THE RAMPAGE「いつかコブラと闘いたい」ハイローの未来にかける野心
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大ヒット公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST X』。ハイローシリーズ屈指のアクションシーンや、登場人物たちのキャラクターに魅了される人が続出し、SNS上では日夜ファンによってハイロー愛が叫ばれている状況だ。
ここでは本作に出演するTHE RAMPAGEのメンバーから、陣さん(江罵羅商業高校 風神こと風見仁 役)、藤原樹さん(鎌坂高校 氷室零二 役)、長谷川慎さん(江罵羅商業高校 鮫岡章治役)、龍さん(鬼邪高校 芝マン 役)、鈴木昂秀さん(鬼邪高校 辻 役)の5名にお集まりいただき、撮影のエピソードを語ってもらった。メンバーたちがハイローの未来へかける野心とは……?
これを読めば映画をすでに観た人も、もう一度劇場に行きたくなること必至です!
※映画『HiGH&LOW THE WORST X』のネタバレを含みます。
前半戦はこちら↓
風神雷神の髪型には負けちゃいけないと…
――今回もまた、郊外での撮影も多かったようですね。
陣 トンネルのシーンとかもそうですね。あれは、道を一時封鎖して。
長谷川 あれ、超時間かかりましたね。『RAY OF LIGHT』のミュージックビデオみたいでもありましたね。
――『RAY OF LIGHT』は車の上でのダンスでしたが、映画では陣さんが車の上を歩いてましたよね。
陣 けっこう車が滑るんで怖かったんですよ。でも怖い感じ出したらダメやし、下向いて歩いたらあかんしで大変でした。あと、トンネルのところで、三校連合の姿が徐々に見えてくるじゃないですか。あれも、けっこう後ろのほうから歩いてこないと頭が見切れちゃうんで、カットがかかったら、また後ろに戻って歩いてきてを繰り返して、そこも大変でした。
――鬼邪高校のプールサイドのシーンは楽しそうでしたね。
龍 そうですね。あのプールサイドのシーンは、二日で撮りましたね。トランプの場面とかほんとに風強くて、ナチュラルに撮影できたよね。
鈴木 あそこは、セットじゃできなかったよね。
――辻と芝マンはニコイチ感が強いですが、普段の鈴木さんと龍さんはどんな感じなんですか?
鈴木 そもそも、THE RAMPAGEに入る前のEXPGの頃から一緒で、だからこそ二人セットでオーディションでも選んでいただいたところも少なからずあるんだと思うんですよね。
龍 EXPGのときは、昂秀が先にクラスが上がったら、俺もそれに続いて上がって、みたいな関係性で、気づいたら二人で特待生になって、立ち位置もシンメになって。 THE RAMPAGEにも二人で入って、『HiGH&LOW』でもその関係性でやってって、考えたらすごいことですよね。
陣 そうなったら、今さら二人で飯に行こうとかってないやろ?
鈴木 意外とないっすね。何人かでごちゃまぜ系はあるかな。
龍 でも、今回の『HIGH&LOW THE WORST X』のプール撮影のときは、一緒にファミレス行ったじゃん! 二人で散歩しようぜってところから。
鈴木 ファミレスめっちゃ安かったね。
――そんなこともあったんですね。ほかに、今回の撮影で思い出すことってありますか?
藤原 僕が思い出すのは、「行くぞ、てめぇら!」のシーンの撮影は郊外で、朝の5時入りで夕方に終わるスケジュールだと思って行ったんですね。僕も下でみんなと走るつもりだったんですけど、いざ撮影になったら、2階から瓶を投げながら「クソハゲともが!」って言うだけで、撮影が早く終わってしまって。あのセリフって、当日になって追加で決まったんです。
陣 じゃあ、そこの一言にいろんな気持ちが込められてるんや(笑)。僕は撮影前の準備のときの話だけど、風神の髪型は美容室じゃなくて、バーバーに行きたいと思ってたんです。そしたら、先輩の数原龍友さん(GENERATIONS)が、行きつけのお店を教えてくれて。で、いざそこに行ったら、雷神役の今村謙斗さんも来ていて、そこで初めてお会いしたんですよ(笑)。謙斗さんって、独特の謙斗さん用語みたいなのがある人で、「ここ来てんの!やばいね、本物だね!」って言われて面白かったですね。あの髪型はメイクさんには再現できないものなんで、いつも撮影のときは朝早く起きてバーバーに行って、入れ替わりで風神と雷神がセットして現場に行ってたんです。
長谷川 風神雷神の髪型には負けちゃいけないなって思ってましたね。事前に風神雷神はこんなんですけど、どうします?って話になって。僕は、普段どおりの髪型で行くつもりだったんですけど、それじゃ浮いちゃうってことで、編み込みにしてもらうことになって。前にライブで一回やってもらったこともあったんです。時間がかかって大変なんですけど、けっこう気に入ったんで、今後もやってもいいかなって思いました。
――髪型とかも自分の意見が採用されるんですか?
