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『ポップUP!』が“15分ドラマ投入”ではやくもテコ入れするに至った切実事情

『ポップUP!』が15分ドラマ投入ではやくもテコ入れするに至った切実事情の画像1
『ポップUP!』(フジテレビ系)

 坂上忍がMCを務めたフジテレビ系『バイキング』の後番組として、この4月に始まった『ポップUP!』。放送開始から約1カ月がたち、マイナーチェンジが図られているようだ。

 主に時事ネタを中心に扱い、坂上忍やコメンテーターたちのコメントで炎上することもあった『バイキング』とは打って変わり、芸能スキャンダルや事件、政治などの社会ネタを扱わないスタンスで始まった『ポップUP!』だが、取り上げられる情報は少しづつ変化しつつあるという。

「芸能ネタについては、国内のスキャンダルは扱わず、記者会見やら流行やらのエンタメニュースのみです。一方で、韓国やハリウッドなどの海外スターについてはスキャンダルを扱っているんですよ。毎日放送される情報番組としては、やはり少なからず刺激的な内容が必要だということでしょうね。このままいけば、国内の芸能スキャンダルを取り上げるようになるのも、時間の問題かもしれません」(テレビ局関係者)

 さらに、4月26日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)は、『ポップUP!』内でミニドラマを放送することが決まったと報じている。記事によると、放送されるのはフジテレビとNetflixが共同制作した『金魚妻』のスピンオフ作品『昼上がりのオンナたち(仮)』で、1話15分のドラマが5月から毎週金曜日に4話放送されるという。

「そもそも毎日3時間の生放送となると、相当間延びしてしまう。ゲストを呼んでのトークコーナーもなんだかぬるい雰囲気ですし、15分のドラマを入れて、メリハリをつけるのは名案だと思います。ドラマだけでなく、たとえばジャニーズタレントのミニコーナーを作るといったような、明確なコンセプトがあるテコ入れをしていくのは、いいカンフル剤になるのでは」(同)

 スキャンダルを扱わない情報番組として始まった『ポップUP!』だが、早い段階でのリニューアルは既定路線だったとの見方もある。

「前番組の『バイキング』も、サンドウィッチマンの生中継コーナーがあるなど当初はバラエティー路線でした。ですが、少しずつワイドショー路線に変更していったことで、視聴率もよくなっていった。フジテレビ上層部としては、坂上忍の過激発言を問題視した結果の『バイキング』終了だったようですが、現場のスタッフは時事ネタを積極的に扱わないと視聴者を獲得できないということを実感しているはずです。“脱バイキング”をアピールするために、最初は“平和な情報番組”の形を取って、よきタイミングで路線変更していくというのが、賢明な判断なのは間違いない。放送開始1カ月で、そういった動きが出ているということかもしれません」(同)

“ネタ探し”に苦心する番組スタッフへの負担軽減も期待できそうだ。

「時事ネタであれば、毎日なんらかのネタが舞い込んできますが、それを避けるとなると、取り上げるネタをスタッフが探してこなければならない状況。ただでさえ番組制作費が削減されていて、人手も足りないのに、毎日3時間分のネタを探さなければならないのは、本当に大変だと思います。だから、ドラマに時間を割くというのはスタッフのためにもいい判断ですし、今後はどんどん時事ネタを扱わないと番組も回らない。このままのスタイルでは1クールも持たないでしょうから、早期のマイナーチェンジは当然です」(同)

 当初はまったく異なるコンセプトで始まった『ポップUP!』だが、気づいたら『バイキング』そのものになっていた……という展開もあるかも?

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2022/05/03 12:00
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