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週刊誌スクープ大賞

「女子アナ問題」の小泉進次郎、「経済オンチ」の石破茂……”大量出馬”総裁選の行方

NHK“尖閣発言”中国人の正体

 ところで、NHKの中国語放送で「釣魚島(尖閣列島・釣魚島の中国語名)と付属の島は古来から中国の領土です。NHKの歴史修正主義宣伝とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と流れた。聞いた中国人もビックリしたのではないか。

 さらに英語で、「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」といったそうだ。

 昔の過激派を思い出させるような「アジ演説」だが、これをいったのはどんな人間なのだろう。

 文春によれば、中国山西省出身で、日本に留学し、東京大学大学院総合文化研究科で、文学博士号をとり、英語も流ちょうで、2002年からNHKの仕事に携わっているという。

 このAは、以前から報酬が安いといっていたそうで、香港のフェニックステレビとの仕事もしていて、そっちに移ろうとして、最後っ屁か、中国への忠誠を見せるために、こうした暴挙に出たようである。

 Aには、日本語の原稿を渡し、それをAが翻訳するのだが、内容についてはノーチェックだったそうである。

 だが、いくら翻訳原稿をチェックしても、その場で自由にしゃべられては防ぎようがあるまい。

 NHKにとっては頭の痛いことがまた一つ増えた。

 ステーキ屋に「いきなりステーキ」というのはあるが、それをもじって「小泉進次郎総理決定で、いきなり総選挙」とは、早とちりではないのかね、週刊現代。

 先週号でも「小泉進次郎総裁決定」と現代は打っていたが、今度は、小泉進次郎で選挙になったら自民党はどうなるかというのだから、やや呆れながら、読んでみた。

 現代は、この時点で総裁選の帰趨は決しているという。都知事選のように候補者が乱立しているようにみえるが、決選投票に残るのは石破茂と小泉進次郎だというのだ。

 小泉進次郎の後ろ盾は菅義偉だし、すぐにある総選挙の顔としてどちらが優れているかは言わずもがな。

 決戦投票では小泉進次郎が圧勝するだろうというのである。

 顔でいえば、ブスッとした石破より、いつもニコニコ進次郎の方が、ジジ、ババ受けはいいだろうが、そんなことでほとんど閣僚経験もない若造が、“いきなり総理”になっていいはずはないと思うし、有権者をこれほどバカにした話はない。

 小泉進次郎だけは総裁・総理にしてはいけないと考える自民党議員はそう多くないのだろうか。そんなことはあるまい。

 そんなことをすればこれから以降、若くてイケメンというだけで総理になれる前例になり、50過ぎた中年議員たちは総理になる夢がなくなるが、それでもいいのか?

 まあ、オレが怒っても仕方ない。冷静に冷静に。

 現代の総選挙予測は、政治ジャーナリストの青山和弘。さらに現代が独自に各選挙区の内情を取材したというが、失礼だが、現代の取材力では、全国というのは無理がある。

 決論は見えている。有権者はコロッと騙されるというのである。

「自民党単独では過半数の233議席を割る。自公で過半数維持という予想になります」(青山)

 岸田政権のままでもし選挙をすれば、80議席は減らしたはずなのが、ほぼ現状維持で収まるのは小泉進次郎効果だというのである。

 ほんとかいな? 小泉進次郎効果もあるかもしれないが、バカにするなと怒って他党に入れる有権者だって多くなるはずだ。

 総理の椅子がそんなに軽くていいはずはない。

 第一、政策はどうするのか。これまで通りで、首だけ挿げ替えて済むのか。小泉進次郎は裏金議員はどう処遇するのか? 原発問題は? 防衛費のGDP比2%問題は? 自身の女性問題は? ホテル代を政治資金で支払ったという疑惑については? 女性天皇は容認するのか?

