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総裁選“報道”をリードする小泉氏「進次郎首相」誕生で懸念される菅元首相の“ささやき女将化”

総裁選報道をリードする小泉氏「進次郎首相」誕生で懸念される菅元首相のささやき女将化の画像1
小泉進次郎(写真/Getty Imagesより)

 岸田文雄首相が退陣を決め、自民党総裁選には候補者が乱立。立候補者数が過去最多の9人となったが、話題性で他を圧倒するのが小泉進次郎氏だ。各種世論調査では小泉氏と石破茂氏がトップを争っているが、9月12日の告示後、「党員・党友は石破リード」と報じられるも、メディアの扱いでは小泉氏が石破氏を一歩リード。カリスマ的な人気を誇った小泉純一郎氏を父に持つ“政界のプリンス”が、国民の関心を一身に集めている。

「党内の相次ぐ不祥事で、現職総理が出馬を断念する事態となった今回の総裁選ですが、進次郎氏は当初、出馬するかどうかは微妙な情勢でした。純一郎氏は進次郎氏に対し、経験不足を理由に『総裁選に出るのは50歳になってから』と申し渡していましたが、森喜朗氏に説得されて出馬を“解禁”。親子で首相が一気に現実的になりました。メディアとしては、進次郎氏の出馬は非常にありがたい。彼が出馬すれば、普段は政治に無関心な層もニュースに関心を持ちますし、ワンフレーズポリティクスで名を馳せた純一郎氏の息子だけに、取り上げやすい発言が多い。進次郎氏は事前の調査で優位に立つキーマンですし、見栄えも良く、知名度も高いので、どうしても扱いは大きくなりがちです」(週刊誌記者)

 注目度では間違いなくトップの進次郎氏。しかし彼に関しては、能力を疑う声が多いのも事実だ。その一因は、環境大臣だった時に飛び出した数々の“迷言”。国連の気候変動サミットで「セクシーに取り組むべき」と発言した件は海外でも報じられ、温室効果ガスの削減目標を26%から46%に引き上げた際には「おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が」と述べて失笑を買った。

「進次郎氏は43歳にして当選回数5回を誇り、選挙は毎回圧勝ですが、ご存知の通りベタベタの世襲議員。最終学歴はアメリカの名門、コロンビア大学大学院卒ですが、これには裏で相当な根回しがあったことは数々の関係者が証言しています。注目度が高い割に、目立った成果はレジ袋の有料化ぐらい。意味不明な言い回しは“進次郎構文”として完全にネタにされています。

 そんな彼を強力にサポートするのが菅義偉・元首相です。菅氏は進次郎氏と同じく神奈川県選出で、ずっと進次郎氏の面倒を見てきた人物。菅氏が首相時代、退陣を表明した際には進次郎氏が涙を流して大きな話題になりました。今回の総裁選で菅氏は、『日本のかじ取りを託したい』と進次郎氏を大プッシュしています。

 菅氏が進次郎氏を応援する狙いは、進次郎氏を陰で操縦することでしょう。進次郎氏はかねてより菅氏の主張に沿った発言が多く、経験不足、勉強不足も明らかなので、今後も菅氏のサポートは必要です。ただ、進次郎氏は良くも悪くも素直なので、お目付け役の菅氏の思うままに動く“操り人形”になってしまうのではないかと、多くの政界関係者が懸念しています」(フリーのジャーナリスト)

 元首相が強力に推す背景には、それなりの理由があるということ。先日の会見では、「知的レベルが低い」という質問が飛び出すなど、資質が問われる進次郎氏だが、誰もが舌を巻くスキルもしっかり備えている。

「インタビューや会見では謎発言が多い進次郎氏ですが、大衆を前にした演説は別。近年の政治家は演説が下手で、菅氏も岸田氏も並以下でしたが、進次郎氏は時に天才的と呼ばれるほど演説が上手です。歴代首相では田中角栄や大平正芳らが演説の名手で、現役議員では野田佳彦・元首相が演説上手で有名ですが、進次郎氏も演説の上手さは天下一品。これは政治家として立派な才能です。純一郎氏は印象的なフレーズを連発してカリスマ的な支持を集めましたが、進次郎氏も似たようなやり方で支持獲得を目指すはず。巧みな弁舌は大きな武器になりそうです」(同上)

“お・も・て・な・し”でおなじみの妻・滝川クリステルからアナウンスのレッスンを受ければ、いよいよ完璧か。

藤井利男(ライター)

1973年生まれ、東京都出身。大学卒業後に週刊誌編集、ネットニュース編集に携わった後、独立。フリーランスのジャーナリストとして、殺人、未解決事件、死刑囚、刑務所、少年院、自殺、貧困、差別、依存症といったテーマに取り組み続けてきた。趣味はダークツーリズム。

ふじいとしお

最終更新:2024/09/14 09:00
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