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ソフトバンク・パ優勝の裏でひっそり消えた「名物広報」の行方

ソフトバンク・パ優勝の裏でひっそり消えた「名物広報」の行方の画像1
ソフトバンクホークスのマスコット・ハリーホーク(写真/Getty Imagesより)

 ソフトバンクは9月23日のオリックス戦に勝利し、2020年以来、4年ぶりにパ・リーグ優勝を決めた。ところがグラウンドで歓喜の胴上げを見守るはずの“名物”広報、K氏の姿はなかったという。

 K氏に詳しい関係者が語る。

「彼女は元々、地元・福岡のローカルタレントとして活動。その流れでソフトバンクホークスの球団制作中継のリポーターに起用され、球場を出入りするようになりました。目立つ見た目とあって、選手からも人気があり、駆け出し当時はチーム関係者との噂が流れたこともあったとか。4番打者としてチームに在籍した小久保裕紀監督もこの件は把握していたといいます」

 その後、球団オフィシャルリポーターを名乗るようになり、公式Xフォロワーは19.9万人と、鷹ファンの間では広く知られた存在だったが転機は昨年オフに訪れた。

「それまで一リポーターだったのですが、突然広報担当課長に“昇進”したのです。これまで同じようなキャリアを歩んだリポーターはおらず、快挙に近かったのですが現場からは海千山千のマスコミを相手に広報として『ちゃんと仕切れるのか』と心配する人が続出しました。直後には、女性問題でワイドショーや週刊誌を騒がせた山川穂高が西武からFAでソフトバンクへの移籍が決定。12月にあった入団会見には目立たないところで見守る姿がありました」(同前)

 前任の藤本博史監督体制から一新、小久保体制となりキャンプ、オープン戦、シーズンが始まると試合後の監督会見にも立ち会うようになったのだが……。

「やはり表舞台に立ってきた性分が抑えきれなかったようで、選手よりも目立つ動きが頻繁にあったそうです。8月のある遠征中に起こした“行動”で、小久保監督も堪忍袋の緒が切れてしまった。球団幹部もさすがに現場責任者の意見を無視するわけにもいかず、課長の立場でありながら遠征はおろか、ホームゲームでも現場に顔を出すのは、試合後か遠征への移動日に行われる投手指名練習の立ち会いが主な仕事になった。報道陣にも首脳陣の名前を勝手に用いて説明するなどしており、あまりに身勝手な様に苦情が殺到したといいます」

 以前は部下で選手から転身した広報部員と一緒にインスタライブを行うなど、リポーター経験を生かしてファン獲得に力を入れていたK氏。球団関係者は「以前のように現場で陣頭指揮を執るのは小久保監督がいる間はまず無理でしょう」と話す。

 あくまで黒子に徹しなければいけないポジションでのスタンドプレーをしてしまった代償は大きかった。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/09/28 13:00
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