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嵐、25周年企画は「過去の遺産の焼き直し」だけ…再始動見えずファン落胆

 2021年からグループ活動を休止している嵐が15日、11月3日に迎えるデビュー25周年を記念した6大企画を発表した。フィルムコンサートツアーの開催や歌絵本「君のうた」の発売などファンにとって楽しみな企画ばかりだが、すべてが「過去の遺産」であるため、落胆の声も上がっているようだ。

 25周年企画として発表されたのは、ファン参加型企画が実施される特設サイト「MY BEST ARASHI」の開設、ライブDVD合計12タイトルのブルーレイ化、ファンクラブ会員限定のフィルムコンサートツアーの開催、公式YouTubeチャンネルでの全ミュージックビデオの公開、嵐20周年ベストアルバム「5×20 All the BEST!!1999-2019」のドルビーアトモス音源での配信、56枚目のシングル「君のうた」の歌絵本化の6つ。多くは25周年記念日である11月3日からの開催やリリースとなっている。

 とりわけ注目されているのは、10周年記念ライブの映像を上映するファンクラブ会員限定のフィルムコンサートツアー「ARASHI FILM CONCERT TOUR 2024-2025」の開催。11月3日から2025年3月下旬まで全国22劇場で計505回上映するという。2021年の11月3日にはライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』の舞台あいさつに活動休止中の大野智を除くメンバー4人がサプライズ出演したことから、再びメンバーたちが顔をそろえる可能性がある。

 また、歌絵本「君のうた」は15日から公式オンラインショップで特典付き予約の1次受付が開始されたが、わずか数時間で売り切れになる「瞬殺」状態に。10月1日から始まる2次受付も激しい争奪戦になりそうで、嵐人気の健在ぶりをうかがわせている。

 一見すると「25周年企画が盛りだくさん」でファンは大喜びかと思えるが、意外にもネット上では厳しい声も散見される。

「過去の栄光より新しい今の姿をファンは見たいだろうに。配信でもいいからメンバー集まってコメント出したりしないのかしら」
「5年前のベストアルバムに15年前のLIVEフィルム上映……新しいことは一切なく、過去の映像や音源を再度お楽しみくださいってこと?」
「復活するかもって引っ張ってファンクラブ会費を取り続けて、25周年アニバーサリーの企画が過去の遺産ばっかりって」

 確かに企画は充実しているのだが、嵐としての新たな動きは一切含まれていなかったため、落胆したファンが少なからずいたようだ。

 嵐の再始動については、今春にメンバー5人で新会社「株式会社嵐」を設立した際に「未来を描くための準備を進めていけたら」と前向きなコメントを発表。さらに、二宮和也が7月に出演したテレビ番組で「嵐でライブとかしないんですか?」との後輩からの質問に対し、「いや…やるんじゃない? タイミング次第じゃない?」と意味深に発言した。また、相葉雅紀も「嵐は活動休止の状態だからどうなるか分からないけど、お客さんに喜んでもらえる方向に持っていきたい」と語り、再始動に乗り気であることをうかがわせていた。

 こうした「匂わせ」的な発言はファンを喜ばせていたのだが、結果として25周年記念の復活ライブなどの新たな動きはなさそうな気配。期待が高まっていたぶん、余計にファンのガッカリ感が強まってしまったようだ。

 ファンにとってもデビュー25周年は特別な意味を持つだけに、いくら豪華な企画が発表されても「過去の遺産の焼き直し」だけで乗り切るのは厳しい部分がある。ファンをアッと言わせるような追加のビッグサプライズはあるのか、今後に注目したい。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/09/17 18:00
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