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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ドラマ不振のフジに「もう再放送だけでいい」の声

『ビーチボーイズ』『踊る』など過去作が大好評…ドラマ不振のフジに「もう再放送だけでいい」の声

フジテレビ

 反町隆史と竹野内豊のダブル主演で1997年に放送されたフジテレビ系ドラマ『ビーチボーイズ』の久々となる再放送が同局で1日から始まった。「反町&竹野内がイケメンすぎる!」「広末涼子の可愛さがヤバイ!」などと大きな反響を呼んでいる。その一方、あまりに再放送ドラマが好評なことから、ネット上ではドラマ不振が続くフジテレビに対して「もう再放送だけしてればいいのでは」と揶揄する声も上がっているようだ。

 今から27年前に放送された『ビーチボーイズ』は、それぞれの事情で都会の喧騒から逃れてきたチャラ男系の桜井広海(反町)と真面目系の鈴木海都(竹野内)が偶然に出会い、海辺の民宿「ダイヤモンドヘッド」で人生を見つめ直す物語。広末涼子や稲森いずみ、マイク眞木らが共演し、最高視聴率26.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得するなど大ヒットした。反町と竹野内の人気を決定的なものにした作品でもある。

1日から再放送がスタートすると、ネット上の視聴者からは以下のような声が湧き起こった。

「今の渋い感じも好きだけど、このころの反町と竹野内おそろしいほどイケメン」
「反町さんと竹野内さん、当時もどっちか選べないくらい好きだったけど、今見てもめちゃくちゃカッコイイわー」
「このころの広末涼子の透明感やばい。稲森いずみも綺麗でマイク眞木は超イケオジ」
「今あんなことになってるのが信じられないくらい、広末涼子がキラキラで破壊力すごいな」

 爽やかでシンプルなストーリーも好評で、再放送は関東ローカルながらSNS上で絶賛の嵐が巻き起こっている。

 今作に限らず、フジテレビの関東ローカル午後の再放送枠「ハッピーアワー」は視聴者に好評だ。今年は『大奥』シリーズや『救命病棟24時』シリーズ、『ガリレオ』シリーズ、『コード・ブルー』シリーズなど過去の人気作が続々と再放送され、5月からは『古畑任三郎』の30周年を記念したシリーズ一挙放送で話題を呼んだ。

 9月に入ってからは、織田裕二と石黒賢が主演した『振り返れば奴がいる』、織田の主演でドル箱となった『踊る大捜査線』シリーズ、そして10月からは『ビーチボーイズ』と、90年代の大ヒットドラマを相次いで再放送。いずれも視聴者を歓喜させ、平日午後の再放送枠とは思えないほどの反響が生まれている。

 だが、フジテレビがこれを素直に喜べるかどうかは微妙なところだ。それというのも、近年のフジテレビはドラマ不振が続いており、『ビーチボーイズ』が放送されていた伝統の「月9」枠も低視聴率を連発。全体的に国内ドラマの人気が落ち込んでいるとはいえ、フジテレビの苦境はとりわけ鮮明だ。

 そうした状況を踏まえて、ネット上では「フジテレビは昔のドラマなら面白いから、もう新作やめて再放送だけしていたらいいのに」「つまんない新作ドラマより、昔のドラマをデジタルリマスター版とかでゴールデンに流した方が人気ありそう」などと皮肉る声も上がっている。

 実際、フジテレビは「過去の遺産」にすがっているフシがあり、4月には反町が主演した往年の人気ドラマ『GTO』の26年ぶりの新作スペシャルドラマ『GTOリバイバル』を放送。さらに『踊る大捜査線』シリーズの12年ぶりの新作となる二部作のスピンオフ映画『室井慎次 敗れざる者』(10月11日公開)と『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)の公開も控えている。また、噂レベルながら『古畑任三郎』のリメイクプロジェクトが持ち上がり、すでに脚本家の三谷幸喜氏の承諾を得たとの報道もあった。

 再放送ドラマの異例の好評ぶりは、フジテレビのドラマ不振を改めて浮き彫りにしてしまったともいえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/10/03 10:00
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