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インタビュー

令和ロマン・髙比良くるま『漫才過剰考察』と「M-1連覇チャレンジ」の先にある使命

■『M-1グランプリ2024』の話

──本の中で、去年はファイナルに出たことがなかったから「ネタを叩く」ということがわからなかったとありました。いざ優勝して、今年は「叩く」ということについて、どんなふうに考えてやってるんでしょう。

くるま 決勝を知ったので叩き方はわかったといえばわかったんですけど、優勝しちゃったことによってライブのお客さんの見る目とか、出る場所が違うから、今年がいちばん叩けてはいないですよね。実際、絶対にオレらのお客さんが来ちゃうわけだから、ムズイです。あんまりアウェーがなくて。

──やっぱりアウェーで叩きたいものですか?

くるま アウェーっていうか、初見ですよね。敵視される必要はないですけど、普通に1回もそのネタを見たことがない人の前でやったときが正しい反応だと思うので、ネタを知っている人が多ければ多いほど精度が下がってしまうというだけで。

──予選の戦い方も変わりますか?

くるま 3回戦からは抽選で当たった人たちが客席に最初から最後までいることになるので、やっぱり運なんですよね。自分たちのファンがどれくらいいて、残りの人たちは誰のファンなのかっていうのは、ぎりぎりまで見極めなきゃいけない。より慎重に、その人たちに嫌われないようにしなきゃいけない。でも、プラスアルファとして、3回戦に関しては2018年とか19年くらいのおふざけ感は出したいんです。去年もそのつもりで変なネタをやりましたし、今年もふざける予定ではあります。

──ふざけるというのは、それで落ちてもいいくらいの?

くるま いや、ふざけるなら勝たなきゃダメだっていうだけですね。マヂラブさんとか囲碁将さんとかはそうやってたし、それってカッコいいし、そうだよなって思うんです。調子に乗ってるとかじゃなく、そうじゃなきゃいけないと思って。今は3回戦がYouTubeでさらされるようになっちゃって、みんな恥ずかしいからちゃんとやってるんですよ。でも、なるべくふざけたいと思います。

──準々からは決勝をイメージして。

くるま 準々がいちばんキツイんじゃないですか。毎年ですけど、倍率でいっても準々から準決がいちばん絞られるわけですし。実際突破したのは過去2回だけだし、4回落ちてるし。

──言える範囲でいいんですが、今年のネタなのか過去ネタなのか、とか。

くるま 今年は「連覇チャレンジ」っていうことをしたいだけなので、今年のネタと、今まで『M-1』用に作ったネタがいっぱいあるので、そいつらを掘り起こしながら、舞台上でやり直してクオリティを上げながら、ベストの1、2、3が入ってくる感じですね。来年は出るつもりないんで。

──あ、来年は出ないんですね。

くるま ないですね。

──今年で最後。

くるま まあ、それはわからないですけど、ラストイヤーでもう1回出るとかはあるかもしれない。今年は松本(人志)さんがいらっしゃらない、それに20回記念大会、っていう中で「連覇チャレンジ」というひとつのフックがあったほうがいいだろうっていうのが、この出場の理由にもなっているので。

──やはり『M-1』を盛り上げたいという気持ちから。

くるま そうですね、今年に関しては。

──リスクとは考えないですか? 負けることに関して。失うものとか。

くるま うーん、特にないですね。過大評価だけがなくなるんじゃないですか。

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