『ヒルナンデス!』“形だけのテレワーク”の違和感、「裏では濃厚接触」の声も
#ヒルナンデス! #テレビ業界 #新型肺炎 #コロナウイルス
テレビ界で広がっている、新型コロナウイルス感染対策。特に生放送の情報番組ではメインスタジオにいるのはMCを含めた数人で、その他のコメンテーターは自宅や別スタジオなどからの中継で出演するという「テレワーク出演」も増えている。フジテレビ系『バイキング』などは、このスタイルでの放送となった。
「人が密集することを防ぐという意味ではいいと思うんですが、ちょっとこれはどうなのかな?と思う部分もありますよ」
そう話すのは、とあるメディア関係者だ。特に『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でのテレワーク出演が気になったという。
「4月6日の放送では、バイきんぐの小峠さんが日本テレビ社屋のロビーから中継していたんです。小峠さんの周囲には誰もいなくて、固定カメラで撮影されていたんですが、これって果たしてテレワークなんですかね? ロビーでロケをしているんだから、セッティングするスタッフもいたはずだし、小峠さんは自宅から日テレまで来ているということ。“自宅からスマホで中継”みたいな感じであれば、感染対策にもなると思うんですが、これではただ単にスタジオから出ただけ。こうした映像を見せて、感染対策をしているとアピールしたかっただけなのでは?と思ってしまいます」(同)
つまり、“形だけのテレワーク出演だったのではないか”という指摘である。
また、濃厚接触を防ぐという意味で、出演者同士が1~2メートル離れた状態で放送する番組も増えているが、カメラに映らない場所では、まさかの光景もあるという。
「スタジオでは出演者同士が “ソーシャルディスタンス”を取っていますが、前室ではかなり距離が近いことも多いです。テレビ局内の通路も決して広いわけではないので、スタッフや出演者が密接した状態ですれ違うこともよくある。スタッフルームなんかも以前と変わりなく人が出入りしているし、濃厚接触を防いでいるとは思えません」(構成作家)
どうやら感染予防に対する意識がかなり低そうなテレビ業界。しかし、緊急事態宣言の発令によって、状況も変化してきそうだ。
「4月の第2週くらいからは、収録もどんどん中止になってきていて、さすがにテレビ局もしっかりと感染対策を行わざるを得ない。ただ、感染予防を世の中に訴えかけるマスメディアとしては、遅すぎだと思いますけどね」(前出・メディア関係者)
こうした批判の声に対応してか、4月8日放送の『ヒルナンデス!』ではついに、スタジオにはMCの南原清隆ひとりというスタイルでの放送となった。テレビ局の“形だけテレワーク”で知らぬ間にテレビ局内でクラスター感染が起きていた、なんてことにならないことを願いたい。
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