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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 長瀬智也「芸能人の政治的発言タブー」の風潮に一石投じる

長瀬智也、自民党への皮肉連発で物議…「芸能人の政治的発言タブー」の風潮に一石投じる

長瀬智也

 元TOKIOの長瀬智也が、自民党への皮肉を連発している。一部で「ダサい」「イキってる」との批判があったが、それにも「日本社会では真剣に生きようとする人間をバカにする謎のダサい風潮がありますが」などと反論めいた言葉を発信しており、これをきっかけに「芸能人の政治的発言」の是非をめぐる議論にも発展しているようだ。

 長瀬の政治的発言が最初に話題となったのは、10月24日のInstagramのストーリーズに投稿された文章。パンクしたタイヤの写真に「裏金でパンクを直していただけませんでしょうか」という一文を添え、これに「#自民党」というハッシュタグがつけられていた。この前日、自民党が裏金問題で非公認となった衆院選立候補者の党支部に公認候補の政党助成金と同額の2000万円を支給していたと「しんぶん赤旗」がスクープしており、それを意識した投稿だった可能性が高い。

 さらに、長瀬は25日にも「こちらのタイヤがそろそろ寿命なのですが…ダメですよね?」と投稿し、これに「#裏金」というハッシュタグを添えた。

 連日の自民党への皮肉は大きな話題になったが、一部のネットユーザーからは「長瀬のこんなダサいところ見たくなかった」「誰か周りの影響受けたのかな、イキってる感ハンパない」「長瀬もこんなダサいこと言うようになったのか」といった批判も少なからず寄せられた。

 これを意識してか、長瀬は批判への「アンサー」ともとれる投稿を連発。10月28日には、サングラスをかけた写真と共に「サングラスを探しててようやく手に入れたサングラスをかけてたら皆にダサいと言われて心の中でガッツポーズ 俺に転がされているようじゃダメ」と意味深な投稿をした。

 続けて、10月30日には「衆議院選挙も無事終わり、いよいよA.V.C.C.MAX.etc…の筑波サーキット最終戦が11月10日(sun)に開催されます」「前回の富士スピードウェイではたくさんの来場者、記者の方々が来てくださり誠に感謝しております。今回の筑波最終戦ももちろんですがライダー、メカニックたちの真剣勝負をとくとご覧いただきたいという気持ちは変わりません」と自身の参戦するレースに触れつつ、「この日本社会では真剣に生きようとする人間をバカにする謎のダサい風潮がありますが、そんな社会に疲れた方にはぜひ筑波サーキットにご来場いただき本来の日本を少しでも感じていただけたらと思います」と、より直接的に思える反論を展開した。

 これを受けて、ネット上では「芸能人の政治的発言」をめぐり議論が発生。SNSなどで以下のような賛否の声が飛び交った。

「なぜ芸能人が政治的な発言をしてはいけないという風潮があるのか。発信力のある人がそういった今の政治不安を訴えてくれるのは、とてもありがたいことです」
「芸能人の政治的発言がタブーだと言われる方が異常。世間の政治への関心を高めるためにも、芸能人はもっと自身の政治に対する考えを表明してほしい」
「海外だと芸能人が政治的発言をするのはあまり前なのに、スポンサーやクレーマーを気にして『事なかれ』で当たり障りないことしか言えなくなってるほうがダサい」
「政治の知識のある人ならいいけど、有名人だからって素人の考えを世界に発信してもデメリットしかないのでは」
「正直、好きなミュージシャンやタレントが政治的なことばっかりSNSで投稿するようになると気持ちが冷めるからやめてほしい」

 大統領選の開票が始まったアメリカでは、テイラー・スウィフトやレディー・ガガ、エミネム、ビリー・アイリッシュらがハリス副大統領への支持を表明。メル・ギブソンや米富豪イーロン・マスク氏らはトランプ氏を支持すると公表し、多くの有名人が政治的なスタンスを明確にしている。芸能人が政治的な発言をすることも珍しくないが、日本の芸能界はどうしても「政治的なスタンスを明示するような発言は避けるべき」という風潮が強い。

 近年は芸能人がニュース番組のキャスターやコメンテーターを務めるケースが増えてきたが、基本的には「当たり障りのないコメント」しかできないのが実情だ。大手メディアから離れたことでしがらみがなくなったという部分もあるだろうが、長瀬の連日の政治的発言は、そんな日本の風潮に一石を投じることになったといえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/11/06 20:00
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