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ヤクルト、高津臣吾監督契約延長と青木宣親の“監督手形”の裏に池山2軍監督の「素行問題」

ヤクルト、高津臣吾監督契約延長と青木宣親の監督手形の裏に池山2軍監督の「素行問題」の画像1
ヤクルトスワローズの高津臣吾監督(写真/Getty Imagesより)

 今シーズンBクラスに低迷しているヤクルトの高津臣吾監督が、来シーズンも単年契約で延長することに基本合意したと9月24日、球団が発表した。

 高津監督は2020年から1軍監督に就任すると翌21年から2年連続リーグ優勝。日本一にも輝いた。令和初の三冠王を獲得した村上宗隆を4番に据えて育てるなど、若手の底上げにも尽力しているが去年、今年は優勝を逃している。

 球団OBは次のように語る。

「今年はレギュラー選手のケガがあまりに多過ぎたことと、村上の不調時期が長すぎてペナントレースをまともに戦うのが困難な時期があった。来シーズンも現場には残ったが、オフには村上がポスティングで米メジャーリーグに挑戦する可能性が極めて高く、中軸を打てる野手の育成が急務となっている。球団は今年で引退する青木宣親を1、2軍のヘッド格で指導者の勉強をさせて、次の監督に引き継がせる流れに持っていくのだろう」

 本来なら2020年から指揮する池山隆寛2軍監督が引き継げば良いのだが忌まわしいあの“事件”が暗い影を落とす。

「今年6月末に突然退団した、畠山和洋2軍打撃コーチの件です。畠山コーチは現役時代からお金にルーズな性格で引退、指導者転身後もギャンブルを止められずに複数の球団スタッフなどから借金を重ねていることが発覚。球団は責任を取らせる格好で、退団という形でけじめをつけさせました。そのため球団は現在、コンプライアンスをかなり重要視しています。池山監督は借金こそありませんが太い支援者をキャンプ、公式戦期間中もたびたび球場に招き入れて交流していることが目撃されています。直ちにそれらがダメと言うわけではないが、畠山の一件もあり、これ以上球団内で不祥事が起こることは絶対に避けなければいけない。そのため昇格対象から外れてしまったというのです」(同前)

「ブンブン丸」の愛称がつけられるほど豪快なスイングが魅力で球団は広沢克己と“イケトラコンビ”として売り出しに成功したのは、1980年代後半のことだった。

「巨人にFA移籍して出ていった広沢とは対照的に、池山は野村克也監督に呼ばれて楽天で4年間打撃コーチとして指導。2011年からはヤクルトに復帰して17年から2年間は再び楽天に戻った。指導者としての一定の評価は受けているが、ヤクルトにも世代交代の波は押し寄せている。日米で活躍した青木宣親が彼にとって代わり、次の1軍監督に就任する可能性が高いのはこのためです」

 池山監督にとっては、部下の不祥事に足を引っ張られてしまったとしか言いようがないだろうが……。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/10/01 13:00
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