『きのう何食べた?』第3話は史上最高の改変! 山本耕史版小日向が色っぽすぎる!!
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4月20日に放送された『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の第3話。
今回うなったのは構成の妙だ。「シロさんを理解しようとするもどこかズレた両親」「佳代子さん宅で小日向さんを紹介されるシロさん」「元夫と遊ぶ息子を遠くから見守る今田さんに付き添うシロさん」「シロさんのお父さんに病気が見つかる」という4つのエピソードが見事無理なくつながっていた。こんなに素晴らしい改変は初めて見た気がする。
期待を寄せていた息子を犯罪者と同列にする母親
筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)が実家に帰る話は、原作でもかなり印象的なエピソードだ。まず、シロさんの「ただいま」に「いらっしゃい」と返す母・久栄(梶芽衣子)の言葉選びが気になる。自宅で待つ矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)ならば、無論、シロさんに「お帰り」と返すのだが。これだけでゲイと距離がある親世代と、シロさんと共に歩くケンジの違いが見て取れる。
両親も頑張っているが、ところどころで根の深さがこぼれ落ちる。シロさんがエクレアを手土産に持っていくと「こういうことに気が利きすぎるのも女の子みたいねえ」と母は一言。食事していると、唐突に「ゲイでも犯罪者でも、シロさんを受け入れる覚悟はできてる」と、犯罪者とゲイを同列にする認識を露呈。父・悟朗(志賀廣太郎)と2人きりになればひと息つけると思いきや、いきなり「どんな女だったら大丈夫なんだ?」とぶっ込んできたのは衝撃だった。まさか過ぎる角度からの問いかけ。この手の無理解と直面すると、シロさんは目が笑ってない笑顔でいつもやり過ごす。
この家は、きっとちゃんとしている。エクレアを手づかみではなく、皿に乗せてフォークで食べる品の良さ。シロさんが大事に育てられ、一人っ子として期待を一身に背負っていたことがわかる。しかし、この自慢の息子が孫を連れてくることはない。だから、シロさんも笑顔でやり過ごすことしかできなかった。
自宅で帰りを待つケンジは、すぐにシロさんの異変に気づいた。というか、帰宅前から心配していた。
ケンジ「何かあった?」
シロさん「それがさ……、いや、普通だったよ」
受け止める気まんまんのケンジ。愛にあふれている。そんなパートナーへ愚痴ることを思いとどまったシロさん。わかりにくいけど、これも彼なりの愛だ。しかし、ケンジの顔に浮かぶ寂しげな表情が重い。
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