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松本人志のジレンマ!? 本家の宣伝なはずの『女子メンタル』『イケメンタル』が大好評!

松本人志のジレンマ!? 本家の宣伝なはずの『女子メンタル』『イケメンタル』が大好評!の画像1
菊地亜美Instagram(@amikikuchi0905)より

 ダウンタウンの松本人志がホスト役となり、実験的な企画に挑戦するバラエティー番組『まっちゃんねる2』が6月19日にフジテレビ系で放送された。今回は、女性タレントが笑わせ合いバトルを展開する『女子メンタル』と、イケメンたちが笑わせ合いバトルをする『イケメンタル』の2本立て。『女子メンタル』には、菊地亜美、鈴木奈々、浜口京子、丸山桂里奈らが登場、『イケメンタル』には山田孝之、高橋克典、JOYらが登場した。

「業界内では前回の『女子メンタル』が本家の『ドキュメンタル』よりも面白いとまで言われるほどの大好評で、今回についてもかなりハードルが上がっていたんですが、『女子メンタル』も『イケメンタル』もいずれも十分に面白い内容でした。そもそも芸人以外の有名人たちが体を張って笑わせるという時点で、絶妙なギャップがあり、“なんでこんなことをするんだ?”という面白さがある。その点については、むしろ芸人よりもアドバンテージがあったとさえ言えるでしょう」(バラエティー番組に携わる放送作家)

『女子メンタル』では菊地亜美が、『イケメンタル』では山田孝之が優勝した。

「菊地亜美は、結婚し出産したこともあり、最近の仕事量は減少気味。そんななかで、バラエティータレントとして存在感を発揮する形となりました。しかも、基本的には顔マネをしたぐらいで、突飛な扮装をしたり、体を張ったりもしていない。いわば“地肩の強さ”で優勝したわけで、まさに実力を見せつけた。菊地亜美はまた仕事を増やしていくでしょうね。

 一方、山田孝之については、“全裸監督”というネタフリがあるので、基本的にどんなことをやっても、面白くなるビジョンしか見えない。こちらは当然の優勝でしょう」(同)

 今回の『女子メンタル』と『イケメンタル』は放送終了直後から、未公開シーンを含めた特別編がAmazonプライムで配信されている。

「本家の『ドキュメンタル』は、現在シーズン9まで配信されていますが、どんどん再生回数が減っているもよう。『女子メンタル』や『イケメンタル』のような“テレビ的”なコンテンツをフックにして、視聴者を本家に誘導したいとの狙いがあったのでしょう」(メディア関係者)

 本家『ドキュメンタル』は回を追うごとに下ネタが過激化。2019年冬に配信予定だった“シーズン8”は内容があまりに下品すぎたということでお蔵入りとなり、新たに収録し直されている。

「お蔵入りという事態を受けて、ルールが微妙に変更されるなどのテコ入れがありました。その結果、番組としてはかなり洗練されて、完成形に近いものになりました。手探りの中で芸人たちが身を削っていくようなスリリングさがはなくなったものの、パッケージとしてはとても見やすいものに変化しています。その点では『女子メンタル』や『イケメンタル』に近い雰囲気があるとも言える。

 つまり、現行の『ドキュメンタル』の入り口として、『女子メンタル』や『イケメンタル』は最適なんです。まさに、本家『ドキュメンタル』を盛り上げるというのが、『まっちゃんねる』の最大の目的だったのだと思います」(同)

 番組の最後、今回の『女子メンタル』『イケメンタル』を振り返った松本は、あまりに面白かったことを受け、『芸人の境界線を乗り越えてきやがったな』『お笑い芸人もうかうかしてられない』とコメントしている。いわば“『ドキュメンタル』の宣伝”という意味合いを持っていたはずの『女子メンタル』と『イケメンタル』が、本家を超える勢いだということだ。

 番組が面白いのは素晴らしいことだが、松本人志にとってはなんともいえないジレンマだったに違いない。

久田萬美(アイドルライター)

1990年生まれ。大学卒業後、某週刊誌のカメラマンを経てフリーライターに。2ちゃんねるネイティブ育ちで根っからのゴシップ好き。

ひさだまんみ

最終更新:2021/06/21 14:00
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