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週刊誌スクープ大賞

人望なき石破茂、女性問題くすぶる小泉進次郎……総裁選を前に自民党の深刻すぎる人材枯れ

小泉進次郎

今週の注目記事・1「自民党総裁選の大暗闘」(『週刊新潮』8/29日号)「小泉進次郎“総理”の重大リスク」「小林鷹之(49)『パーティー三昧』と『リベラル弁護士妻』」(『週刊文春』8/29日号)
同・2「統一教会元幹部が懺悔『安倍総理、山上、韓国送金…今こそ、すべてを語ります』」(『週刊文春』8/29日号)「『旧統一教会を消し去れ!』 外務省が“アフリカODA”で証拠隠滅の全内幕」(『週刊新潮』8/29日号)
同・3「ルポ“令和6年の米騒動”『ご飯一杯がぜいたく品になる日がやってくる』」(『FRIDAY』9/6・13日号)
同・4「フワちゃん暴言騒動で株上げた 目撃 やす子『縁切り神社で神頼み』」(『FLASH』9/3日号)
同・5「8・5ブラックマンデー 日経平均大暴落 最強の投資家たちはこう切り抜けた!」(『週刊現代』8/24・31日号)
同・6「MEGA地震予測 宮崎M7.1を的中させた研究者『新たな警戒エリア』」(『週刊ポスト』8/30・9/6日号)
同・7「伊東純也『性加害疑惑』大阪地検が双方不起訴で“被害女性2人”のいま」(『週刊新潮』8/29日号)
同・8「悠仁さま“異例の成績”で『トンボより受験勉強』」(『週刊文春』8/29日号)
同・9「ステージ3乳がん公表 梅宮アンナ激白90分」(『週刊文春』8/29日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 1週間のご無沙汰です。先週は文春、新潮の発売がなかったのでお休みしました。

 このところ“知識人”たちが次々に亡くなっています。松岡正剛、享年80。石川好、享年77。

 松岡は、私など単なる雑誌屋と違って、編集というものを「編集工学」という高みに導いてくれた。

 ネットで読める「千夜千冊」は松岡独自の書評で、新たなその本の魅力と意義について気づかせてくれた。

 松岡の手にかかると、編集というものがとてつもなく凄いものに思えて、オレがやっている編集と松岡の編集とは天と地の差があるのではないか、そう思っていた時期もあったな。

 石川は、『ストロベリー・ロード』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したしばらく後に会った。舌鋒鋭そうだが、会うと人懐こい人で、アメリカでの愉快な体験を話してもらったことを覚えている。

 酒田市美術館(山形県)の館長になって、「遊びに来てよ」といわれながら、行く機会を逸して、そのままになってしまった。

 私は「有名人嫌い」なので、知名人に親しい人はほとんどいないが、石川好はなぜか心に残っている懐かしい人だったな。

 今週は文春、新潮は合併号明けだったが、残念ながらこれといったスクープはない。両誌ともに総裁選、それも小泉進次郎に注目しているが、もちろん好意的にではない。

 それには後で触れるとして、まずは梅宮アンナ(51)のがん告白から。

 アンナの父親の梅宮辰夫は36歳の頃にがんになり、それからもさまざまながんと闘った。81歳で亡くなる頃には、安楽死を望んでいたと、アンナが話している。

 がん系といういい方は嫌だが、アンナも覚悟していたという。今年3月、「シャワーを浴びた後に左右の胸の大きさの違いに気づいて」病院に駆け込んだという。

 マンモグラフィーやMRIを受けたが「がんではない」といわれた。だが、生体検査でがんと判明したという。

 ステージ3の乳がん。相当な葛藤があったが、病気と向き合うことに決めたら、前向きになり、抗がん剤で抜けてしまう頭髪のためのお洒落なウイッグがあったらいいなと思い立った。黒や茶ばかりではなく、もっといろいろな色や形のウイッグづくりや化粧品をSNSで紹介するようなことも考えているようだ。

