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新型コロナウイルスのPCR検査で、28年前の未解決殺人事件が解決!?

事件発生 当時、警察が公開した犯人の似顔絵(上観新聞)

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する一方で、これをきっかけに、中国で28年前に発生した未解決事件がようやく解決を迎えたという。

 事件が発生したのは1992年3月20日、午後10時30分頃。この日、南京医科大学に通う4年生の女子学生が校舎内の教室で自習していたところ、何者かに強姦、殺害された。さらに、犯人は彼女の遺体をキャンパス内の下水道管に無理やり押し込み、遺棄した。

 警察は、目撃情報などから犯人の似顔絵を作成し情報を呼び掛けるも、有力な情報は集まらず、未解決事件として28年もの歳月が経過してしまった。そんな中、捜査が急展開を迎えた。

「中国現代快報」(2月24日付)によると、新型コロナウイルスのPCR検査が中国各地で行われている中、江蘇省徐州市に住む男性から採取された検体のDNAが、この女子学生の体内から検出されていたDNAと似ていることが判明。警察当局は、検査のため中国全土から集められた検体を、ひそかに過去の未解決事件で検出されたDNAと照合していたのである。

 当局は犯人と似たDNAを持つこの男性の親族構成などを捜査し、2月23日、親戚の男を犯人と特定、逮捕した。警察の取り調べに対し、男は犯行を自供し始めており、今後さらに詳しい経緯がわかることだろう。

 南京市では96年にも女子学生が殺害され、その遺体が約2,000もの肉片に切り分けられるという猟奇的な殺人事件が発生している。現在も犯人は見つかっていないが、警察はこの事件にも、男が関わっている可能性があるとみて慎重に捜査を行っている。

 ただ今後、やましい過去がある人物は、PCR検査を避けるようになるかもしれない。

最終更新:2020/03/04 20:00
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