あの問題作、あの男たちが再び!『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』放送決定、 沖田臥竜×桐谷健太×佐野玲於を直撃
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ごく自然に「これはもう次に行かなあかんでしょ」という空気になっていた
――続編の製作が実現するまでの流れはどのようなものだったのでしょうか?
沖田 そうですね。Netflixのドラマランキングでずっと上位にいて好成績を残したことで、こちらからはそれほど強く働きかけなくても、続編をやるということ自体は藤井道人監督と話し合いスムーズに決定しました。ただ、やるからには自分で書いている以上、前作を超えるものにしなければならない。そこは大変な作業ではありました。
桐谷 前作からもう、スタッフさん、キャストの皆さんの一体感がほんとにすごくて。みんなが本当にいいものを作りたい、この作品が好きだっていう思いが作り出した空気感ですよね。ですから、前作を撮り終わったときに、ごく自然に、「またやれたらいいな」「これはもう次に行かなあかんでしょ」くらいの空気になっていました。
佐野 先ほど「出会い」と言わせてもらいましたが、前作から大変な撮影ではあったんですけど、楽しく進めることができて。そして、その作品が終わってからも、そういう関係値が続くって、これまで経験したことがなかったので、今回また一緒にできるってことが本当にうれしかったです。
沖田 続編がやれるとなったら、あとは桐谷さん、佐野さんら俳優部やスタッフなどのスケジュールがどうなのかということでしたね。同じチームでやることが必要最低条件だったと思うし、一体感があったからこそ生み出せた前作のグルーヴ感は引き継ぎたかった。今回も原作だけでなく監修もしていますので、できるかぎり撮影現場に帯同していました。
――今作では前半の主要舞台がタイのバンコクだったりするなど、大幅なスケールアップがはかられています。
桐谷 まだ続編も何も決まっていないときに、玲於と話してたんです。なんか木原が東南アジアを歩いてる絵が浮かぶねんな、みたいな(笑)。そうしたら、本当にそれが叶った。すごいことですよね。
佐野 またみんなで一緒にできるというだけでもテンションが上がったのに、それが海外で! バンコクロケは特に夢のような時間でしたし、やりたいと思ってもできるようなものではないですし。
――沖田さんは、原作を書くにあたって意識されたことなどありましたか?
沖田 初めから映像化されることを前提に、次は海外を舞台にっていうのはあって、まずは自分でバンコクに行き、書ける状態までするということは最初に意識したことです。前作はNetflixで世界配信することによって、日本にはこういう作品があるっていうのを世界にお披露目したという気持ちが強かったです。そして、一定の評価は得られた中で、次をやるなら、韓国やハリウッドと戦える作品にしなければならないということ。そのためのストーリーは書いたつもりでいます。
――出来上がった映像は、沖田さんが書く原作小説を緻密に再現しているんでしょうか?
沖田 いえ、原作小説をベースに、ドラマの脚本はさらに映像表現にハマるような内容になっています。なので、ドラマを見る前に小説を読んでもらってもドラマを観て小説を読んでもらっても、それぞれの面白みを感じてもらえると思います。あくまで、小説は小説、映像は映像、そして、今は漫画化もされていますが、漫画は漫画の世界観とそれぞれの良さがあると思うんです。自分はそれぞれに筆を入れていますが、細かな内容が異なっていたとしても、すべてが『インフォーマ』という世界に含まれる作品であることは間違いありません。それぞれの世界を使い分け、書き分けしながら育てているというイメージですね。ただ、それらの軸となるのが、映像だという認識はあります。
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