「忍者役は本当に憧れ」夜道雪が語る映画『妖獣奇譚/忍者VSシャーク』の魅力
#映画
数多くの特撮ヒーローを世に送り出し、実写映画『文豪ストレイドッグス BEAST』も手がけた坂本浩⼀監督の『妖獣奇譚/忍者VSシャーク』が4月14日に公開される。
サイゾーの映画配給レーベル「エクストリーム」最新作となる本作は、江戸時代の閉鎖的な漁村を舞台に、巨大な人喰いザメと忍者が対決する国産サメ映画だ。ということで、日頃から忍者への憧れを公言し、本作をいち早くチェックした夜道雪さんをインタビュー。YouTuberや声優などマルチなタレント活動を展開する彼女に、本作の魅力などを語ってもらった。
忍者同士のバトルにも注目のサメ映画
――タイトル通り、忍者とサメ映画を掛け合わせた本作ですが、そもそも夜道さんは映画の試写会などの機会はけっこう多いんですか。
夜道:今回が初ですね。もともとホラーやオカルトが好きで、小さい頃から忍者になることが夢だったので、今回このような機会をいただきました。忍者同士の戦闘シーンも迫力があったし、いくらなんでもデカすぎるサメとのバトルもおもしろかったです!
――夜道さんはエクストリーム作品との親和性が高い、と(笑)。忍者への憧れは漫画などの影響ですか?
夜道:地元が北海道で、子供の頃は年に1回ぐらいのペースで『登別伊達時代村』へ両親に連れていってもらっていたんです。いろんなキャストさんが出演するショーがあるなかでも、なぜか私は忍者ショーが大好きで、忍者に惹かれていました。本作で宮原華音さんが演じるくノ一もカッコよかったです。
――なかなかクセのあるキャラでした。嫉妬深いところとかもあって。
夜道:普通に考えたら「もっと素直になればいいのに」「もっとやりようあっただろう」って思っちゃうんですけど、そんな不器用さもよかったです。主人公とのラブストーリーもいじらしいというか、強気な女性に見せかけて意外と言えない部分もあるんだなと(笑)。ヒロインの「沙代」も観ていてジレったいところがありましたが、そこは彼女の人とうまく関われず心を閉ざしちゃった部分だし、実際に自分が同じ立場で想像すると、少し共感できる部分もありました。
――変な話ですが、ジャンル映画の要素を詰め込みまくった本作を、めちゃくちゃ真剣に観てくれたんですね(笑)。
夜道:観ましたよ! 忍者役は本当に私の憧れなので。今回の映画は忍者装束のマスクもカッコよかったです。
事故物件に在住、趣味は心霊スポット巡り
――少しグロテスクなシーンもありましたが、そこは大丈夫でした?
夜道:この映画のグロシーンに関しては、むしろセクシーだなと思って。くノ一さんの最後のシーンとか、ヒロインが太ももをケガして血を流しているシーンとか、色っぽくてたまらなかったです(笑)。あと、容姿端麗な俳優さんたちがズタボロになっていくのも、とても良かったですね。
――本作は『ウルトラマンZ』の平野宏周さんと「仮⾯ライダーゴースト」の西銘駿さんのW主演。ヒロイン役が長野じゅりあさんという布陣でしたけど、そんな美男美女の主要キャストが血やら砂やらで、どんどんボロボロになっていきましたね(笑)。
夜道:肉片塗れでドロドロのグチャグチャになっていくし、ここまで過剰な表現だと、もはや痛さとかも想像できないので、観ていてグロいって感覚はそこまでなかったです。アメリカのホラー映画とかの痛そうなシーンとか、大きな音とかでびっくりさせるような演出は、私も苦手なんですけど。本物の心霊スポットとかはわりと平気でも、遊園地のお化け屋敷とかは全然ダメなタイプなので。
――「ホラーやオカルトが好き」というのは、またなぜなんですか。
夜道:10歳離れている兄がホラー好きで、その影響ですね。TSUTAYAさんとかに行くと、謎のホラー作品がたくさん陳列されているコーナーとかあると思うんですけど、あそこにあるような作品を兄と一緒によく観ていました。
――『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズみたいなやつですね(笑)。
夜道:兄が運転する車で一緒に北海道の心霊スポット巡りもよくしていて。東京の心霊スポットも、有名どころはけっこう行っています。旧吹上トンネルは3回くらい行きました。
――東京の心霊スポットは一人で行くんですか?
夜道:一人です。上京して5年ですけど、こっちに友達がいないから一人で行くしかなくて(笑)。そもそも、この1年半くらい事故物件に住んでいるんですけど。
――えっ! そうなんですか……。実際に不思議な体験をしたこともあるんですか?
