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CHAGE and ASKA全曲サブスク解禁で期待、次なる“大物”は山下達郎? ブルーハーツ?

(Getty Imagesより)

 ついに「SAY YES」だ。

 25日、CHAGE and ASKAがデビュー45周年を迎えたことを記念して全楽曲でサブスクリプション(定額制音楽配信)サービスを解禁することを発表した。この日、先行して1999年12月発売のアルバム『VERY BEST ROLL OVER 20TH』に収録されている29曲が配信され、10月1日にはすべてのアルバム、シングルが配信されることになるという。

 1978年にデビューし、これまでにシングル51作、アルバム35作を発表してきたCHAGE and ASKA。91年のドラマ『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)の主題歌だった「SAY YES」はオリコン13週連続1位を記録し、200万枚を超える大ヒット。アルバム総売り上げ枚数は2,000万枚を超え、まさに昭和・平成の時代を代表するアーティストだった。

 だが、09年1月30日に無期限活動休止を発表。19年にはASKAが脱退し、事実上の解散となっている。

 CHAGE and ASKAの全曲サブスク解禁には歓迎の声が上がる一方で、まだまだサブスクでの配信を行っていない大物アーティストも数多い。

 一般社団法人日本レコード協会の23年度の調査によれば、「音楽の聴取方法」としてサブスクサービスを利用しているのは、全体の25.6%。YouTubeでの無料聴取(58.6%)も含めてインターネットでの音楽鑑賞が主流となっている現在、未配信のアーティストに対するサブスク解禁への期待も年々大きなものになってきている。

 サブスク未解禁の大物といえば、まず名前が挙がるのが山下達郎だろう。だが、山下達郎はメディアのインタビューについて「おそらく死ぬまでやらない」と発言して話題になったことがあった。

 昨年2月にラジオ『山下達郎と上柳昌彦のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演した際にも、「サブスクを否定しているわけじゃない」と言いながらも「僕はやりません」と断言。その理由について「契約的な問題というか、ワールドワイドの契約的な問題。我々の『音楽でご飯を食べていく』上での契約的な問題が非常に不合理なんですよ」と明かし、契約の問題が解消されない限りはサブスクでの全曲解禁をしない意向を公言している。

 また、一時はサブスクを解禁しながら、その後停止したのが18年9月に引退した安室奈美恵だ。昨年11月、それまで配信されていた楽曲が予告なく削除され、ファンを騒然とさせたのは記憶に新しいところ。その理由は「契約見直しや重複している楽曲を整理するため」とも伝えられたが、現在までその状況は変わっていない。

 そのほか、甲本ヒロトと真島昌利が参加していたTHE BLUE HEARTS、ザ・ハイロウズ、ザ・クロマニヨンズや、マキシマムザホルモンなど解禁に踏み切っていないアーティストも決して少なくない。

 ユーザーの利便性は確実に向上したものの、アーティスト側の収益構造にも大きな影響をもたらしているサブスクサービスの普及問題。その両方が満足できる形が成立するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

 

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最終更新:2024/08/25 17:00
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