日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 山崎賢人、漫画実写化「主演しすぎ」問題が再燃

山崎賢人『アンダーニンジャ』実写化主演で「またか」の声が続出

山崎賢人(写真Getty Imagesより)

 俳優の山崎賢人が、花沢健吾氏の人気コミック『アンダーニンジャ』の実写映画版で主演を務めることが29日に発表された。ヒロイン役を浜辺美波が務め、2025年1月24日に全国公開される予定。ファンの期待が高まる一方、ネット上では「また山崎賢人?」「他に実写化やれる俳優いないのか」といった不満の声が噴出している。

 『アンダーニンジャ』は、現代の日本で秘密裏に生きる“忍者”たちを描く物語。山崎は忍者組織「NIN」の末端で、ある重大な“忍務”を任されることになる謎の忍者・雲隠九郎を演じる。監督は福田雄一氏が務め、山崎と映画『斉木楠雄のψ難』『ヲタクに恋は難しい』に続く3度目のタッグを組む。

 これに対して、ネット上の原作ファンからは「アンダーニンジャ実写化めっちゃ楽しみ!」「久々にワクワクする実写化だ」などと期待の声が相次いだ。その一方で「山崎賢人は原作とイメージ違う」「ギャグ寄りな印象が強い福田監督だと不安」といった意見もあり、賛否を呼んでいるようだ。

 しかし、実写化への賛否以上に目立っているのが「またか」という声。SNS上では「実写映画でまた山崎賢人かよ、他におらんのか」「さすがにコミック原作で山崎賢人の主演多すぎ」「漫画原作の実写化は山崎賢人じゃないとスポンサーが金を出さないのかね」といったコメントが多く飛び交っている。

 山崎といえば、代表作の『キングダム』シリーズをはじめ、連ドラ版も始動した『ゴールデンカムイ』、『オオカミ少女と黒王子』、『四月は君の嘘』、『斉木楠雄のΨ難』、『ヲタクに恋は難しい』といった映画や、Netflixドラマ『今際の国のアリス』など数々のコミック実写化作品で主演を務めてきた。

 以前から「もはや2.5次元俳優」などといわれていたのだが、『キングダム』最新作の公開や10月スタートの『ゴールデンカムイ』ドラマ版の話題が多くのメディアで取り上げられたばかりだったため、今回の発表に対して「また実写化で山崎賢人」という印象が強まってしまったようだ。

 ただ、山崎のコミック実写化作品の主演については「いろんな実写化に出てるけど毎回ハマってるからすごい」「演技の幅が広いので役の印象はあまりかぶらない」「なんだかんだどれもヒットしている」といった好意的な声も多い。だが、過去には『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のようにヒットしたとは言い難い作品もあり、不安を抱く人は少なくないようだ。

 山崎の役者としての力量や原作に合わせて体型なども変える努力は業界内でも高く評価されているが、正直なところ「漫画実写化で主演しすぎ」という印象は否めない。この背景には、実写化でヒットの実績があるとスポンサー集めがしやすくなるなどの事情があり、漫画原作の作品でヒットを出せば出すほど実写化作品のオファーが増えるという構図があるようだ。

 水物の映画興行で「安パイ」に走りたくなるのは理解できるが、このままではさすがに観客が飽きてしまう可能性があるだけに、映画業界は過度な「山崎賢人頼み」からそろそろ脱却したほうがよさそうだが……。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/08/29 17:00
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