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自民党総裁選・小泉進次郎に特大ブーメラン直撃! 高市早苗の猛追を許す?

進次郎 大いなる誤算

 さて、今週の最後は自民党の総裁選。小泉進次郎がぶっちぎりかと思われていたが、私の読み通りに、候補者討論会に出れば出るほど進次郎の株は下がっていった。

 現時点では3すくみのようだ。

「自民党総裁選(27日投開票)を巡り、日本経済新聞社は国会議員の支持動向を調査した。13~15日の世論調査から試算した党員・党友票と合わせると、小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、高市早苗経済安全保障相が競り合っている。このうち上位2人が決選投票で争う可能性が高い」(日経新聞ネット版9月20日 5:00)

 小泉の目玉政策であった「解雇規制の見直し」も、企業の安易なクビ切を助長すると批判が高まると一転、「解雇をしやすい制度を作るというのは全く違う」と軌道修正してしまった。

 また、総理になれば、内閣支持率が高いうちに「早期に衆院を解散する」というのも、「与野党の国会論議をせず、国民に判断材料を与えずに解散するのは無茶だ」という記者からの異論が出て、候補者の中からも批判されると、ムキになって反論した。

 だが、文春によると、2010年、民主党の菅直人内閣をこうブログで批判していたという。

「予算委員会も応じない、会期延長にも応じない。理由は、支持率が出来る限り高いうちに選挙をやりたいから。『選挙大好き内閣』そのものです」

 まさに典型的なブーメランである。

 付け焼刃で、耳障りのいい政策を口から出まかせに喋っているから、過去に自分のいっていることとの整合性が取れなくなってしまうのだ。

 さらに菅義偉の傀儡政権は、国民が最も嫌うところである。

 文春は、9月5日に、東京・赤坂のバーから出てきた父親の純一郎元首相を直撃している。

 純一郎は、誰が総理になるべきか? と問われて、

「進次郎じゃなくて……。進次郎はまだ早い!」

 そういったという。

 早いという理由は、43歳の若造だからではなく、政治家としての経験、自分がやりたいと思う政策の有無、人間的な成長が足りないということだろうと、私は推測している。

 だが、今回の機会を失えば、次はないのではないか。小泉進次郎程度の若手は、自民党には掃いて捨てるほどいる。従って、今が進次郎にとってはラストチャンスなのかもしれない。

 小泉に代わって支持率を急速に伸ばしているのが、ウルトラ保守派の高市早苗である。

 メディアの中では、石破茂の次に高市で、小泉は3位という調査結果を出したところも多くあった。

 高市を支持しているのは、ウルトラ保守派と旧安倍派の面々だそうだが、党員資格停止中の西村康稔前経産相や下村博文元政調会長も高市支持を表明しているという。

 下村は新潮に対して、

「安倍さんと同じ保守的な国家観を持つ高市さんを応援したいという思いで支援させていただいています。私も裏金議員と言われている中の代表的な一人。そのことで、マスコミに批判的に書かれては高市さんにとってはマイナスでしょうから、私の知り合いの方々に限って、PRするようにしています」

 石破茂は、いつもながらの自身の考えを述べ、経験、安定感をアピールしていて、若造の小泉進次郎を危ういと考えている党員、国会議員には受けがいいようだ。

 さらに、石破にとっては神風とまではいわないが、9月23日に行われた立憲民主党の代表選挙で古手の野田佳彦がなったことも、有利な材料であろう。

 弁舌がうまく、突っ込みどころを心得ている古狸が相手では、小泉進次郎は役不足。国会でやり込められ、立ち往生してしまうのではないか。その点、石破なら丁々発止と戦える。そう考えて、石破に入れる国会議員もいるはずだ。

 とまあ、新聞、テレビと同じように総裁選に踊らされて、誰が勝つかに終始し、真の政策論争などそっちのけになってしまった。

 これは、メディアも有権者たちも私も、アイドルの人気投票を見るように、総裁選を眺めているからだろう。

 誰が勝つかにしか興味が行かず、一人一人の政策などどっちでもいい。どうせ自民党という小さなコップの中の争いでしかないのだと、メディアも有権者たちも考えているからであろう。

 このメディアにしてこの政治あり。誰がなっても同じ穴の狢。立憲民主党が息巻いても、所詮、負け犬の遠吠え。

 かくして、総裁選がすんで日が暮れて、日本の黄昏はますます早まっていくことになる。
(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

「櫻井音乃 涼しい瞳、燃える身体」「花咲楓香 その花弁が開いたら」

 お次はポスト。

「美女医が集結 女性器勉強会に密着!」

 袋とじ「もつちもちMカップ 吉根ゆりあ」。袋とじ「つばさ舞 ヘアヌード遊園地にようこそ」

「花咲楓香 いたずらな秋風なでるH乳」「ギリギリが大好きなお姉さん いくみ」

 花咲楓香が両誌で競作。現代は唐木貴央撮影。ポストは撮影・LUCKMAN。私の好みはポストのほうかな。

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/09/24 16:00
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