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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏インタビュー

現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由

1988年、ルポルタージュ『悲しきヒットマン』が刊行されたちまちベストセラーに。映画化もされた同作の著者は元弁護士の山之内幸夫氏。日本最大規模の指定暴力団・山口組の「顧問弁護士」として知られた男は現在、YouTuber!? 一体、なにがあったのだろうか? その真相に迫る。

現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由の画像1
山之内幸夫氏

ヤクザの仕事や生態を世間に伝えていきたい

――2022年7月に「元山口組顧問弁護士・山之内幸夫」がYouTubeチャンネルを始められた時は、世間に驚きを持って迎えられました。そもそも当時から、YouTubeはご存じだったのでしょうか?

山之内幸夫氏(以下、山之内)癒やされる自然の風景や釣りの動画は、好きでよく見ていたんですよ。そんな中、知り合いの週刊誌記者から「やりませんか?」と声をかけられて「誰でも簡単にできる」ということで始めたんです。そして、2023年の6月にこれまでの動画をすべて削除して、装い新たにチャンネルを刷新しました。

――今は5万5000人の登録者たちに向けて、毎週3回、動画を投稿されています。別のインタビューではひとつの動画を制作するために、何時間も調べ物と勉強をしているとおっしゃっていました。

山之内 週に3回も動画を出していると、2日に1本くらい収録している感覚ですよね。そのため、四六時中調べ物をしている気がします。しかし、それくらいして、内容のしっかりしたものを視聴者には届けたいのです。私は暴力団の世界を十分理解しているつもりですが、それ以上に調べ物をしながら、自分の中で咀嚼し、時間をかけて動画を作りたいと思っています。というのも、浅い知識では視聴者も付いてくれません。そのため、ひとつの題材をとにかく調べる。そして、自分の感性と合うものを選び、どのように構成して語るのかを考えます。実はこの部分が非常に重要だと思っています。小さな情報だけを盛り込んでダラダラと話しても仕方がないのです。

――それだけの気持ちと時間をかけて、YouTubeと対峙しているYoutuberはなかなかいないでしょう。どのようなモチベーションで、動画制作に取り組んでいるのでしょうか?

山之内 やはり、暴力団を分析してわかりやすく紹介したいという気持ちは強いです。なぜ、このような組織が日本にあるのか? 日本の暴力団は、世界の組織犯罪集団と比べてどのような特徴があるのか? そして、どうして人はそのような集団の構成員になるのかということに興味があるんですね。彼らの仕事や生態について、私なりに蓄積した知識があるため、それを一般の方に伝えられたらいいなと思っています。

現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由の画像2
山之内幸夫チャンネルより

――しかし、内容が内容なため、かなり際どいことを話されていることもあります。現役のヤクザから、圧力をかけられることはあるのでしょうか?

山之内 それはないですね。実は山口組執行部のひとりが、若頭の高山清司さんに対して「(山之内)先生が言い過ぎないように注文しましょうか?」と言ったことがあるらしいのですよ。それを高山さんは「やめとけ。先生には自由に発言してもろたらえぇ」と返したそうです。そのため、彼らにとやかく言われたことはなく、私も持ち上げるようなことはしません。

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