 アンナらしい発想だ。父親同様、がんと共生しながら、また新しい梅宮アンナがみられるのかもしれない。

 文春オンラインでは、かつて芸能界を騒がした相手、羽賀研二(63)が自身のインスタグラム上にアップした“3通のエール”について、こう答えている。

「あ、私のこと分かってんだなっていうのはあの文面を見て思ったんです。だからと言って、連絡しようとまでは思わないけど、普通のことを言ってくれて、ありがとうという気持ちです」

 お騒がせした往年の「バカップル」も、人生経験を積み、違う顔を見せ始めたのかもしれない。

 秋篠宮家の長男・悠仁さんの話に入る前に新潮のモノクログラビアに載っている小室眞子さんの近影について触れておこう。

 日本のススキのようなファウンテングラス(噴水草)の原のようなところで、珍しく眞子さんが一人で腕を組んで立っている。

 肩には花柄のトート―バッグをかけ、白いブラウスを腕まくり、黒のゆったりしたパンツ姿は、新潮がいうように、かつてのか弱さはなくなり「逞しさ」を感じる。

 目を細め、何やらを凝視しているかのような表情からは、「はるばるきつるものかな」という“感慨”が浮かんでいるように見える。

 彼女も32歳。ややふっくら、いや、堂々とした体つきは、これからも小室圭と生きていく覚悟が揺るぎないことを見せつけているようにも思える。

 男はいつまでたっても子供じみたところがあるものだが、女性は、そこの大地に根を張り、泣き言などいわずに年を取っていくものである。

 昨今は、長男の悠仁さんの「大学お受験」が物議を醸しているが、遠く離れた異国の地で生きる姉なら、弟にどうアドバイスをするのだろう。

「お母さんのいうとおりに勉強頑張りなさい」というのか、それとも、私も自分で自分の人生を切り開いてきたのだから、あんたも自分の人生なんだから、自分が思うように精いっぱい生きなさいというのだろうか。

 その悠仁さん、東大農学部の推薦入学が決まりかけているという話もあれば、文春のように、筑波大附属高校の中では“異例”の成績だからと疑問符をつけるところもある。

 今週の文春は、8月25日から開かれる「国際昆虫学会議」、いわゆる昆虫学者にとっては4年に1度のオリンピックのようなものが開催され、そこに悠仁さんが出席し、「自然保護・生物多様性・生物地理学」の枠組みの中で、ポスター形式での発表をすると報じている。

 だがこれも、将来の天皇ということで、様々な専門家たちが様々な形でアドバイスしたもので、彼一人でなしえたものではないのだろう。

 私はそんなことはどうでもいいと思っている。悠仁さんが幼いころから関心を持ってきたトンボ研究だから、様々な専門家の意見を聞き、万巻の書を読み、自分なりに研究をまとめて発表することは、喜ぶべきことではないのか。

 また、東大に推薦入学するのもいいのではないか。優れた研究成果があり、そうした長年の労苦をよしとして、入学させてあげればいいと思う。

 だが、秋篠宮紀子さんが思い描いているような、「一般学生と混じって筆記試験を勝ち抜いて東大入学」という“夢”は捨てたほうがいい。

 将来の天皇に学歴などそれほど重要ではない。いたずらに受験勉強に時間をとられるのではなく、トンボも、世情も、国際関係も学んでおく必要があるはずである。

 悠仁さんはまだ17歳ではなく、もう17歳なのだ。79年前に日本中を惨禍に巻き込んだ戦争の責任をどう考えるのかも、ぜひ、成人になったら聞いてみたい。

 上皇や現天皇が築いてきた「平和を希求する天皇像」を受け継ぎ、右左ではなく、価値観が多様化しているこの国をどう考えているのかも、ぜひ聞いてみたい。

 悠仁さんは「東大までの人」ではなく、東大を踏み台にして、新しい天皇像をつくってもらいたいものだと思っている。

「東大がなんだ!」

 姉の眞子さんなら、そういうのではないか。自分の人生なんだから、とも。

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