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松本人志、訴訟取り下げ&NGK復帰報道もテレビ局が戦々恐々とする理由

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松本人志

 11月8日、性加害疑惑を報じた「週刊文春」(文藝春秋)との訴訟を取り下げたことを明かしたダウンタウンの松本人志だが、芸人仲間やファンからは待望論や擁護の声が聞かれる一方で、芸能界復帰に対しては世間から厳しい目を向けられている。

「同日に発表した声明では何事もなかったかのような体裁を装っていましたが、Xでは『#松本人志をテレビに出すな』というハッシュタグが約半日で10万件を超えて投稿されてトレンド入りしたほどです。テレビ局がこの状況で松本を起用すれば、その番組のスポンサーは無傷ではいられないでしょう」(芸能記者)

 裁判を取り下げたのであれば、松本本人の口からその事情を聴きたいものである。

 だが、松本の代理人弁護士は15日、報道関係者から記者会見の要望が寄せられているとしたうえで「関係者との協議及びその結果の趣旨・内容に鑑み控えざるを得ません」などとする声明をホームページに掲載。

 松本本人からの説明がないまま幕引きとしたいようだ。

 民放テレビ局の番組プロデューサーは語る。

「局上層部の中には松本の起用に前向きな人もいますが、若手を中心に現場スタッフの大半は『NO』という考えが多いようです。これまでの経緯を見ても、簡単に復帰できると考えているのであればそれはお門違いでしょう。一部メディアでは松本の復帰第1弾が『探偵!ナイトスクープ』ではないかとの報道もありますが……。CM枠がいわゆる“スポット”で、松本が審査員を務めていた『M-1グランプリ』を放送している朝日放送だからというのがその理由のようです。しかし、同番組については松本の後任として『千鳥』の大悟が起用されるなんて話も聞こえてきます」

 また、テレビ局サイドが番組起用に二の足を踏む最大の理由が「さらなる告発」という。

「先日、アイドルグループ『アイドリング!!!』の元リーダーでボイストレーナーの遠藤舞が、自身の知人が松本から性加害を受けたと告発して話題となりました。こちらは真偽不明ですが、『文春』には松本の飲み会に参加した人たちからのタレコミが相次いでいるとの情報も入っています。また、文春の裁判はひと段落ついたとはいえ、松本をめぐる『クロスバー直撃』の渡邊センスと『FRIDAY』(講談社)の裁判は係争中。同誌は、焦点となっている松本の上に女性がまたがった“馬乗り写真”は存在すると主張する予定といいますし、法廷でさらなる新証言が飛び出す可能性もありますからね」(前出の番組プロデューサー)

 そうした中、松本の復帰の舞台についてはテレビ番組ではなく、吉本が運営する大阪市の「なんばグランド花月(NGK)」の年明けの公演になるのではないかといった見方も浮上しているが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。

「浜田雅功さんとダウンタウンとして観客を前に漫才をするというものですが、テレビ復帰に対して一部から厳しい声もある現状では、それが最良の選択かもしれませんね。『NGK』は“ホーム”と言ってもいい場所でいろいろと調整もしやすいでしょうし、今の松本さんを上手にイジッたり、ツッコんだりできる存在はそれこそ相方の浜田さんくらいのものでしょう。それに天下を獲った芸人が“板の上”から再出発するというのも心証は悪くないでしょうからね」

 スポンサーの顔色を気にすることのない配信系コンテンツの復帰も、という報道もあるが、松本の“テレビ復帰”戦略が「ほとぼりが冷めるのを待つ」のだとしたら、その見立ては少し甘いかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/11/23 12:00
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