菅田将暉『コントが始まる』Twitterと口コミサイトで評価が真っ二つに分かれるワケ
#神木隆之介 #有村架純 #菅田将暉 #コントが始まる
菅田将暉が主演を務める新・土曜ドラマ『コントが始まる』(フジテレビ系)の第1話が、4月18日に放送された。平均視聴率は8.9%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)。前クールで同枠に放送された『レッドアイズ 監視捜査班』の初回平均視聴率12.4%に比べて3.5ポイント低い結果となった。
視聴率こそパッとしないものの、Twitterでは「うまく言葉で言い表せないけど最高のドラマ」「このドラマに出会えてよかった」などと、『コントが始まる』を絶賛する声が続出。菅田をはじめ、神木隆之介や仲野太賀、有村架純といった主役級の実力派が勢ぞろいしているだけあって、俳優陣の演技力の高さを称賛する声も多く、なかには「今期一番のドラマ」と評価する意見もあった。
ドラマをリアルタイムで視聴する人が減ったいま、視聴率と作品の出来は比例しない。視聴率が悪くても語り継がれる“低視聴率高評価ドラマ”は少なからず存在する。『コントが始まる』はその類の作品なのかもしれない。
しかし、その一方でドラマ口コミサイトでの評判がイマイチなのだ。テレビ番組に関する情報を発信する「Yahoo!テレビ.Gガイド」では、一般視聴者たちがドラマを評価し感想を投稿しているが、ここでの『コントが始まる』の評価は5点中3.7点(2021年4月23日現在)。前クールの低視聴率高評価ドラマであった『俺の家の話』(TBS系)が4.5点なのと比較すると、まだ初回とはいえ何とも言えない数字である。
“3.7点”と聞くとそれほど低く感じないが、投票数(いいね数)が多い投稿の上位は、ほとんどが「面白くない」「期待したほどじゃなかった」という内容だった。Twitterと口コミサイトで、なぜこんなにも評価が分かれるのだろうか。
Twitterと口コミサイトで評価が分かれる理由は、世代的に共感できるか否か?
評価が分かれるのは、それぞれのサイトのユーザー年齢層が影響しているのではないだろうか。Twitterで感想を投稿するユーザーは20~30代が中心であり、『コントが始まる』のストーリーに共感しやすい。バイトで生計を立てながら夢を追いかける主人公たちや、何かがプツンと切れて大企業から逃げ出してしまったヒロインに、「わかるわかる」と頷きながら視聴していた人も多いはずだ。
ところが、Yahoo!ユーザーは40~50代が多く、現代の若者を描いたストーリーには少々共感しにくい。時代が違えば価値観も違う。アルバイトだけでは満足な生活が送れなかった昔を思うと、芸人を目指しながらもそこまで貧しくない暮らしを送っている主人公に、違和感を覚えるのかもしれない。終身雇用が当たり前だった世代にとっては、大企業から離脱するヒロインに理解しがたいものがあるのかもしれない。
そう考えると、視聴率がパッとしないのも、リアルタイムでドラマを観る層から支持を得られていないからと考えられる。『コントが始まる』はこれからも若者の支持を集め続けるのだろうか、それとも幅広い世代に響くドラマになるのだろうか。今後の展開に注目したい。
■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/
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