トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > フジテレビ、大谷翔平の激怒事件から体質変わらず?

大谷翔平の激怒事件から体質変わらず? フジテレビ、ヤマハ発動機社長の「自宅晒し」に批判

フジテレビ

 16日未明、ヤマハ発動機の日高祥博社長が静岡県磐田市の自宅で腕を切りつけられる事件があり、殺人未遂の疑いで同居する娘の葉菜容疑者が逮捕された。同日、フジテレビが自宅マンションらしき建物から出てきた日高社長を直撃取材したが、場所が特定できるような映像になっていたため、ネット上で「フジは大谷翔平の件で謝罪したのにまったく反省していない」と批判が続出している。

 事件は娘が「父親に殴られた」と110番通報したことで発覚。日高社長は就寝中に包丁で切りつけられたといい、左ひじ付近に15cmほどのケガを負ったものの、命に別状はなかったという。前日の夕方にも葉菜容疑者から通報があったと伝えられており、親子間のトラブルが事件につながった可能性がある。

 同日の夕方、フジテレビは自宅マンションとみられる建物から出てきた日高社長を直撃取材。フジテレビの映像や記事では「日高社長がFNNの単独取材に応じた」とされているが、取材クルーが出入り口で待ち伏せしてアポなし突撃し、日高社長が困惑しているようにも見える。日高社長は「お騒がせしてすみません。プライベートなことですし、警察も捜査中なので、あんまり言えないんですけど、報道されているのは事実です」とコメントした。

 この時、フジテレビのニュース映像ではマンションの特徴的な外観を何度も映し、事件前日にパトカーが駆けつけた時の住民提供の映像なども放送。マンション名が書かれた看板はボカシが入っていたものの、他はモザイク処理がほぼなく、場所の特定が可能な内容になっていた。

 他局でも日高社長の自宅マンションの映像を流した番組はあったが、モザイク処理されて場所が特定されないようになっており、フジテレビが「ボカシなし」で流したことに対して以下のような声が相次いでいる。

「フジテレビはまたやると思ったよ…大谷翔平選手の件から何も学んでない」
「大谷の件で反省したようなこと言ってたけど、局全体でプライバシーに配慮する意識が欠落してるんじゃないか」
「モザイク無しで自宅撮影とか、最近じゃゴシップ誌でもやらないレベル」
「ケガした社長に突撃して自宅晒すって、迷惑系YouTuberと大差ないよ」

 フジテレビといえば、5月に米大リーグ・ドジャースの大谷翔平がロサンゼルスに購入した新居について、住所が特定できるような映像や近隣住民へのインタビューなどを放送。その後、新居周辺に観光客が集まるなどの弊害が出たことで大谷サイドが激怒し、フジテレビの港浩一社長が謝罪する事態になった。

 同様に大谷の新居を報道して謝罪した日本テレビは、今回の日高社長の自宅映像にしっかりモザイクを入れていたが、フジテレビは「無配慮」だったため、批判が集中したようだ。フジテレビは炎上状態になったことを察してか、ネット上で公開されていた当該の記事や映像を削除している。

 ただ、代表取締役の自宅住所は登記簿で公開(10月1日から商業登記規則の改正により、希望に応じて住所の一部非公開が可能)されているため、大谷のケースと同様に語るべきではないとの意見もある。しかし、それでも「全国ネットで自宅を晒すのはおかしい」「配慮がなさすぎるし、社長の自宅をそのまま映す必要性を感じない」との見方が大勢を占めているようだ。

 大谷の一件でプライバシー配慮の意識改革が進んだとみられたフジテレビだが、このままでは同じような過ちを繰り返してしまう恐れがあるのかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/09/18 16:00
ページ上部へ戻る

配給映画