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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 音楽  > f5ve「Underground」の先進性

デコトラにパラパラに頭文字D !? 日本カルチャーと世界的トレンドをLDH流に昇華したf5ve「Underground」の先進性

f5veの5人
f5veの5人

 チカチカ地下地下チッカ地下♪

 クセになるメロディとともにパラパラを踊る映像を見たことのある人も少なくないのではないだろうか。もし、まだ見ていいない人はすぐに見てほしい。これはf5ve(ファイビー)という5人組ガールズグループの「Underground」という曲だ。

 同作品はすでに、kemioや櫻坂46の小池美波と山﨑天、NiziUのリオとマユカから、K-POP界からもILLITのモカ、RIIZEのショウタロウとソヒらなどが踊る映像をアップされており、TikTok上での楽曲再生数は累計2000万回を突破。7月末にはSpotifyの国内バイラルチャートで2位となった。この楽曲の魅力はどこにあるのだろうか?

ビヨンセやガガを手がけるヒットメーカーがバックアップする日本人グループ

 まずf5veについて説明しよう。彼女たちは、昨年9月に解散したガールズグループ「Happiness」のメンバーだったKAEDE、SAYAKA、RURI、MIYUUの 4 ⼈(全員E-girlsのメンバーでもあった)と、2019年にデビューした3人組「iScream」のRUIによって結成された5人組。特筆すべきは、カルヴィン・ハリスやウィロー(ウィル・スミスの娘)らを抱え、世界的な影響力を持つ米マネジメント会社/エンタメ企業の「Three Six Zero」と、彼女たちが所属する「LDH JAPAN」がタッグを組んだプロジェクトになっている点だ。

 エグゼクティヴプロデューサーを務めるのは、ブラッドポップ(BloodPop®)。ビヨンセやジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、マドンナらの楽曲を手がけたヒットメーカーとして知られ、ジャスティン・ビーバーの「Sorry」は2016年アメリカで年間2位となる特大ヒットに。ガガとは、2016年作『Joanne』と2020年作『Chromatica』の2作を全面プロデュースするなど信頼が厚く、ガガ&アリアナ・グランデ「Rain On Me」などのヒットも生んだ。近年は、ジョングク(BTS)のソロ・デビューアルバムのオープニングを飾った「3D」のプロデュースも担当している、売れっ子中の売れっ子だ。

 アメリカを活動の拠点とする彼女たちは、当初は「SG5」というグループ名で2022年に始動。翌年、カニエ・ウェストらを手がけるハドソン・モホーク、BABYMONSTERの「LIKE THAT」も手がけたカウント・バルドーがブラッドポップとともに制作に携わった「Firetruck」でデビューし、未来的なサウンドとビジュアルで注目を集めた。そして、空白期間を経て2024年、「f5ve」にリブランドされて再出発。f5veとしてのデビュー曲「Lettuce」を5月に発表したのに続けて、7月に飛び出したのが、先述の「Underground」だ。

 引き続きブラッドポップとカウント・バルドーの2人が制作の軸となっているものの、「Firetruck」はトラップ色が強かったのに対し、「Lettuce」はR&B色が押し出され、ドリーミーな世界観に。こうしたヒップホップ~R&Bをポップスに昇華した方向性で行くかと思われた矢先、「Underground」はまったく異なるアッパーなダンスサウンドとなっていて驚かされたのだが、これが実におもしろい楽曲&コンセプトになっている。

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