長谷川 キャラが多いんで被らないようにって話はありますね。
鈴木 僕は『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)のときの虹色の髪が印象に残ってます。そのとき、鬼邪高が敵対していた牙斗螺(キドラ)のメンバーの髪がカラフルだったんですね。だから、(単色で)被るんだったら虹でいこうってなって。
長谷川 あれって、ラッパーの6ix9ineから来てるのかと思った。
鈴木 それもちょっとあったけど、虹色いいなってなって。
龍 ノリさん(平沼紀久)もびっくりして、マジでヤバいねって言ってたもんね。
陣 『SWAG & PRIDE』(同映画の主題歌)のときもその髪型でね。
鈴木 よくこれでやってましたよね。でも、カラーがすぐ落ちちゃうんで大変だったんですけど、そのうちカツラができていて、いちいち染め直さなくても済むようになりました。
龍 彼がものすごい髪型なので、僕は最初は金髪、次は坊主で、普通系が多かったですね。
――『HiGH&LOW』では、自分で役について考えを深めるために背景を想像したりしてるという話を聞きますが、皆さんもそういうことはされましたか?
陣 (「ハイロー」は)敵役の内面についてまで詳細に描かれることが少ないので、平沼監督からは、なぜ風神がその戦いをするのかっていう理由を自分の中で考えたほうがいいとアドバイスいただきました。それが演技につながるからってことで、いろいろ考えました。轟はもともとヤンキー狩りしてたってことがあるので、過去に風神となにか因縁があって、再戦を望んでるのかなって。風神はそれまでは、喧嘩に対してそこまでこだわりってものを持ってなかったし、井の中の蛙みたいな部分もあったけれど、轟と出会って変わった部分というか強くなった部分があるんだってことを表現したいなと思いました。だから、辻・芝マンと対峙するシーンはあるけど、あくまでも轟にしか興味がないんだ、轟だけに固執しようってふうにはしたかったんですよね。
鈴木 僕たちは昔からもうずっとスタンスは変わらないんですけど。今回は轟が仲間思いになったりして、そこに対しての思いだったりを、意識して演じました。今回、戦いに挑む辻と芝マンの思いのアツさとかも、拳を握ったりすることで表現したり。人間味を考えながらやったかなと思います。
龍 辻と芝マンの設定に関しては、僕らが16歳の頃、寮の食堂でノートに二人で書いたよね。芝マンのお父さんとお母さんはどういう人かって。
陣 二人で考えたんや。
龍 考えたんだけど、結構ハチャメチャなんですよ。お父さんとお母さんのために、お金を稼ぐために頑張る、みたいな。で、そのノートもどっかに行っちゃった(笑)。
鈴木 武者修行とかしてたくらいのときに、二人でどうしようかって考えたんだよね。
龍 時系列みたいなものとかも含めてめっちゃ書いたです。もう、お芝居するのも初めてのことだったので。
藤原 僕は、氷室の生い立ちについての資料をもらったんですけど、小さい頃に少林寺拳法やっていたってことは書いてありました。そこから、自分で想像したのは、中学生ぐらいで喧嘩に目覚めて、武器使うようになって、それが最強の組み合わせだって思いはじめたのかなって。
――氷室の目的とかも想像していますか?
藤原 それはSWORD制覇です!
――おお~! いいですね! 長谷川さんはどうですか?
長谷川 僕は逆に謎が多かったので、そのまま、疑問を持ちながら演じてましたね。鮫岡はなぜ戦わないんだろう、なぜ喧嘩が嫌いなんだろうかとか。須嵜と天下井の関係にも首突っ込んでるし、風神と雷神にいろんなことを任せてるし、轟にも別に興味がないし。ミステリアスなところが多いので、そのままに演じたのが逆によかったんじゃないかと思います。いつか、その辺の鮫岡の謎にスポットライトがあたるときがきたらいいなって。
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