マイケル・ジャクソンの遺作はまさかのZ級映画!? ミュージシャンが主演のヘンテコ映画
#音楽 #映画
――本文では実在のミュージシャンをモデルとした音楽伝記映画を紹介してきたが、ここではミュージシャンが出演した怪作を6つ紹介していきたい。(「月刊サイゾー」2021年7.8月合併号 【裏“ヒットソング” 】特集より転載)
ミックがキースの彼女をNTR
ミック・ジャガー
『パフォーマンス』(1970年)
ロックシンガーとして全盛期を迎えていたミック・ジャガーの映画初主演作。しかし、制作会社の重役からは「完全な失敗作」と酷評され、興行的にも失敗。なお、劇中でミックの恋人役を演じたのは、当時キース・リチャーズの恋人であったアニタ・パレンバーグで、ベッドシーンまで撮影されている。当然、キースは激怒し、本作について「三流のクソポルノ映画」と吐き捨てたという……。
なぜかピーター・クリスの声はアテレコ
KISS
『地獄の復活』(1978年)
KISSが遊園地で悪のロボット軍団と戦う、地獄のような特撮アクション。ドラキュラやミイラ男と格闘するKISSを見られるのは、おそらく本作だけであろう。クライマックスにはKISSのコピーロボットも登場する。なお、物語が始まって最初の30分間はKISSがまったく登場しない。DVD化などはされておらず、ファンの間では“幻の作品”と言われている。
MVでも別に演技うまくないし……
ラモーンズ
『ロックンロール・ハイスクール』(1979年)
ロックを愛する高校生たちと、それを取り締まろうとする大人たちの戦いを描いた青春映画。クライマックスではラモーンズが学校でゲリラライブを敢行し、最後は校舎を爆破して終わるなど、古き良きアメリカを感じる作品。ラモーンズが登場するシーンが極端に少ないことでも知られるが、これはメンバーの演技があまりにも酷かったため、すべてカットされたとのことである。
監督はマペットのジミ・ヘンソン
デヴィッド・ボウイ
『ラビリンス 魔王の迷宮』(1986年)
子ども向けに制作された正統派ファンタジー作品。ボウイは主演のほかに楽曲も担当し、制作総指揮を『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスが取るなど、かなり豪華な作品。ほとんどのキャラクターをマペットが演じており、当時の技術は現在も高く評価されている。なお、ボウイが演じているのはゴブリンの王だが、そのへんの人間よりよっぽどイケメンである。
メラニー・Cの「女力」のタトゥーが気になる
スパイス・ガールズ
『スパイス・ザ・ムービー』(1997年)
当時、世界的な人気を誇ったスパイス・ガールズ主演のアイドル映画。興行収入は全世界で約3000万ドルと成功を収めたが内容については酷評の嵐で、ゴールデンラズベリー賞の最低女優賞をメンバー全員が受賞。「5人がかりで大根役者ひとり分」などと徹底的にコケにされた。グループが再結成するたびに続編の噂が持ち上がるが、実現の可能性は限りなく低い。
最悪のMJの遺作
マイケル・ジャクソン
『マイケル・ジャクソン in ネバーランディングストーリー』(2004年)
本物のマイケル・ジャクソンが出演したことだけを売りにした、いわゆるZ級映画。それ以外に見るべき点は皆無といっても過言ではない。実際にマイケルのギャラで製作費をほとんど使い果たしたといわれ、作中で使われているCGなどは冗談としか思えないレベルの代物である。逆に、そういう作品が好きなマニアにはたまらないだろう。
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