『24時間テレビ』チャリティーマラソン強行の可能性で視聴者から批判相次ぐ
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8月31日~9月1日に日本テレビ系で放送される大型チャリティー特番『24時間テレビ』の台風10号への対応が30日に発表された。ピン芸人・やす子がランナーを務める目玉企画・チャリティーマラソンは「安全に配慮しながら実施する方法を検討中」とされ、悪天候の中で強行する可能性が浮上したことで物議を醸している。
九州や東海などで大きな被害を出している台風10号は、風の影響はそれほどなくなったものの、「雨台風」としての威力は十分に維持。勢力を弱めつつも、各地で大雨を降らせながら日本列島縦断コースをゆっくり進んでいる。
関東でも冠水被害などが相次いでおり、東京近郊からスタートしてメイン会場の両国・国技館を目指すチャリティーマラソンはどうなるのかと注目されていた。
『24時間テレビ』公式ホームページでの発表によると、やす子と一般の市民ランナーが一緒に走る企画は中止になったが、チャリティーマラソンは「安全に配慮しながら実施する方法を検討中です」とし、強行する可能性があることを示唆した。
また、国技館の屋外で実施予定だったイベントは中止となるが、国技館内のイベントや番組観覧、番組と連動したチャリティーライブは開催する予定。中京テレビは各募金会場での中継、イベントの中止を発表しているが、今回の番組公式ホームページの発表では「各募金会場は天候の状況を見ながらの運営となります」とされている。
この番組の判断に対して、ネット上では以下のような声が飛び交っている。
「プロ野球やJリーグだって事前に中止を決めたのに、なんでタレントに外を走らせるテレビの企画を強行する必要があるんだ」
「土日は大雨の可能性があるのにマラソンを中止にしないって判断にビックリ。タレントやスタッフの安全を本当に考えているのか」
「テレビで過去最強クラスの台風だとさんざん煽っているのに、これじゃテレビ局が一番台風をナメてるように思える」
「安全に考慮しながら実施って凄い違和感。やす子見たさに沿道に人が集まったら、その人たちの安全をどうやって考慮するのか」
大半がマラソン実施に対して否定的な意見となっており、もし強行すれば批判の声がより大きくなっていきそうだ。
また、放送法第108条では「基幹放送事業者(NHKや民放各局など)は、大規模な災害が発生し、または発生する恐れがある場合には、その発生を予防し、またはその被害を軽減するために役立つ放送をしなければならない」と定められており、台風による大雨の中でのマラソンを強行した場合は「放送法に抵触する」との見方もある。
台風の動きが読みにくいため不確定な要素はあるが、現時点でチャリティーマラソンがスタートする8月31日の東京は雨の予報、ゴールの国技館へ向かう9月1日は「大雨」との予報もある。公道でのマラソンを強行するのであれば、ランナーのやす子はもちろんのこと、警備などのスタッフや沿道に集まるかもしれない一般市民らも含め、本当に全員の安全を確保することはできるのか。
マラソンの中止や屋内でのランに切り替えるなどの対策は考えられるが、はたしてどうなるのか。もしなにかあってからでは遅いだけに、日テレは「番組優先」という意識を捨てて判断するべきだろう。
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