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KARA・ジヨンの“古巣”が衰退する一因となった主演映画のプロモーション活動

KARA・ジヨンの古巣が衰退する一因となった主演映画のプロモーション活動の画像1
KARA・ジヨン(写真/Getty Imagesより)

 韓国のガールズグループ・KARAが8月17日、18日に『KARA THE 5th JAPAN TOUR 2024“KARASIA”』と題した、日本では約9年ぶりとなるツアーの公演を千葉・船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで行った。

 2016年にメンバーの契約満了などにより事実上の活動休止となっていたKARAだが、デビュー15周年を迎えた22年9月に活動再開を発表。今回の公演では、今年リリースしたばかりの新曲「I Do I Do」や人気曲「ミスター」、「GOGO サマー!」など新旧織り交ぜたセットリストでパフォーマンスを披露した。

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう語る。

「KARAは10年に日本デビューを果たし、少女時代とともにK-POPブームの火付け役として人気を集めました。同年8月にリリースした『ミスター』の腰を動かすキャッチーな“ヒップダンス”は話題を呼び、翌11年の『NHK紅白歌合戦』に出場するなど存在感を放ちました」

 元々4人組だったが、08年にはメンバーのソンヒが学業への専念を理由にグループを脱退。ク・ハラとカン・ジヨンの2人がメンバーに加わり、5人組として活動を続けてブレークを果たしたが、14年のニコルとジヨンの脱退がキッカケで活動休止に追い込まれることに。

 その後、2人がグループに戻ったことで今回の活動再開にこぎ着けたわけだが、活動再開に至るまでの期間、ジヨンは知英の名義で日本で女優としても活動していた。

「ジヨンはKARA脱退後、渡英しましたが、日本の芸能事務所・スウィートパワーの岡田直弓社長が現地に渡ってスカウトし、14年8月から同社に所属。ドラマ、映画、CM、ファッション誌など次々と仕事が決まり、ソロ歌手名義のJYとして歌手活動もスタートさせました。当時は岡田社長の猛烈な“推し”だったので、どんどん仕事が決まっていった。しかし、お気に入りであるがゆえに、現場に岡田社長が帯同するのはもちろん、プライベートでもほとんど自由がなかったようで、精神的にはキツかったのかもしれません」(芸能記者)

 同社といえば、17年2月に堀北真希が芸能界を引退。

 さらに、桐谷美玲や内山理名、黒木メイサ、岡田健史(現・水上恒司)、高杉真宙ら所属タレントが続々と退所する中、岡田社長による所属女性タレントへの性加害疑惑や社員たちに対するパワハラ疑惑も一部で報じられ、同社は報道を否定するも、かつては“女版ジャニーズ”と呼ばれ、多数の売れっ子女優を抱えていた当時の勢いをすっかり失ってしまった。

 そんな状況に追い打ちをかけたのがジヨンの主演映画のプロモーション活動だったという。

「ジヨンは19年12月、韓国でも活動を再開させて同国の芸能事務所・キーイーストに所属。スウィートパワーとは日本での営業の窓口として業務提携の形を続けていましたが、それも21年3月に解消、その頃には、岡田社長との関係も悪化していたようです。21年5月公開の映画『大綱引きの恋』では三浦貴大とW主演したものの、前年からスタートしていた同映画のプロモーション活動ではまったく稼働せず、せいぜいVTRメッセージを寄せたぐらい。また、映画でメガホンを取った佐々部清監督が20年3月に死去。公開に先立ち行われた佐々部監督の追悼イベントにもその姿はありませんでした。結果、映画界を中心に日本の芸能界ではジヨンをコントロールできなかったスウィートパワーのマネジメント能力に疑問符がついてしまった」(前出の芸能記者)

 KARAによる約9年ぶりとなる今回の公演は大盛況となったが、日本の“古巣”はジヨンの現在の活躍をどう感じているのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2024/08/31 09:00
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