トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > フジテレビ「10月大改編」の真の狙い

フジテレビ「10月大改編」の真の狙い…ジャニーズ枠が弱体化、ドラマは活況

フジテレビ「10月大改編」の真の狙い…ジャニーズ枠が弱体化、ドラマは活況の画像1
フジテレビ

 フジテレビが9月4日、「10月改編」記者発表会を行った。そこで明らかになったのは、フジテレビの危機だった。

 「ゴールデンタイムを中心に、大改編を行います。まず火曜夜8時の『潜在能力テスト』が終了し、そこに『突然ですが占ってもいいですか?』が昇格します。水曜日の夜8時で5年間放送されてきた『林修のニッポンドリル』が終了し、代わりに『奇跡体験!アンビリバボー』が木曜から移ってきます。木曜夜7時の『VS魂』は視聴率低迷により終了。相葉雅紀を続投させ、『木7◎×部』(もくしちまるばつぶ)を立ち上げます。木曜夜8時には、佐久間宣行プロデューサーによる新番組『オドオド×ハラハラ』がスタートします」(テレビ業界関係者)

 これだけでも意気込みが伝わってくるような大刷新だが、まだまだある。

 「金曜夜8時からの『爆買い☆スター恩返し』は打ち切られ、同じ金曜の夜9時から放送されていた『ウワサのお客さま』が夜8時に繰り上がります。そして金曜夜9時はドラマ枠になります」(同)

 夜11時もラインナップが変わる。

 「それまで『突然ですが占ってもいいですか?』が放送されてきた月曜夜11時は 『何か“オモシロいコト”ないの?』。これは、Sexy Zone・菊池風磨とシソンヌ・長谷川忍による新バラエティです。水曜夜11時は『TOKIOカケル』が終了し、ナインティナインによる音楽番組『週刊ナイナイミュージック』が新設されます」(同)

 ここまでラインナップを変える意図は何なのだろうか?

 「記者発表会で中嶋優一編成制作局編成部長は『残念ながら、今フジテレビは一番楽しくおもしろいテレビ局とは、たぶん思われていない』と本音を吐露。フジのアイデンティティの危機を訴えていました。育つ“芽”がない、成長の可能性が見られない番組は容赦なく切っていくということでしょう」(芸能ライター)

 この大改編で見えたものとは……。

 「『TOKIOカケル』は終わりますが、土曜の昼に『トキタビ』が新たに始まります。これはTOKIOの3人が、『TOKIOカケル』で信頼関係を築いてきた週替わりの女性アシスタント、通称“エンジェルちゃん”とともに旅をする番組です。ただ、同番組が土曜昼に移行した影響で、『KinKi Kidsのブンブブーン』の放送時間が45分から30分に短縮されてしまうようです。土曜の昼はHey!Say!JUMPの『いただきハイジャンプ』、TOKIOの『トキタビ』、先の『KinKi Kidsのブンブブーン』というジャニーズの3番組が立て続けに放送されます」(同)

 さらに『VS魂』に代わる新番組についても……。

 「『木7◎×部』(もくしちまるばつぶ)は、学校にはない部活を芸能人が立ち上げ、挑戦していくバラエティということです。これは『芸能人社交ダンス部』『ドーバー海峡横断部』『狂言部』といったチャレンジ企画で人気だった『『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』を彷彿とさせる企画です。いずれにしても、このラインナップで『THE 突破ファイル』(日本テレビ系)、『プレバト!!』(TBS系)の2強とどこまで戦うことができるのか、注目です」(同)

 総じて言えるのが、「ジャニーズ事務所枠」の弱体化ということだろう。

 「もともとKinKi Kidsも、『LOVE LOVE あいしてる』から始まり、『堂本兄弟』『新堂本兄弟』と日曜夜の重要なタイムテーブルを彩ってきましたが、今や土曜の昼に押し込められています。TOKIOも前述の通り。もともと彼らも『メントレG』というトーク番組をゴールデンタイムで持っていましたからね。

 嵐も活動再開が待たれる状況で、木曜夜7時の枠だけは死守したいということで、『VS魂』に代わる新番組が立ち上がったのでしょう。ただ、嵐は今年末で休止から丸3年が経ち、復活の兆しもありません。また、関ジャニ∞も長らく『関ジャニ∞クロニクル』を土曜に放送してきましたが、今や月曜の深夜30分でひっそり『関ジャニ∞の あとはご自由に』をやっています」(同)

 一方、元気なのがドラマ枠だ。

 「月曜夜9時、月曜夜10時、火曜夜11時、水曜夜10時、木曜夜10時、金曜夜9時、土曜夜11時40分と7本のドラマ枠がある。今やフジテレビといえばバラエティよりドラマの局のイメージが強いくらいです」(同)

 「フジのバラエティがおもしろい」と言われたのは今や昔。果たして復活するのだろうか?

1978年生まれ。大学卒業後、放送作家の道へ。情報番組や音楽番組、ワイドショーも担当。現場感覚を生かしてライターとしても活動。明太子好き。

いまいりょうすけ

最終更新:2023/09/12 11:00
ページ上部へ戻る

配給映画