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藤井聡太七冠も過去に…「鼻マスク裁判」判決でプロ棋士の“反則負け”が話題

藤井聡太七冠も過去に…「鼻マスク裁判」判決でプロ棋士の反則負けが話題の画像1
藤井聡太(写真/Getty Imagesより)

 素人感覚では、“罪と罰”が釣り合っていないようにも映るが……。

 将棋のプロ棋士・日浦市郎八段が、対局中にマスクから鼻を出して反則負けなどの処分を受けたのは違法だと日本将棋連盟を訴えていた裁判で、10月18日、東京地方裁判所は「処分が違法だとは言えない」として訴えを退けた。

「日本将棋連盟は2023年3月13日付で対局中のマスク着用の廃止を決定しましたが、日浦八段はその直前の1月と2月の3回の対局でマスクから鼻を出し、日本将棋連盟から規定違反だとして、いずれも反則負けにされたほか、3カ月の対局停止の懲戒処分を受けました。これに対し、日浦八段は『常に鼻を覆うという規定はなく処分は違法』だとして対局料などおよそ380万円の賠償を求めていましたが、東京地裁は『連盟の規定にある“マスクの着用”についても、鼻まで覆う状態だと解釈することは合理的だ』と指摘しました。昨年には佐藤天彦元名人もマスク不着用によって反則負けしており、対局中はほぼ無言となるとはいえ、メンタルが勝敗に大きく左右するため相手が鼻マスクを不快に感じ『ちゃんとつけてほしい』とアピールしていたわけですから、ネットの反応を見る限り、ほとんどの将棋ファンがこの裁定を妥当と感じているようです」(報道記者)

 プロ棋士の「反則負け」というのはめったに起きないとはいえ、そのケースはゼロではない。

 最近では、ABEMAで配信された『ABEMAトーナメント2024』にて、黒沢怜生六段が終盤にまさかの「二歩」で反則負けとなっている。こちらは“早指し”ルールであったからこそのハプニングであった。

 また、2005年には“ひふみん”こと加藤一二三九段が「待った」の反則をし、出場停止処分、同対局の対局料没収になった例もある。

「実はあの藤井聡太七冠も小学2年の頃、『研修会』(奨励会の予備校的機関)の対局で反則負けをしたことがあります。この時は、成ることができない駒で成ってしまった反則だったそうで、藤井少年はしばらく大泣きしていたそうです。また藤井七冠は2018年の竜王戦決勝トーナメントにて、持ち駒の『桂馬』を指そうとしたところ、すぐに戻して『飛車』を着手。これがネット上で『待った』ではないかと指摘されたのですが、“反則ではなくマナーの問題”とされ、『注意』として事なきを得ています」(将棋に詳しいライター)

 先日、競馬の藤田菜七子元騎手がケータイの不正使用疑惑で引退となったが、公正さが求められるプロの世界だからこそ「ルール」は“絶対”なのだろう。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/10/28 09:00
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