トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 桜庭ななみ「円満退所」に疑問の声も…

桜庭ななみ「円満退所」に疑問の声も…有力タレントが全員去ったスウィートパワーの現在

桜庭ななみ(写真/Getty Images)

 女優の桜庭ななみが11日、自身のInstagramで長年所属していた芸能事務所「スウィートパワー」を同日付で退所したことを発表。個人事務所を設立して独立すると共に、今後は本名の「宮内ひとみ」で活動すると報告した。

 桜庭は「何もわからなかった15歳だった私を、この世界に連れてきてくださり、女優として様々な経験と沢山の素敵な出会いをくださった事務所の皆様、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と事務所への感謝の気持ちを表明。スウィートパワーも公式ホームページで「この度、自分のペースで活動をしていきたいという本人の気持ちを尊重し、円満に契約を終了する運びとなりました」と報告し、桜庭の円満退所を強調した。

 桜庭といえば、デビューした2008年に「ミスマガジン」のグランプリに選ばれ、アイドル的な人気が沸騰。2009年にはアニメ映画『サマーウォーズ』でヒロイン役を務めて声優業にも適応し、2010年公開の映画『最後の忠臣蔵』で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2019年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』などでも好演し、事務所の主力メンバーの一人となっていた。

 先述したように双方が「円満退所」を示唆するコメントを出しているが、ネット上のファンからは懐疑的な声が上がっている。それというのも、退所と共に今まで親しまれていた「桜庭ななみ」という芸名を捨て、本名の「宮内ひとみ」で活動すると発表されたからだ。

 桜庭は改名の理由を「新たな挑戦として心機一転」のためとしているが、本名の「能年玲奈」から改名を余儀なくされた「のん」のように、独立や移籍をめぐる事務所とのトラブルで芸名が使えなくなるケースは多々ある。そのため、ネット上では「円満退所なのに今までの芸名を使わないってとこが引っかかる」「円満退所なら桜庭ななみのまま活動できそうだけど……」といった声が上がっているようだ。

 さらに「何かあるのでは」とファンに思わせる要因となっているのが、スウィートパワーから有力タレントが軒並み退所してしまったことだ。

 かつて、スウィートパワーは堀北真希(2017年に引退)を筆頭に、黒木メイサ、桐谷美玲、南沢奈央、内山理名ら有力な女性タレントを多く抱え、男性部門でも高杉真宙や水上恒司(在籍当時は岡田健史)らを発掘。精鋭ぞろいの事務所として知られていたのだが、現在までにこの全員が退所している。水上については、契約解除をめぐり事務所と裁判沙汰になり、その過程で芸名の岡田健史から本名の水上恒司に改名したことも話題になった。

 バタバタと有力タレントが去り、桜庭は最後に残った「名の通った女優」ともいえる存在だった。彼女まで辞めてしまったとなれば、何か事務所に問題があるのでは……という声が上がるのも仕方ない部分がある。

 スウィートパワーをめぐっては、2021年に女性社長について「週刊文春」(文藝春秋)が10代の所属タレントらへのハラスメント行為を報じたことがあり、社長側は完全否定したものの、この報道をきっかけにタレント退所の連鎖が加速した感がある。この報道の真偽は別にしても、めぼしいタレントがほとんどいなくなってしまった現状を見ると、何かしらの問題を抱えているようには思える。

 女性社長らの眼力で逸材をスカウトし、人気タレントを数多く育ててきたのは紛れもない事実であるだけに、新たなスターを生み出してくれることを期待したいが……。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/11/13 20:00
ページ上部へ戻る

配給映画