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週刊誌スクープ大賞

オリンパス「社長がコカイン漬け」ショックの全真相 週に2~3度も取引を……

売人の独占告白5時間『私がオリンパスS・カウフマン社長にコカインを売った』

 さて、今週の第1位は、オリンパスという名の知られた企業の社長が「コカイン漬け」だったと報じた文春に捧げたい。

 事件そのものは他のメディアでも報じられていたが、シュテファン・カウフマン社長にコカインなどを売っていた“売人”から、5時間にわたり取引の実態を聞き出した文春の取材力には敬服する。

 企業のトップが薬チューだった。そんなことが長い間わからないことがあるのだろうかと思うが、事実らしい。

 オリンパスといえば、2011年(平成23年)7月に巨額の損失を「飛ばし」という手法で、損益を10年以上にわたって隠し続けた末に負債を粉飾決算で処理した事件が起きている。雑誌『FACTA』のスクープでイギリス人社長の早期解任を契機に発覚した。

 不祥事の多い会社のようだが、その事件の後始末を竹内康雄会長と共に奔走してきたのが、今回の薬物事件で辞任したカウフマン社長だったというのだから、この会社はどこか間違っているところがあるような気がする。

 始まりは、9月24日にオリンパスの本社と竹内会長に、シュテファン・カウフマン社長兼CEOの薬物使用に関する情報が届いたところからである。

 カウフマン社長は21年前の2003年にヨーロッパにあるオリンパスのグループ会社に入社し、本社で経営戦略の統括役員などに就いた後、去年4月から社長兼CEOを務めていた。

 事態を重く見た竹内会長は警視庁に相談し、社内調査を進める判断をした。

 さらに10月3日にも情報が届き、そこには外部の人間が知り得ないカウフマン社長の個人情報が含まれていたというのである。

 竹内会長から通報を受けた警視庁は、すでにカウフマン社長を違法薬物使用の嫌疑で、今年6月18日に家宅捜索をしていたそうである。
そして、その“通報者”とは、カウフマンに薬物を渡していた売人だったというのだ。

 10月28日、カウフマン社長の辞任が発表された。

 文春が、カウフマン社長の違法薬物に関する情報を入手したのは、昨年2月だったという。

 その情報とは、「カウフマンは彼と親密だったラテン系の女性を介してドラッグを卸してもらっていたが、昨年1月以降は売人と直接取引を行うようになり、取引は週2回から3回にも及ぶ」というものだったという。

 昨年2月11日の夜には、取引の現場を写真に撮っていたそうだ。その後も、28日にも彼らの姿を捉えていたという。

 約1年8カ月に及ぶ取材の結果、百通余りの通信記録と2人が取引現場で交わしていた音声データなどを入手していたそうである。

 だが、なぜ、上得意を裏切るような行為を売人がしたのか。売人Xはこう語っているそうだ。

「この二年間、俺は都合良くコキ使われ、しまいには裏切られ、屈辱を受けてきた。あんな人間が世界的企業のトップで良いのか。今では彼に関わって売人を続けてしまったことを深く後悔し、反省しています」

 カウフマンがどっぷり浸かっていたのはコカインとMDMAで、昨年9月上旬ごろには、致死量を越していたそうだ。よくそんな体で社長業が務まったと思うが、カウフマンは、薬物がなかったら仕事はできないといっていたという。

 社長就任直前の昨年3月にはXに対して、違法薬物の取引がバレたら「オリンパスの株価が1000円まで下がる」と豪語していたそうだ。

 呆れ果てた人間がトップに就いていたものだが、これほどのスキャンダルが起きてもオリンパスという会社は生き続けるのだろうか。そのほうが不思議な気がするのだが。
(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

「川道さら じゃじゃ馬ならし」「神山みれい 挑発するカラダ」

 お次はポスト。

「こっそり研究 目を奪われる『魅惑のニット乳』」

袋とじ「富士出版 匂い立つ熟女ヌード」

「はるっぴが愛される理由 兒玉遥」「大好評につき緊急掲載 瀬戸環奈」

 やっぱり熟女ヌードは富士出版に限るね。

 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/11/05 22:00
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