夜道:たまに激しく壁や床を叩くような物音や、勝手に扉が閉まることがあるくらいですかね。あと、兄と北海道の自殺スポットに行った日からベランダに何かが居着いてしまって、当時5歳の飼い猫が窓際に置いてあるトイレに行けなくなったことがあります。それまで一度もそんなことなかったのに。
――コワすぎるんですけど……。
夜道:猫をベランダの窓際まで抱き抱えていくと、今までにないくらい暴れて逃げ出しちゃうんです。あんまりおしっこを我慢するから動物病院へ連れて行ったりもしたんですが、神社でお札を買ってベランダに置いたら、また普通にできるようになったことがありました。
――ちなみに事故物件は周辺の家賃相場と比べて、やっぱり安いんですか?
夜道:家賃も初期費用も半額でした。大島てるさんのサイトにも載ってない物件で、どんな人がどの部屋でどうして亡くなったのか、不動産会社の方も詳しくは教えてくれなかったんですけど。入居する時にちゃんと手を合わせて、「おかげで安く住めます。ありがとうございます」「これから一緒によろしくお願いします」と、ご挨拶して。壁に塗り直しがあるのは“事故物件あるある”みたいですが、我が家にもしっかりその痕跡があります。
「いつでも忍者役はいけます」
――夜道さんはバイクも趣味とのことで、バイク関連の動画を多く投稿するYouTubeチャンネルが登録者数16万と人気ですね。
夜道:バイクも兄の影響で、乗るのも、いじるのも、集めるのも好きです。何しろ心霊スポットは電車のアクセスが悪いところも多いので。
――バイクへの興味から夜道さんのことを知る人も多いのでは?
夜道:バイクに憧れている若い方もけっこう見てくれていて、私の動画を見たことがきっかけで「二輪の免許を取りました」みたいなコメントもけっこういただいていますね。YouTubeの視聴者は実際にバイクを乗っている人と、これから乗ってみたい人でちょうど半々くらいです。
――意外と自身のホラー・オカルト趣味を扱った動画は少ないんですね。
夜道:下手にやると炎上しそうで、あまり手を出せていないですね。今住んでいる物件も、人が亡くなっているわけなので、変におもしろおかしく取り上げるのは、やっぱり不謹慎じゃないですか。
――なるほど。ヨーロッパとか古い建物が多い国だと、誰も頓着しないって話もありますし、事故物件に住むこと自体はSDGs的にも大切なことですけどね。
夜道:私としては説明のつかない不思議なことが好きというか。宇宙のこととか考えるのと同じような感覚に近いんですが、これからもっとホラーやオカルトの知識を深めていけたらなと思っています。
――夜道さんは4月7日から放送を開始しているテレビアニメ『六道の悪女たち』に姫野莇美(あざみ)役で出演されています。声優としてはアニメ『スーパーカブ』小熊役でも知られていますが、この役もバイク好きが高じたかたちでしょうか。
夜道:そうですね。白バイ警官に憧れて街の暴走族を暴力で排除して回るという、ぶっ飛んだ女の子のキャラクターで……。公道で200キロとか300キロとかバイクで出してしまうヤンキーみたいな面もある一方、主人公の男の子の前では乙女な表情の時もあって、そのギャップが演じていて楽しいです。
――舞台なども含めて本当に幅広く活動されていますが、今後演じてみたい役などはありますか?
夜道:もちろん、小さい頃からの夢である忍者です! 忍者装束って一度も着たことがないんですけど、『時代村』で修行してきたので忍者役はいつでもいけるかなと(笑)。忍術バトルとかしたいですね。
夜道雪(よみち・ゆき)
北海道出身。声優、歌手、 バイクYouTuberなどマルチに活躍中。代表作『 六道の悪女たち』(姫野莇美)、『スーパーカブ」(小熊)、『 女神寮の寮母くん。』(八月朔日せれね)など。 2022年にソロ歌手として『初雪FirstLove』 をリリース。2021年発売の1st写真集「ひめごと」 がAmazon写真集ランキング1位を記録。
※公式HP https://yomichi-yuki.com/
『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』
監督:坂本浩一
出演:平野宏周、西銘 駿、長野じゅりあ、宮原華音、中村優一 他
主題歌:リオ・アスナブル「滄溟の誓~Oath of Great Blue~」
製作:REMOW ダブル・フィールド 制作協力:アウトサイド、yell 配給:エクストリーム
2022年/日本/カラー/77分/DCP/ビスタサイズ
©️2022 REMOW
2023年4月14日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテ 他 全国ロードショー
ninja-vs-shark.com
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