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『ONE PIECE』マニアの神がアルジェリアの早バレ犯と直接対決、その顛末とは

『ONE PIECE』マニアの神がアルジェリアの早バレ犯と直接対決、その顛末とはの画像1
(写真/Getty Imagesより)

〈ジャンプ早バレ犯人と2ヶ月以上やりとりをした結果【胸糞注意】〉

 10月1日、漫画『ONE PIECE』(集英社)の考察系YouTubeチャンネル『超カミキカンデ』が冒頭のタイトルで動画を投稿し、視聴者から拍手が送られている。

 同チャンネルを運営する神木健児氏は、『ほこ×たて』(フジテレビ系)の「ワンピースマニア対決」で1位になったことがあるほか、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(フジテレビ系)では最終問題まで通過。『特捜警察ジャンポリス”ワンピース愛あふれる熱狂ファンを大捜査”』(テレビ東京系)に出演するなど、ファン界隈では「ONE PIECEマニアの神」と称され、一目置かれている存在である。

 そんな神木氏が激怒しているのは、犯罪行為である「早バレ」についてだ。サブカルライターが言う。

「“ネタバレ”が発売後に情報を知ってしまうことに対し、“早バレ”は公式発売前の情報流出を指します。自分も神木氏のチャンネルをはじめ、『ONE PIECE』の考察動画をよくチェックしていますが、土曜日になるとYouTubeに未発表の『ONE PIECE』最新話の扉絵が流れてきてタイトルなどが目に入ってしまい、月曜日の『週刊少年ジャンプ』(集英社)を100%楽しむことができなくなってしまうことが多々あります」

 そんななか、神木氏は7月から2カ月以上にわたり早バレ犯とのやり取りを繰り返していたことを報告。その顛末に腹が立ったことで告発動画を配信することを決めたという。

 発端は神木氏の元にアルジェリア出身だという男から突然、メールが送られてきたこと。

「その内容は、翌週に出るジャンプの画像を写真に撮って、発売日前に送ってほしいというもので、報酬は1号につき約3万円で、月12万円ほどの稼ぎになる提案だったといいます。しかも、そのアルジェリア人は『漫画村』のような海賊版サイトも作っていたことから、神木氏は発行元の集英社に突き出すべく、証拠集めをするために泳がすことにしたそう。わざわざアラビア語に変換して『水曜日に手に入る』と送信しつつ、代わりに身元を証明できるパスポートの写真を要求。するとすぐに自分の顔とパスポートが映った自撮り動画が送られてきたのだとか」(前出・サブカルライター)

 神木氏はこの早バレ犯の危機管理能力や倫理観の欠如に呆れつつも、その後のメールは無視し続けていたという。ところが――。

「神木氏はジャンプ最新号で最終回を迎えた『呪術廻戦』も楽しみにしていたところ、早バレ犯の催促メールの中に同作の1ページがあり、それを目にしてしまった。このことに腹が立った神木氏は、集英社に通報。アルジェリア人にもその旨を伝えて違法行為を止めさせようとするも、反省するどころか“自分は細々とやっている末端の人間で、もっと大々的にやっている人たちがいる”と開き直ってきた、という顛末でした」(前出・サブカルライター)

 動画のコメント欄には「日本政府が動くべき案件」「断固として早バレを許さない神木さんのスタンスとても素晴らしい」と応援メッセージが続々と寄せられている。

「漫画雑誌の発売前に、作品の画像をインターネット上に投稿する早バレ行為を巡っては、今年6月に熊本県警が東京の会社経営者ら2人を逮捕しています。また、日本雑誌協会は2022年度より『ありがとう、君の漫画愛。』キャンペーンを実施。その効果は絶大で、日本向けの海賊版上位10サイトへのアクセス数合計が2億から1億に減少したのですが、最近はまた海賊版サイトの数が上昇し始め、絶滅させるのはなかなか難しい状況です」(出版関係者)

 もし、このアルジェリア人が逮捕されれば、神木氏はさらに「神」として崇められることだろう。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/10/07 09:00
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