を受けました』(社会部記者)」(文春)
それ以降、表舞台には立っていないが、目を見張るのは、事件以降も全く衰えていなかった集金力だという。
「自身が代表の資金管理団体『未来産業研究会』と、政党支部『自由民主党群馬県第五選挙区支部』はそれぞれ、毎年のように五千万円から一億円前後の収入を得ている。直近の二一年は両団体合わせて計約一億七千万円。これらは、岸田首相ら派閥領袖クラスと大差がない」(同)
事件が明るみに出ても、小渕は選挙では圧倒的な強さを誇ってきた。そして政治の世界で稼いだ多額のカネを、様々な名目でファミリー企業に還流させているという構図なのだという。
文春が支出先を確認すると、頻出するのが「光山」の名のついた企業名だという。「光山商事」「光山倉庫」「光山電気工業」など。ガソリン代や事務用品などの名目で、多額の政治資金を支出しているそうである。故・小渕恵三の義姉がこういっている。
「先代(光平氏)はその後町会議員になり、衆院議員(二期)を務めました。先代が亡くなった後、私の主人が『僕は体が丈夫ではないので事業を継ぎます』と光山社を継ぎ、弟の恵三が政治家を継いだんです」
文春がいうように、今や小渕家にとって、政治は家業そのものなのだ。政治資金に詳しい神戸大学院の上脇博之教授がこういう。
「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」
当然であろう。光山商事や光山倉庫には昨年8月まで、小渕姓ではない人物が1人だけ取締役として名を連ねていた。8年前に有罪判決を受けた折田である。
「七十代の折田氏は恵三氏の時代から三十年以上、小渕家に仕えてきたベテラン秘書。事務所の“金庫番”でした。自身は有罪となったものの、一部がドリルで破壊され、結果的に小渕氏は立件されなかった。いわば、秘書として親分を守りきった形です。
以降、小渕氏は折田氏の存在を気に留めていました。そうしたこともあって、ファミリー企業の取締役に据え続けていたのではないでしょうか」(事務所関係者)
彼女にとって、折田は特別な存在だったといえる。否、彼を見捨てて、知らん顔をしていたら人間ではない。だが、不透明なカネの流れを、小渕は丁寧に説明する義務があるはずだ。また、折田が現在も取締役を務める不動産会社に多額の支出を続けているが、文春が尋ねると、そこは単なる倉庫だったそうである。
先の上脇神戸学院大教授はこういう。
「政治とカネの問題で有罪判決を受けた人が取締役を務める会社に対し、税金を原資とする政治資金から賃料を支払っている形です。政治的・道義的に不適切で、市民感覚とのズレも否めない。小渕氏にも透明性のある説明が求められます」
この小渕という政治家、これからも様々な醜聞のネタを週刊誌に提供し続けるのであろう。親父の恵三は「冷めたピザ」といわれたが、優子は「腐ったピザ」といわれないように。
(文中敬称略)
【巻末付録】
まずは現代からいこう。
「ゆうちゃみ 白いね!」「ミュージカル・ヒロインの健康美 小南満佑子 歌いたいカラダ」。
ゆうちゃみは可愛いね。
現代は「ヘアヌード」と決別したようだ。いいことだ。だが、それなら写真誌がやるようなかわいい子ちゃんグラビアなどなぜ載せるのか? それとは違ったグラビアページにして、読者を集める「工夫」をすべきだ。漫然と女の子を出し続けるのなら、必ず部数は落ちてくるはずだ。それであわててヘアヌード再開では……いう言葉がなくなる。まあ、しばらくは様子見だな。
お次はポスト。
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