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元・成宮寛貴に「ABEMAで俳優復帰」報道…『相棒』フィナーレへの布石か

成宮寛貴(平宮博重)

 「成宮寛貴」の芸名で人気だった平宮博重氏が、人気コミックを原作にした配信ドラマで8年ぶりに俳優復帰すると報じられた。長寿ドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)の噂される“フィナーレ”へ向けた布石ではとも推測され、注目が集まっている。

 平宮氏は人気と実力を兼ね備えた俳優として活躍し、2012年には水谷豊の主演ドラマ『相棒』で三代目相棒に抜擢され、ファン層を一気に拡大させた。ところが、2016年12月に違法薬物の使用疑惑が報じられ、平宮氏は報道を否定したものの、事務所を通じて電撃引退を発表した。その後は表舞台から姿を消し、本名の「平宮博重」名義で商品プロデュースの仕事などを続けていたが、ついに芸能界復帰を決断したようだ。

 21日付の「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)によると、来年春ごろに人気コミック『死ぬほど愛して』(原作:天樹征丸、漫画:草壁エリザ)を実写化するABEMA配信の同名ドラマに主演するといい、それが俳優復帰作になるという。平宮氏は過去に、原作者の天樹征丸氏の代表作『金田一少年の事件簿』のドラマ版(山田涼介版)で最強の敵・高遠遙一を演じており、運命的なめぐり合わせともいえそうだ。

 その他にも複数の作品への出演予定があると伝えられ、限定的な復帰ではなく俳優として「完全復活」となりそうな気配だ。

 ABEMAドラマを復帰の場に選んだことについては、業界内で「『相棒』出演への布石ではないか」と推測する声がある。ABEMAはテレビ朝日とサイバーエージェントが共同運営しており、まずはABEMAの配信ドラマで観測気球を打ち上げ、世間の反応を見て『相棒』へ……という道筋が計算されているのではないかというのだ。

 『相棒』は誰もが認めるテレ朝の看板ドラマで、10月16日よりseason23がスタート。寺脇康文が演じる初代相棒の亀山薫が復活してから3シーズン目になるが、近年はマンネリ化や水谷の高齢問題などもあり、たびたび終了説がささやかれるようになった。初代相棒が復活したのも「終了を見越したメモリアル的な起用ではないか」といった見方があった。

 さらに、最近の『相棒』はシリーズ最終回でオールスター状態の豪華キャストが集まっており、業界内では「終了を強く意識している」「シリーズのフィナーレでは、最強オールスターとして歴代相棒が全員集合するのでは」といった意見が根強くある。

 その場合、初代の寺脇はもちろん、二代目・神戸尊役の及川光博、四代目・冠城亘役の反町隆史の出演はまったく問題ないだろうが、三代目・甲斐享を演じた平宮氏が引退状態で欠けてしまっては絵にならない。そのため、全員集合は幻に終わるだろうといわれていたのだが、平宮氏の復帰が濃厚となったことで実現の可能性がグンと高まった。そう考えると、今年1月に放送された『相棒』の元日スペシャルに甲斐の息子とその母親が登場したのも意味深だ。

 平宮氏の俳優復帰報道は、見方を変えれば『相棒』終了が現実味を帯びてきた証拠の一つといえるのかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/10/22 20:00
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