トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『ベビわる』シリーズ前半のクライマックス

『ベビわる』シリーズ前半のクライマックス――釜めしを残した伝説の殺し屋の運命

『ベビわる』シリーズ前半のクライマックス――釜めしを残した伝説の殺し屋の運命の画像1
『ベイビーわるきゅーれ 』Blu-ray

 女の子の殺し屋たちのゆる~い日常生活を描いたTVドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』が、毎週水曜日の深夜1時からテレビ東京系で放映中です。10月9日(水)放映の第6話「信じられるのはお金だけです」では、TVシリーズの前半戦「風林火山編」がクライマックスを迎えます。Z世代の殺し屋コンビ、杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)は、無事にミッションをクリアできるのでしょうか?

 ガールズアクションものとして大人気となった劇場版『ベイビーわるきゅーれ』(21年)は、どこにでもいそうな女の子と舐めて観ていたら、現役スタントパフォーマーでもある伊澤彩織らの超絶アクションに驚愕することになります。ネット配信中の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(23年)、現在公開中のシリーズ第3弾『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』は、ますますアクションが進化しており、とんでもないことになっています。

 子どもの頃に千葉真一率いるJACが活躍した『影の軍団』(フジテレビ系)やジャッキー・チェン主演映画『プロジェクトA』(83年)を観たときくらいの衝撃を受けます。

 しかし、『ベビわる』の面白さは、アクションだけではありません。『ベビわる』の生みの親である阪元裕吾監督は1996年生まれのZ世代。ちさと&まひろのゆる~いガールズトークを通して、Z世代の生きづらさ、コロナ禍以降の働きづらさなどが映し出されています。説教くさくならず、あくまでもアクションコメディとして成立させているところが、ヒットしている要因でしょう。

この合宿って意味あるんでしょうか?

 阪元監督が全12話の脚本から手がけている『ベビエブ』も、社会派ドラマとしての側面を持っています。共同生活は苦手なちさまひですが、仕事を斡旋してもらうために殺し屋協会には所属しています。協会でマネジメントをしている夏目(草川拓弥)からの要請で、伝説の殺し屋・宮原(本田博太郎)の仕事をサポートすることになった次第です。この仕事のコードネームが「風林火山」です。

 宮原の10年ぶりの復帰仕事を成功させるため、ちさまひは嫌々ながら合宿に参加しています。宮原たちに一日中気を遣う合宿生活に、うんざりする2人でした。おそらく、抜群のコンビネーションを誇るちさまひなら合宿なしで、ミッションをクリアしちゃうでしょう。しかし、今回の「風林火山」プロジェクトは、殺し屋業界の大先輩・宮原の顔を立てながらアシストに徹しなくてはいけません。

 昭和・平成時代に好き勝手にやって稼いできただろう上の世代と、令和時代に自分らなりのやり方で実績を積んできたちさまひでは、価値観がまるで違います。果たしてこの世代間格差は解消されるのでしょうか。

12
ページ上部へ戻る

配給映画