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【同人活動レポート】

あの「マシュマロ」は同人活動の救世主か? 非交流同人作家が試してみた!【同人活動レポート】

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かなり危険なとこまできたネットユーザーをやさしくいさめるマシュマロちゃん(マシュマロ公式Twitter:@marshmallow_qaより)

「攻め」の反対語は? と聞かれ「守り」と言えず「受け」と口を滑らせてしまうのが腐女子であるように、「マシュマロ」と聞いて、お菓子でないほうを思い浮かべる人は十中八九オタクであり、さらにTwitterに依存気味だ。菓子でない「マシュマロ」とは、Twitterと提携した感想フォームのサービスであり、多くの同人作家がTwitterのトップに「マシュマロください(感想ください)」とPRしている。果たしてマシュマロを利用すれば、感想ゲットだぜ! となれるのか。ある同人作家(著者)が試してみた。

 

■私の同人作家としてのスペック:非交流派

 まず、私の同人作家としてのスペックをお伝えしたい。

・書いているのは二次創作の小説
・【オン】pixivに年に1~2回ほど投稿
・【オフ】年におよそ2回イベントに出てそのたびに新刊を出す
・オフ活動は2015年から
・一回のイベントの頒布数は、初回は5部。最近で30部弱
・同ジャンルの人とは、同人イベントで両隣の人に挨拶する以外の交流は特にない
・非交流のくせに、死ぬほど感想は欲しい

 同人活動をしていない人には、これがどの程度のスペックか伝わりにくいと思うが、ドラクエで言うなら「ひのきのぼう」「ぬののふく」くらいにとらえてもらえれば大体あっている(おたぽるで私の名前で探してもらうと、過去の同人活動レポートをすべて掲載している)。

 

■感想ゲットに必須の「政治力」がない場合、どう補うか

 金のために同人活動をしていると言えるほど稼いでいる人など、金のためにアフィリエイトブログやYouTuberをしている人くらい一握りだ。よって、書いたものに対する感想や反響は多くの同人作家の力水になる。

 感想をもらうためには当然「見た人が思わず感想を送りたくなるようないいものを作る」必要があるが、世の中のすべての同人作家が、傍目から見たら「お、おう」クオリティであっても、当の本人は「超絶いいもの」と信じて疑わず作品を世に出しているのだ。

 そのため「いいものを作る」以外で感想をもらう方法を考えてみると、以下の2つがあげられるだろう。

1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす
2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用する

 まず「1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす」だが、これはつまり「お前に政治力はあるか」ということだ。

「政治力」が必要とされるのは霞が関に限らない。教室でも会社でもママ友づきあいでも老人ホームでも、人が集まるところでは必要とされるスキルだ。しかし「政治力」はあるけれど、大したことないクソ野郎は軽蔑されがちだ。会社やクラスで実力者や人気者に取り入ることだけがうまく、どうってことないやつなのにおいしいとこだけかっさらっていくクソ野郎や、同人活動においてうまくもないくせにジャンルでなぜかでかい顔してるおしゃべりクソ野郎など、読者の皆さんも幾人かのクソ野郎のご尊顔が思い浮かぶのではないだろうか。

 しかし、人類が集団の中で生活する生物である以上、「政治力がある(集団でいいポジションを取れる)」というのはFFで言うなら「エクスカリバー」クラスの武器だ。半端な作品力など蹴散らす力がフォロワー5桁にはある。政治力がある人を軽蔑する気持ちの大部分は嫉妬なのだろうと、私も歯ぎしりしながら思う。なお、私の本名のTwitterアカウントのフォロワーは12名(神トゥエルブ)だ。

 政治力がないなら育成に励むという手もあるが、リアルライフのそういったクソしがらみから解放されるのが私にとっての同人活動であり、心の聖域で苦手なことなどやりたくない。よって、政治力に頼れないなら「2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用」するしかない。

 私は感想が欲しいので、以前からこういった各種サービスは積極的に利用しており記事にも書いている(参照記事:【同人活動レポート】コミュ障だって大丈夫! Twitter抜きで同人誌の感想をもらう方法)。

 ただ、この記事を書いたときから1年以上たっているが、「Twitter抜きで感想をもらう」は日に日に厳しくなってきた。今回の記事のテーマである「マシュマロ」など、Twitterの利用を前提としたサービスがどんどん一般化してきたからだ。今、Twitterもpixivもやらず、20世紀の作法にのっとり個人サイトだけ運営すること自体は個人の勝手だが、それで感想が欲しくて拗ねていたら、面倒くさい人だと私は思う。欲しいなら、きちんと欲しがらねばならない。

 私はもともとTwitterのロム(つぶやかず読むだけ)アカウントは持っていた。しかしこのアカウントにマシュマロの機能をつけると、このアカウントと同人活動をする私とが紐づいてしまうために、フォローした人の発言がウザくて後悔したら繰り出す必殺技「フォローを外す」「ミュート」を炸裂させにくくなってしまう。よって、新規にマシュマロ用のアカウントを取得した。

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