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テレ東・池谷実悠アナ退社発表と“理不尽な批判”、局アナ「仕事のやりづらさ」が浮き彫りに

テレ東・池谷実悠アナ退社発表と理不尽な批判、局アナ「仕事のやりづらさ」が浮き彫りにの画像1
テレビ東京

 テレビ東京の池谷実悠アナが8月27日、9月末で退社することを自身の公式Xで発表した。退社の理由については〈様々な葛藤もありましたが、自分の興味関心があることをより深く専門的に学ぶ為に新しい一歩を踏み出す決断を致しました〉と説明している。

 2019年に入社した池谷アナは『みんなのスポーツ Sports for All』、『伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評』などを担当。同期は『モヤモヤさまぁ~ず2』や『WBS』を担当する田中瞳アナと、2023年3月に退社し現在タレントとして活躍する森香澄だ。

「池谷アナは『勝手にテレ東批評』で、同期の2人に対する嫉妬の感情を赤裸々に明かすこともあり、それがひとつのキャラクターにもなっていました。清楚系というよりも少々派手な雰囲気のぶっちゃけキャラということもあってか、“昔ながらの女性アナウンサー”というタイプではなかったのは事実です」(週刊誌記者)

そんな池谷アナに対し、ネット上では〈アナウンサーらしくなかったし、番組をうまく進行できるわけでもなかったし、伸びしろがあるわけでもなかった〉、〈こういう人がアナウンサーで居るんだ!?テレ東、攻めてるなぁって思ったよ〉など厳しい意見も寄せられている。

 タレントであれば、個性のアピールは重要だが、アナウンサーについてはそうもいかない。8月末での退社を発表したフジテレビの渡邊渚アナは、池谷アナとは別の形で批判にさらされた。

 渡邊アナは2003年6月に体調を崩し、同年7月からは療養のため休職。自身のインスタグラムで療養の様子を報告しながら、今年に入ってからはバレーボールの試合を観戦するなど、快復に向かっている姿も投稿していた。そんななか、今年8月5日に行われたパリ五輪男子バレーボールの日本対イタリア戦のテレビ中継において、現地で観戦している渡邊アナの姿が映し出されると、一部のネットユーザーから批判されることとなってしまったのだ。

「体調が良くなってきているからこそパリまで行っていたのに、ネット上では、病気で休職中にパリまで行くのはおかしいなどといった声があがりました。後に渡邊アナはちゃんと会社に報告したということも説明していますし、問題はないのですが、気の毒な批判でした」(同)

“多様性の時代”である現代、アナウンサーの個性も尊重されるようになっている。テレビ局関係者はこう話す。

「以前から“報道向きのアナウンサー”“バラエティー向きのアナウンサー”という感じでいろいろなタイプがありましたが、昨今はより一層アナウンサー自身の個性を活かした形で番組に起用されることが増えています。テレビ朝日の弘中綾香アナなどはまさにバラエティーに特化したタイプであり、番組内でもかつての女性アナのようなアシスタント的な役割ではなく、メインとして活躍しています。また、アナウンサーそれぞれがSNSなどでプライベートの様子を発信する機会も多く、自分の趣味嗜好をどんどん前面に押し出すようになっている。あるいは、アイドル出身の局アナがダンス企画に登場するなど、過去のキャリアを活用することも多い。逆に言えば“アナウンス”に特化した職人のようなアナウンサーも、それが個性となっているわけです。アナウンサーのあり方が多様化してきたともいえます」

 局アナがバラエティー番組で活躍すると、“アナウンサーのタレント化”とネガティブに評されることもあったが、いまではそれが当たり前になりつつあるのだ。

「元TBSの田中みな実さんや元テレ東の森香澄さんが、グラビアや女優で活躍しているのも局アナの多様化。テレビ局としても、多才でエネルギッシュな局アナがいるのは単純にいいことですし、番組の企画の幅も広がります。個性あふれるアナウンサーたちがさらに活躍することで、世間の感覚も変わってくるのかもしれませんが」(同)

“アナウンサーらしい”という概念も変わりつつある時代。池谷アナや渡邊アナには、自分らしいセカンドキャリアが待っているはずだ。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2024/09/04 12:00
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