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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 瀧と内田裕也氏、ダブスタ報道の矛盾

ピエール瀧容疑者と故・内田裕也さん“ダブスタ報道”の矛盾

ピエール瀧容疑者と故・内田裕也さんダブスタ報道の矛盾の画像1
ピエール瀧容疑者と故・内田裕也氏

 ロックミュージシャンとして活躍した内田裕也さんが17日早朝に肺炎のため79歳で亡くなった。内田さんの訃報に際して、1991年の東京都知事選出馬や、音楽イベントのニューイヤーロックフェスティバル主宰、『魚からダイオキシン!!』『コミック雑誌なんかいらない!』をはじめとする映画作品について言及されている。一方で同じミュージシャンということで直前に起こったピエール瀧のコカイン事件と比較し、「ピエール瀧より内田裕也の方が破天荒」と見る声も多い。

「内田さんは3度の逮捕歴があります。最初の逮捕は1977年に大麻取締法違反で逮捕されるも、起訴猶予処分になっています。のちに週刊誌のインタビューで『大麻は10年前からやっている』『アルコールよりも健康的』と持論を展開していますね。2度目は83年に『外国人ばかり起用し日本人ミュージシャンを使わない』怒りを持って音楽事務所に包丁を持って侵入し銃刀法違反で逮捕されています。3度目は2011年、50代のキャビンアテンダントの交際女性に復縁を迫って脅迫し、自宅に侵入し強要未遂と住居侵入容疑で逮捕(後に起訴猶予処分で釈放)されています。いわゆるストーカー行為ですね」(業界関係者)

 ネット上では「内田裕也の犯罪歴の前だとピエール瀧はぬるく見える」「大麻はOKでコカインはダメって基準がよくわからん」といった声が聞かれる。

「内田さんは『職業ロッケンローラー』といえますが、その功績を讃える一方で、ピエール瀧容疑者が極悪人のように扱われるさまにメディアのダブルスタンダードを見る声も見られますね。さらに舛添要一元東京都知事が炎上した『芸人はマージナルマン。道徳が支配する国に芸術や文化は育たない』議論も、内田さんの生き様を見ると考えさせられます」(同)

 期せずしてタイミングが重なり、内田さんと瀧が比較される結果となった。故人を悼むとはいえ、内田さんの破天荒な人生が称賛される一方で、瀧が断罪されるがままのメディア報道は、バランスを欠いた印象を受けるのも確かだ。
(文=平田宏利)

最終更新:2019/03/21 08:00
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