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くるま取材後記、『漫才過剰考察』の話、『M-1』準々決勝発表……【週末お笑い雑話】

今週あったお笑い界隈の話題をピックアップ! ライター・新越谷ノリヲと担当編集Sが勝手にしゃべります。お聞き流しのほどを~。

■くるま取材後記

編集S くるまさんインタビュー取材、おつかれさまでした。記事も好評なようで、よかったです。

新越谷 ああ、ありがとうございます。

編集S どうでした? くるまさん、初めてですよね。

新越谷 いや、あのね、久しぶりにすんごい緊張した。だってくるまですよ。あのくるま。

編集S そのくるまですね。どんなでした? 第一印象。

新越谷 うーん、あのね、肌キレイだな、とか。

編集S そこ?

新越谷 第一印象ってそういうもんでしょ。

編集S もっとこう、取材者にしか感じられないフィールみたいなところを教えてくださいよ。長々としゃべったわけじゃないですか。

新越谷 あのね、すごく質問の意図を汲もうとしてくださっているというのは、ずっと感じてましたね。こっちが「何を聞きたいのか」をちゃんと理解してから答えようという、真摯な態度といいますか、すごくこう、待ってくれる。待たれた。そう、待たれた、という印象です。

編集S 真面目な、いい人なんですね。

新越谷 でもさ、怖いですよ、くるまに待たれるって。普通、くるまって待つものじゃないですか。

編集S なんですか?

新越谷 なんでもない。後でテープ聞いたらそうでもなかったけど、取材中はもう自分が「あばばばばば」しか言ってないんじゃないかと思ったりしたし、手汗すごかったもん。

編集S 要するにビビってんだ。

新越谷 うん、ビビってた。すごくビビってた。

編集S あら、素直な。

新越谷 だって、インタビュー終わった瞬間に脱力しちゃって、写真撮るの忘れて帰ろうとしましたからね。一眼レフ用意してるのに。

編集S あー、それは相当ですね。

新越谷 あ、くるまさんは、圧をかけてくるとかそういうことは全然ないですよ。終始にこやかに、ときに真剣にお話してくださいました。こっちが勝手にビビってただけですから。それにしても、あんなにビビったのは三沢のときの前田さん以来かもしれない。

編集S なんですか?

新越谷 これ。これもビビってたなぁ……。

編集S うわ、これはビビりますね……。

■『漫才過剰考察』の話

編集S 書籍も読んだんですよね。『漫才過剰考察』。

新越谷 読んだからビビるんですよ。もう巨人だもの。漫才の巨人。すべてのお笑いの巨人。オール巨人。

編集S やっぱり優れた考察だったりするわけですか?

新越谷 そりゃもちろんめちゃくちゃ説得力あるし、思ってたのの8倍くらい過剰に考察してるし、イチから教えていただいたという感じなんですけど、内容より、あれをあんなに書くという行為そのものに恐怖を感じる。

編集S ほう。

新越谷 サービス精神とか使命感ともちょっと違う気がするんですよね。なんか、淡々と「だって書けるから」という理由で書かれた本な感じがするんです。「別にこれくらい自然に考えてるし、書けって言われれば書けるから」という感じ。人間の脳じゃなく、未知の機構から論が吐き出されているというか。

編集S ちょっと何言ってるかわかりませんけど。

新越谷 最後に本人によるクソ長い注釈があるんですけど、ここに至ってやっと、ああ楽しいパートが来たと思ったもん。そこまでは、粗品との対談も含めて、なんかもう、気圧されてた。

編集S そういう読書体験ってあります? 今まで。

新越谷 近いのは、村上春樹が地下鉄サリン事件の被害者にインタビューした『アンダーグラウンド』とかかな。なんかね、文字が鳴ってるんです。あと、カバー外したら一面にあのホワイトボードの板書きが印刷されてるんですよ。もうキモいよ。

編集S キモいって言っちゃってるじゃん。

■『M-1』準々決勝発表

編集S さていよいよですが、今しがた『M-1』東京3回戦の結果が発表されました。

新越谷 準々決勝メンバーですね。いやぁ、しびれる。

編集S どうですか、ざっと見て。

新越谷 そりゃこういう流れですから令和ロマン見ちゃいますけど、無事通ってましたね。

編集S インタビュー記事では変なネタをやりたいって言ってましたけど、ちょっと変なネタでしたね。公式のYouTubeに出てますけど、見ました?

新越谷 見た。とりあえず令和ロマンとダイタクだけ見ました。

編集S なんでダイタク?

新越谷 いや、ラストイヤーだし。

編集S ラストイヤーならほかにもいるでしょう。それこそトム・ブラウンとかモグライダーとか。

新越谷 それは後で見ますよ。……あれ、モグライダー、落ちてる?

編集S えー。あら、ほんとですね。うわ。そうか。

新越谷 すゑ様とダイヤモンドもいないですね。

編集S ダウもだ。パンポテ、ストレッチーズ、9番街レトロも。

新越谷 めちゃくちゃ厳しいですね、やっぱ3回戦は怖いわ。

編集S ですね……。通ったとこでは、どこらへんが興味あります?

新越谷 ニューカマー的なことでいえば十九人とインテイクですかね。あ、ちょっとモグライダー見てきました。なんというか、なるほど感がすごい。

編集S なるほど感。

新越谷 いや、全然おもしろいんだけど、「デコピン」「一平」「由伸」が客とマッチしてなかったということなんだと思う。

編集S 大谷ネタなんだ。

新越谷 これもお笑いファンだけが来る準々決勝に合わないってことなんでしょうね。「由伸」にピンとこない。

編集S うん。

新越谷 その後の真空ジェシカも「ボリショイサーカス」で、そんなに馴染みがあるとも思えないモチーフでしたけど、ネタの方向性として「客席に降りた」みたいなニュアンスがあった感じがします。

編集S お、漫才を考察してますね。全然過剰じゃないけど。

新越谷 うぐぅ、恥ずかしい。もう何も言えない。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/11/09 20:00
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