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ジャングルポケット・斉藤慎二の“事件”で番組制作関係者が答える“2つの疑問”

ジャングルポケット・斉藤慎二の事件で番組制作関係者が答える2つの疑問の画像1
ジャングルポケット・斉藤慎二(写真/Getty Imagesより)

 ロケバス内で20代の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交などの疑いで10月7日に警視庁に書類送検された元お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二。吉本興業とのマネジメント契約が解除となった事件は、世間に大きな波紋を広げている。

 事件については、ここに来て続報として「今年7月に関西のテレビ番組での街ぶらロケの最中に発生したこと」や「ロケには人気芸人のやす子も参加していたこと」「新宿区内の駐車場に止められた2台のロケバスのうちの1台の車中で起こったこと」「斉藤はタレント、インフルエンサーとして活動している女性と2人きりになったタイミングを見計らって口腔(こうくう)性交などの性的暴行を加えた疑いがもたれていること」などが各メディアで報じられている。

 他方、斉藤はトラブル発生時から一貫して「不同意」という点については否定しているようで、妻の瀬戸サオリも「事実関係としましては、相手の方からも行為がありSNSをフォローしたり連絡先を交換していたことは事実で、こちらとしましてはロケバスの中のドライブレコーダー及びカメラの解析を警察の方に求めていました。一方的な行為ではなかったことを伝えている状況でした」などと自身のSNSで綴っている。

 事件の真相は今後徐々に解明されていくことになりそうだが、性的暴行や性加害、合意なき性行為はけっして許されざる犯罪であることは当然として、そもそも今回の事件に関するさまざまな報道を受けて、多くの人が疑問を感じたのは①「ロケバスの中での性行為は可能なのか?」と②「番組の収録現場で性行為が行われることはあるのか?」という2点だろう。

 まず、①「ロケバスの中での性行為は可能なのか?」という疑問に対しては、番組制作会社社長は明かす。

「シチュエーション的に性行為自体が可能か否かかでいえば可能でしょう。今回の斉藤さんのケースのような地方局の番組や民放キー局の番組でも予算の少ない番組の屋外ロケなどではスタッフの数も限られ、運転手もカメラマンやADなどのスタッフと同じように撮影の準備に駆り出されるケースは多々ありますからね。そうしたバタバタとした状況下で、売れっ子タレントから『少し仮眠をとりたい』とか、『仕事の台本を覚えたいから集中させてほしい』などと車内で一人にしてくれるように頼まれて断るスタッフはマレでしょう」

 加えて、よほど違和感があることでもないかぎり、タレントが一人でいるはずの車内に別人が入ったかどうかをチェックしたり、車内を調べようとしたりはしないという。

「何事もないのに下手に確認して出演者を怒らせたり、関係性を悪化させるのは仕事上、得策ではないですからね。多くのスタッフはロケを迅速かつ滞りなく済ませることで頭がいっぱいですし、可能とはいえ、まさかロケバスの車内でそうした行為を行っているとは、多忙を極める現場としては想像するのは難しい」(前出の番組制作会社社長)

 また、②「番組の収録現場で性行為が行われることはあるのか?」に関してはバラエティー番組を手掛ける放送作家が解説する。

「“不同意”となれば犯罪ですし、けっしてあってはならないことですが、行為自体が行われることがあるか否かに関しては、業界でもこれまで話題になっていました」

 そのうえで、人気芸能人の中には共演者やテレビスタッフと関係を持つ者も少なくないと明かす。

「かつて一世を風靡した大物MCのAが楽屋でお気に入りの女性タレントをはべらせていたのは有名な話ですし、今も番組の司会やCMなど最前線で活躍している大物芸人のBは自身の愛人を冠番組のスタッフとして入れることで知られています。MCとしても存在感を放つ中堅芸人のCは一時期女性マネジャーと親密な仲でしたし、バラエティーを中心にCMにも出演している中堅芸人のDは、かつてレギュラー出演していた番組の女性スタッフと懇意になりテレビ局のトイレで事に及んでいたことが発覚して物議を醸しました」(同放送作家)

 芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。

「ひと昔前の売れっ子芸能人ともなれば、犯罪行為は別としても、ある程度のわがままやムチャも許される風潮は業界内にはありましたからね。それに芸能界は特殊な世界ですし、男女の関係になるにしても、いわゆる一般人よりも自分の仕事や立場にある程度理解がある同業者や仕事仲間、業界関係者の方がトラブルになるリスクが低いと考える芸能人も少なくないでしょうし。そうした中、ついつい仕事現場で過剰に羽を伸ばしてしまう者もいたというわけです」

 昭和の時代からタレントの意思を優先し、比較的野放しにされてきた観もあるテレビのロケバスや収録現場、楽屋だが、今回の事件を受けて犯罪抑止の観点からその有り様にメスが入ることになるのだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/10/26 13:00
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