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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

嵐の復活やSnow Manの紅白も流れ…旧ジャニーズ勢迷走の理由

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 去る11月3日、デビュー25周年の記念日を迎えた国民的人気グループ「」。

 当日は、ファンクラブ会員に向けて、メンバー5人がそろった動画がサプライズで公開されたが、期待されていた活動再開は現在、暗礁に乗り上げているという。

「サプライズ動画の公開で、いよいよ再始動か、と期待が高まりましたが、『女性セブン』に現在、活動休止中の大野智の“両肩タトゥー“写真が掲載された。国民的アイドルとしては相応しくない姿で、再始動も怪しくなりました」(音楽ライター)

 嵐は4年前、大野が、“一度、何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい”と望んだことから、2021年12月31日以後、グループ活動を休止。活動休止後、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の4人はソロ活動を継続するなか、昨年、旧ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題が世界的に報じられ、事務所は存続の危機に立たされた。

 その後、昨年11月に二宮が、今年5月末に松本が独立。グループ自体は旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務の受け皿となったSTARTO ENTERTAINMENTと契約したうえ、松本が独立する1カ月前の4月には、大野も加わったメンバー5人で株式会社嵐を設立したことから、グループ活動再開の機運が高まっているのではないかと見られていた。

「大野が住む沖縄・宮古島に株式会社嵐代表の四宮隆史氏が出向いて、大野を説得したという情報が流れ、『NHK紅白歌合戦』で復活し、3月には復活ライブを開催するのではないかと噂されていました」(芸能ライター)

 ところが、そんななか、両肩にタトゥーを入れた大野の姿が写真付きで「女性セブン」に報じられた。

「大野が宮古島空港に友人を迎えに行く姿を撮られたんです。『セブン』によれば、大野は真っ黒に日焼けした肌に金のネックレスをつけ、顎ひげをたくわえた上、両腕のTシャツの裾からはタトゥーが覗いていたそうです」(前出の芸能ライター)

 5年前から宮古島に移住しているフリーターの女性も、「大野さんがタトゥーをいれたのは最近のようですが、宮古島では今、繁華街でタトゥーを入れた半グレが住民を脅かしています。金のネックレスにタトゥーをいれた大野さんの姿はそんな半グレのようで、アイドルらしさはありません」と話す。

 一部では、大野の引退も囁かれ、嵐の活動再開が暗礁に乗り上げるなか、本体のSMILE-UP.社も厳しい状況を迎えている。

「被害者への補償問題の見通しが立ったと喧伝したことが功を奏してか、昨年9月には、NHKもSTARTO社所属タレントの出演解禁を表明し、一時は、今年の『紅白』には同社から2組のグループが出場するのではないかと見られていました」(放送ライター)

 ところが、解禁表明直後の10月20日、NHKスペシャル『ジャニー喜多川〝アイドル帝国〟の実像』が放送され、事態が一転した。

「番組は話題になり、両社の関係に再び注目が集まりました。実は今回の『Nスペ』前にも、NHKは『ニュース7』でジャニー氏から性加害を受けていたとする男性Ⅹ氏の新証言をスクープしていたんです」(前同)

 昨年、『ニュース7』内で放送されたX氏の証言内容とは、X氏が高校生の時にジュニアが出演する同局の『少年倶楽部』に出演するため、渋谷の放送センターでオーデションに参加したところ、ジャニー氏から声をかけられ、トイレの個室で被害に遭ったというもの。NHKは『番組に制作責任を持つNHKとしては見過ごせない』と自己批判した。

「それまで、ジャニー氏が性加害を行った場所として挙げられていたのは、合宿所やホテルでしたが、放送局のトイレを利用していたということで、テレビ局側の責任も問われる事態となりました。そのため、NHKでは、Ⅹ氏の証言を2カ月後の『クローズアップ現代』でも取り上げたんですが、Ⅹ氏が他のメディアの取材に応じることはありませんでした」(夕刊紙記者)

 Ⅹ氏は「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(9月解散)に籍を置いて、昨年9月からSMILE-UP.社に補償を求めていたが、同社はⅩ氏の証言には疑問があるとして、今年4月、補償を行わない旨を通知。10月には自社を原告として、Ⅹ氏への補償債務が存在しないことを確認する訴訟を起こした。

「裁判でSMILE-UP.社は、NHKがX氏の証言を裏も取らずに報道したとして、その責任についても言及すると見られています。もっとも、NHKとしても、一歩も引く気はないでしょう」(前出の放送ライター)

 X氏との裁判で亀裂が入った両社の関係だが、『Nスペ』でその亀裂はさらに悪化。STARTO所属タレントの『紅白』復帰は白紙に戻ったのではないかと噂されていた。

「NHKはSTARTO社にSnow Manを含め、複数のグループの出演を打診していたようですが、結局、調整がつかなかったようです。例年『紅白』の出場者発表は11月10日前後ですが、それがずれ込んだのは、STARTO社への説得が長引いたためでしょう。結局、旧ジャニーズタレントの出場は2年連続でゼロとなりました」(スポーツ紙記者)

 STARTO社が事務所の利害を優先して『紅白』辞退を決定したのであれば、その体質は相変わらずのようだ。  

(文=本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2024/11/27 16:00
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