トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 日テレ退社アナがブレイクできない理由

尾崎里紗アナや上重聡アナが「仕事がない」と告白 日テレ退社アナがブレイクできない理由

尾崎里紗アナや上重聡アナが「仕事がない」と告白 日テレ退社アナがブレイクできない理由の画像1
上重聡(写真/Getty Imagesより)

 今年6月に日本テレビを退社した尾崎里紗アナウンサーが9月17日、フジテレビ系バラエティー番組『ぽかぽか』に出演。フリー転身後の仕事が思うように行っていない現状を吐露した。

 福岡県出身の尾崎アナは、福岡県にある西南学院大学出身。2019年に大学の同級生と結婚し、2022年の第1子出産後、2023年10月まで育休を取っていた。将来的には福岡で子育てや仕事をしたいと思い、退社を決意したという。現状では東京で暮らしているが、業界内ではすでに福岡に拠点を移したと思われているとのことで、東京の仕事のオファーが入ってこないと告白。さらに、福岡での仕事となると東京からの交通費が必要となるということで、福岡の仕事も入ってこないとのことだった。

 フリーになったものの、活動は決して順調とは言い難い尾崎アナ。日テレ出身のフリーアナという点では、今年3月に退社した上重聡アナも、6月27日放送の日本テレビ系『ダウンタウンDX』にて、まったく仕事のオファーがないと告白していたが、上重アナはその告白の効果もあってか、逆に仕事が激増。8月22日放送の『ダウンタウンDX』に出演した際には、「前回出演直後から(仕事のオファーの)電話が鳴りやまない」と話していた。

「尾崎アナとしても、先輩である上重アナの戦略を真似たのかもしれませんね。“フリーになっても仕事がない”というのをネタにするのは、元日テレアナの定番になりつつありますよ」(テレビ局関係者)

 キー局のアナウンサーと言えば、超がつく人気商売だ。フリーになれば引く手あまたになりそうなものだが、元日テレアナについては必ずしもそうではない現状がある。

「上重アナについては、日テレ時代に個人的なスポンサー企業から利益供与を受けていたことが報じられた不祥事もあり、あまりいいイメージではなかったことも関係しているでしょう。また、尾崎アナについては、単純に知名度がそこまで高くないという要因もあると思います。日テレのアナウンサーは、一部のスターアナばかりが目立って、そうではないアナウンサーにいい仕事が回ってこない傾向がある。不祥事でスターアナ街道から外れた上重アナや、日テレ時代はそこまで大きな仕事が回ってこなかった尾崎アナが苦戦するのは、仕方がないことかもしれません」(同)

 たしかに日テレにおける女性アナとしては、水卜麻美アナが長らくトップに君臨しており、その後継者がなかなか出てこないと言われている。また、男性アナでは、羽鳥慎一アナ・藤井貴彦アナの同期コンビがスターアナとして存在感を発揮、その2人に加えて後継者であった桝太一アナも退社したいま、次世代スターアナ不在の状態だ。

「看板番組である『24時間テレビ』の司会はここ10年、退社した羽鳥アナと絶対的エースの水卜アナが務めていて、後輩が入ってくる余地がない。結局、いちばんいい仕事はトップアナに任されるわけで、後輩アナが個性を世間に強く印象付けるチャンスもないんですよ。近頃、元日テレのフリーアナで活躍しているのは笹崎里菜アナくらいですが、笹崎アナも日テレでの実績よりも、KAT-TUNの中丸雄一さんと結婚したことや中丸さんの不倫騒動での話題性のほうが大きい状況ですからね。元日テレアナが苦戦するのは、日テレのスターアナ偏重路線が大きな原因だと思います」(同)

 フリーになって独自の個性を発揮したアナウンサーと言えば、いまや俳優として大活躍している元TBSの田中みな実、写真集も好調でタレントだけでなく俳優業にも進出している元テレビ東京の森香澄がいる。この2人のように、自身のタレント性を存分に活かして、幅広いジャンルに進出する元日テレアナはほとんどいない。

「日テレは、スターアナ偏重ということのほかに、“正統派アナ”にこだわる育成方針もあります。それはそれで悪いことではないのですが、正統派ということに縛られて、自身のキャラクターをまったく出せないままのアナウンサーも多い。もちろん、みんながみんな田中みな実さんや森香澄さんのようになったほうがいいということではないのですが、正統派として育てられた元日テレアナはテレビ業界的に“あまりおもしろいキャラクターではない”と思われているのも間違いない。もしも、フリーになることを考えて局アナになるなら、日テレ以外に入社するべきなのかもしれませんね」(同)

 スターアナ偏重と正統派への呪縛の結果、日テレでは長らく“ポスト水卜アナ”の不在課題となっている。日テレの未来を考えるならば、もっと個人のキャラクターを重視した育成が必要となりそうだ。

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2024/09/24 09:00
ページ上部へ戻る

配給映画