 総裁選で聞きたいことは山ほどある。メディアはどこまで突っ込めるのか、期待はできないが。

 どちらにしても、小泉進次郎ありきではなく、政策論争を戦わせられるかどうかが第一である。

 有権者の中に小泉進次郎待望論はない。自民党の中の選挙で落ちそうな議員たちが待ち望んでいるだけだ。

 週刊誌は悪乗りしてはいけない。

 さて、兵庫県知事の斎藤元彦である。どうにかしろよと思っているのは私だけではない。

 いろいろな問題はあるが、なぜ、彼が、これほどまで議会からもメディアからも叩かれ、罵詈雑言を浴びせられているのに、「なぜ、辞めない」のだろう。

 この“謎”を解明したメディアは、私が知る限りない。

 満期までやって退職金をもらいたいから。自分が退けば嫌っている泉房穂明石市長が出て来るから。どれも的を射てないと思うしかない。

 これだけ毎日、強烈なバッシングを受けていても、メディアのインタビューには答えているようだし、議会の百条委員会にも出席している。

 病気と称して病院に入院したりという逃げ隠れもしていない。テレビで表情だけを見ていれば、能面の様ではあるが、昂ったり怒鳴り散らしたり、無言で通したりすることはないようだ。

 私も長い間週刊誌稼業をやってきて、色々な人間に会ってきたが、初めて見るタイプである。

 失礼だが、精神的に不安定なのかもしれないと思ったりするのだが、どうなのだろう。

 このままだとメディアの方が根負けして、報道しなくなるかもしれない。議会の方も不信任案を出すというが、どこまで追い詰めることができるのだろうか。

 知事選で斎藤を推した日本維新の会の吉村洋文は、ようやく、辞任を求めることも考慮に入れるというような“寝言”をいい出したが、製造責任を果たせよといいたい。

 だが、ここまで意固地になっていると、そんな圧力などそよ風程度ではないか。

 第一、今回知事を辞めれば、次にまたどこかの市長選や知事選に出ることなどできるはずはない。

 お先真っ暗だと思うが、救う神ありなのか。

 知事からパワハラを受けて告発した人間と、告発後と2人も自殺しているのだ。普通の神経なら動揺するはずだが、持ちこたえているのは何のためなのか。

 子々孫々まで汚名を残すことはできないという家訓でもあるのだろうか。

 文春によれば、匿名で県政に関する七項目の疑惑を呈し、斎藤知事を告発したX局長宅を訪問し、「文書作成者がXだと断定、Xの公用PCを押収していったのは、斎藤の指示による片山安孝副知事だった」という。

 斎藤は8月7日の記者会見で、自らが指示して片山副知事らに告発文書の調査を遂行させたことを認めている。

 文春は、告発文の作成者がXであることがあまりにも早く特定されたのはなぜかと疑問を呈している。

 そしてその理由は、「これについては百条委員会で県職員が証言した。三月二十二日、人事課長がデジタル改革課の職員に依頼して、X氏ほか数人の電子メール一年分のデータを提供させたらしい」(百条委の議論を聞いた県議の一人)という。

 調査したのはXだけではなく、三班態勢で三カ所同時のガサ入れも計画し、「庁内調査指示書」というものまで作成していたというのである。これは尋常じゃない。

 県は、その後も告発文書の真実相当性を認めず、5月7日にXを懲戒処分にしてしまっている。

 斎藤は、この告発を「公益通報制度」に基づいてとは認めず、単なる誹謗中傷だと決めつけているのだ。

 斎藤はこの判断の根拠に、「弁護士の見解を得た」と胸を張ったというが、この弁護士というのは、県の信用保証協会の顧問弁護士でもある藤原正廣だそうだ。

「告発文書には県信用保証協会関連の疑惑もあったため本件における利害関係者であり、中立性に疑義がある」(県OB)

 文春は藤原への相談内容を記した文書を入手した。そこには、今年4月以降、2880分間にわたり「誹謗中傷等を含む文書の対応」という名目で相談して、相談料52万8千円を「公費」で支出したことが書かれているそうだ。

 相談自体が「公益通報」ではなく「誹謗中傷」という前提で行われていたと読めるという。

 少し前にも鹿児島県警が内部告発者を洗い出すため、ネットメディアにガサをかけ、証拠を掴んでその人間を逮捕するという言語道断なことをやっていたことが、当然ながら世の批判を浴びた。公益通報というのは法律で守られているにもかかわらず、警察や権力者たちに勝手に踏みにじられている。

 これでは公益通報というのが名前だけになってしまう。ふざけるなである。

 誰か教えてくれないか、斎藤という男がなぜ辞めないのかを。

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