ダウンタウン・松本人志「5億円訴訟」取り下げでささやかれる復帰説 まずは「NGKで漫才」か?
#週刊誌スクープ大賞 #イチオシ記事
今週の注目記事・1「世界一『大谷翔平』4つの重大情報」(『週刊新潮』11/14日号)
同・2「北澤豪(56)美魔女人妻とイエローカード不倫」(『週刊文春』11/14日号)
同・3「天皇の伯母『池田厚子さん』養子縁組に『あれは家の乗っ取りです』」(『週刊文春』11/14日号)
同・4「『玉木雄一郎』が説明できない家系図」(『週刊新潮』11/14日号)「【独占スクープ】玉木雄一郎氏『高松観光大使』元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬…取材には『家族との話し合いが終わっていない』」(『SmartFLASH』11.11 06:00)
同・5「菊川怜(46)&400億円夫 電撃離婚」(『週刊文春』11/14日号)
同・6「米国大統領選後に訪れる大波を逃すな トランプ復活でニッポン絶好機」(『週刊ポスト』11/22日号)
同・7「表紙で振り返る40年の歴史」(『FRIDAY』11/22・29日号)
【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!
今週最大の話題といえば、5億円訴訟と騒がれた松本人志の名誉棄損裁判が、松本側の事情で「和解」になったことだろう。
よほど文春に書かれるのを恐れたのだろう、発表は文春の発売日の翌日の金曜日だった。
和解というが、松本側が発表した文章を読めば、松本側の全面敗訴だということがよくわかる。
早くテレビに復帰したい、年末か新年のお笑い番組に間に合うように、この時期に発表したなどとトンチンカンな解説をしているところもあったが、軟弱なテレビ局はいざ知らず、スポンサー企業がOKを出すわけがない。
これについては、最後のところで詳しく書きたいと思うが、それ以外には、コレといって大スクープらしきものはないので、今週は順位なし。
まずは、FRIDAYから。
そうか、FRIDAYが創刊40周年になるのか。
新潮社からFOCUSが出されて、講談社がそれを全く真似をしてFRIDAYを創刊したのが1984年11月。
FOCUSは、社会的硬派なニュースを中心に写真誌という新しいジャンルを作り出したが、FRIDAYは初めからスキャンダルと芸能ネタに絞り込んで創刊した。
当初は相当危ない取材をやったため、写真週刊誌の取材方法に疑念を抱かれたが、それでも芸能&隠し撮りを中心とするFRIDAYがFOCUSを抜き、写真週刊誌の頂点に立った。
文春や小学館、光文社も写真週刊誌を次々に創刊する。
まさに写真誌戦国時代が始まった。一時は、FRIDAYとFOCUS、その他の写真週刊誌を含めて500万部から600万部の発行部数になったといわれている。
しかし、ビートたけしの彼女の取材の不手際から、たけし軍団がFRIDAY編集部に殴り込み、副編集長にケガを負わせるという傷害事件が起きた。
ビートたけし側も大きな痛手を負ったが、それまでの写真週刊誌の取材方法に疑問を投げかけていた新聞やテレビが一斉にFRIDAYの取材方法を批判して、それが次第に大きな世論となり、あっという間に写真週刊誌の部数が凋落していった。
私がフライデーの編集長に就任したのは、その凋落の一途をたどっていた時であった。
200万部近くあった部数が70万部、60万部となり、編集部員たちは、早く、この編集部から抜け出したいと、多くの部員が私のところに相談に来た。
私は編集長に就任前は、FRIDAYと名乗って取材のできない編集部は、継続していくことが難しい、休刊したほうがいいのではないかと主張した一人であった。
私は、私の手でFRIDAYを休刊するつもりで編集長を引き受けた。
それまでの“みーちゃった、みーちゃった”路線を変更して、写真がなくても、ニュースとしての価値があれば取り上げる誌面に変更した。
フォト・ドキュメンタリーも多く取り入れ、ノンフィクション・ライターの人たちにルポルタージュを書いてもらうこともやってみた。
キャッチフレーズは「ヌードもニュースだ」。
現在のFRIDAYの表紙のロゴも、私の編集長時代に変えたものである。
その結果、部数減は落ち着き、再び部数増につながっていった。
マドンナの話題のヘア・ヌード写真集や『Santa Fe』で人気だった宮沢りえのグラビア特集などが大きな話題になった。
また、荻野目慶子や石田えりの写真集がバカ売れして、フライデー再復活の足がかりをつくった。
だがそれも一時的なことで、その後、再び部数は落ちて行き、現在の部数は10万部前後ではないだろうか。
今週は、壇蜜のスペシャルDVDをつけているが、780円は週刊誌の値段ではない。
このままいけばFRIDAYが50周年を迎えることは難しいと思う。
私が昔から社内で主張していたように、FRIDAYはネットと親和性が高いから、紙を止めて全てをネットに上げていれば、もう少し生きながらえることはできるはずだ。
それでも私は、写真週刊誌にできることはまだまだあるのではないかと考えている。それは何か?ここでは書かないが、その可能性を試してみることなく休刊するとなれば、OBとしても大変残念なことである。
アメリカでは写真誌『ライフ』が復刊するという動きがあるようだが、日本でも写真で世界を知るというコンセプトの雑誌が1誌くらい残っていてもいいのではないか。
40周年を機に、編集長と編集部には、もう一度真剣に写真週刊誌のあり方、存続方法を考えてほしいと思っている。
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