キャストが不祥事を起こした映画の公開延期・中止問題…最も呪われた映画とは?
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公開が危ぶまれた映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-』が、予定通り6月30日に公開されることが発表された。同作は大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された永山絢斗容疑者が出演していた作品。公開直前のキャストの不祥事に再撮影・再編集という噂も流れたが、無事日の目を見ることになった。
出演者の不祥事という難をまぬがれて公開された映画もあれば、公開延期・中止を余儀なくされた“呪われた”映画もある。
最近では、母親の自殺をほう助した疑いで逮捕された市川猿之助容疑者が出演している映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が16日の公開を前に延期が決定。猿之助は内閣総理大臣というメインの登場人物を演じていたため、代役を立てて再撮影することが決定した。
「主演の天海祐希と共演者の鈴木浩介は、5日放送の『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)に出演。過酷な山歩きをしたにも関わらず、オンエアでは映画の告知は流れませんでした。番組に出た理由も『司会のサンドウィッチマンが熱烈オファーしたから』という不自然なものでした」(芸能ライター)
出演作を同時期に“掛け持ち”している俳優は、スキャンダルを起こした場合、その分だけリスクを伴う。2017年6月、未成年との飲酒および不適切な関係を認めて書類送検された小出恵介は、明石家さんまプロデュースのドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』(Netflix)に出演していたが、同作は玉山鉄二を代役に立てて撮り直しを余儀なくされ、同じく出演映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』も大谷亮平が代役を務めて再撮影された。
前述のようなケースは、まだ「主演」ではなかったところが救いだ。その点、座長のスキャンダルは影響も大きくなる。
「2019年2月、強制性交の疑いで逮捕された新井浩文(起訴)は、林遣都とのW主演映画『善悪の屑』が公開中止になりました。部分的な撮り直しも困難で、お蔵入りとなっています」(同)
逆に、公開延期もしくは中止の危機を回避した映画は何だろうか?
「新井のスキャンダルが尾を引いていた19年3月、麻薬取締法違反の容疑でピエール瀧(起訴)が逮捕されましたが、出演映画『麻雀放浪記2020』は協議の結果、ノーカットで予定通り公開すると発表。東映は『罪を犯した1人の出演者のために、すでに完成した作品を公開しないという選択は取らない。劇場上映は有料で、観賞の意思を持ったお客さまが来場するメディア。テレビやCMとは性質が違う』という声明を出しています。自粛が続いていた映画界に一石を投じた大英断でした」(テレビ業界関係者)
これ以降、業界内でも「作品に罪はない」という意識が強まったのか、2020年10月に自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された伊藤健太郎(不起訴)が主演を務める映画『十二単衣を着た悪魔』も、予定通り11月6日に公開された。
その中で、最も呪われた映画がある。
「『るろうに剣心 』シリーズの完結編となる2作品『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』です。もともと同作は、20年7月3日、8月7日に公開を控えていましたが、同年5月、出演している新田真剣佑が緊急事態宣言中に沖縄旅行をしていたことが報じられました。
真剣佑には批判が集まり、さらに新型コロナ感染拡大のあおりも受け、公開は翌21年のゴールデンウィークに延期されます。さらに、20年9月には同作に出演していた伊勢谷友介が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、またもや公開を心配する声があがったのです」(同)
17年には原作漫画の作者・和月伸宏が児童ポルノ動画を所持した疑いで書類送検されたことを受け、連載が7カ月間ストップしていたこともあった。
いずれにしても、出演者や関係者が何か不祥事を起こした場合、世論の反応で対応を決めるのではなく、一律にルール・規定を作ることが望ましいのではないだろうか。
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