『あいの里』シーズン2「6Pチーズ事件」を婚活のプロが解説……藤田ニコルの母がタナさんを責めたワケ
#Netflix #あいの里
沖縄の古民家を舞台に35歳以上の男女が「最後のパートナー探し」を繰り広げる恋愛リアリティ番組『あいの里』シーズン2(Netflix)。11月26日に配信された17話・18話のポイントについて、婚活のプロである「くじら結婚相談所」所長で芸人のくじら氏に解説してもらった。
▼連載の過去回はこちら
第1回(1~8話)/第2回(9話~12話)/第3回(13話~16話)
目次
・17話・18話の参加者
・タナさん“6Pチーズ事件”で生じたパチゆみの「転移」
・タナさんがみぽへのアプローチを強めたワケ
・あやかんがギタりんと一緒にいたほうがいいワケ
※以下、『あいの里』シーズン2の18話までのネタバレを含みます。
17話・18話の参加者
パチゆみ(51)スポーツジム経営/結婚歴1回
タナさん(52)飼料穀物専門商社社長/結婚歴1回
せん姉(57)食育トレーナー/結婚歴なし
アロマ(43)エイジングケアサロン代表/結婚歴1回
あやかん(35)秘書/結婚歴なし
ギタりん(52)音楽教室の先生/結婚歴なし
みぽ(25)ヨガインストラクター/結婚歴1回
12月3日の19話と20話(最終回)の配信を前に、くじら氏に17話および18話の気になるシーンについて以下で解説してもらう。
タナさん“6Pチーズ事件”で生じたパチゆみの「転移」
これまで数多くの方々の婚活サポートをやってきた結婚相談所所長の私が、婚活のプロ目線での『あいの里』シーズン2を解説していく連載も4回目。メンバーの人柄どうこうよりも、婚活としての正解を書きつづる珍しいコラムです。
『あいの里』シーズン2もいよいよ終盤戦。パチゆみとタナさん、せん姉とアロマ、ギタりんとあやかん、そしてここに新メンバーのみぽがどう絡んでくるのか……という展開で、「全シーンが見どころ」と言えるほどの盛り上がりを見せています。
まずは、個人的にも楽しみなパチゆみとタナさん。パチゆみはよく笑うのがいいですよね。よく笑う女性は“健康度”が高く見えるので、モテにつながります。
ただ、前回の“チーズ事件”は波紋を呼びました。物資の乏しいあいの里で、大事な6Pチーズをパクっと一口で食べるタナさんを見て、パチゆみは「欲望を抑えきれず、ほかの女性にもパクパクいくんじゃないか」と感じてしまったとか……。
パチゆみのこういった心理現象を「転移」と言います。元夫に浮気をされた過去を持つパチゆみが、そのつらい気持ちをタナさんに投影し、「元旦那のような人なんじゃないか」と思って責めてしまったのです。
実際、タナさんにも浮気をした過去があるようですが、タナさんと元夫は別の人物。タナさんの浮気は前妻との問題であり、当然ながらパチゆみの元夫とは関係ありません。
過去のつらい気持ちを別の人に転移し続けていては、新たな関係性を築くことが難しくなります。パチゆみにはぜひ、転移現象を乗り越えて幸せになってもらいたいですね。
タナさんがみぽへのアプローチを強めたワケ
……と、そんなことを考えていたら、パチゆみが愛の鐘を鳴らしました。今シーズン最初のカップルであるちぃ&あきぽんの時にも書きましたが、告白のタイミングとしては、もう少し男性にエネルギーを使わせてからでも良かったのではないかと思います。
タナさんがパチゆみにエネルギーを使ったのは、パチンコ台を一緒に作った時だけ。男は女性にエネルギーを投資すればするほど価値を感じ、「この女性にはオレが必要だ!」と思い始めます。なので、タナさんにもう少しエネルギーを投資してもらってから告白してもよかった気がするのです。
なお、男は年を取れば取るほど「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強くなるとも言われています。これは生物学的にも理由があって、女性は長寿である理由として「孫の子育てを手伝う」という役割があるのに対し、男には長寿である理由がないと言われているからです。だから男は「オレに生きがいを与えてくれ!」と役割に飢えているのです。
タナさんが元夫と死別したみぽに一瞬アプローチを強めたのも、「人の役に立ちたい」という心理が働いたからかもしれません。男は常に女性から必要とされたい生き物なのです。
そして、この男の「役に立ちたい」という意欲をうまく引き出していたのが、アロマに惹かれているせん姉。彼女の武器は、バブル時代を彷彿とさせるイケイケのノリではなく、リアクションにあると思います。
せん姉はとにかく「ありがとう」をよく言う。「一緒にいてくれてありがとう」「伝えてくれてありがとう」「マッサージもありがとう」と。これは男にとって快感につながるので、「この人にもっと頼られたい」と思い始めます。アロマがだんだんせん姉に傾き始めたのは、この効果が大きいのでしょう。いいぞ、せん姉!
あやかんがギタりんと一緒にいたほうがいいワケ
最後はギタりんとあやかん。あやかんが「一緒に曲を作ってほしい」とお願いし、ギタりんが即興で軽くメロディを付けた際、あやかんは「ギタリん、すごい!」と言っていましたが、これは婚活では100点のムーブ! 女性が男に何かをお願いし、それに応えてくれたら「すごい!」とリアクションする……これは「あなたは優秀なオスですよ」と言っているようなもので、あやかんの役にも立てたギタリんの全身にはとんでもない快感が電流のように流れたはずです。
また、メンタルが不安定気味なあやかんは、かつて惹かれていた隊長よりもギタリんのような優しい人と一緒にいたほうがいいのではないでしょうか。「心=体」なので、隊長のようなはっきりとした性格の男性といたら、あやかんは心が揺さぶられ続け、きっと体がもたなくなるでしょう。
自然体でいられる相手ではないと、結婚生活は続かないもの。もし読者の中に恋愛や婚活で心が揺さぶられ過ぎてしまう人がいたら、自然体でいられて自分を支えてくれるような心と体の強い相手と一緒になることをおすすめしたい。
婚活サポートを長年やっていて思うのは、性格の相性よりも体質の相性が大事だということ。ギタリんとあやかんで言えば、ギタリんも若干不安定なのでそこは少々心配ではあるものの、自然体同士なのは間違いないでしょう。一緒にいることによって互いに良い現象が起こるような相手を選ぶのが、幸せへの道だと個人的には思います。
次回はいよいよ最終回。もうみんな、うまくいってくれ!
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