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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

順風満帆の中山きんに君を襲った金銭トラブル…TKO木本の二の舞いになるのか

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「パワー!」の決め台詞と上腕二頭筋をアピールするポーズで人気のタレント・なかやまきんに君。だが、「週刊文春」に金銭トラブルを報じられ、今後のお笑い生命が危ぶまれている。

「『文春』によれば、きんに君の個人事務所が、実態のない契約を知人の会社に持ち掛けるなどして金を振り込み、一定の謝礼を引いた後、現金でキックバックさせる“裏金作り”を行ってきたうえ、その裏金作りを主導していたきんに君のマネージャーX氏が、“きんに君プロデュースのプロテインを製造する”という名目で出資者から金を集めていたものの、そのまま失踪してしまったというのです。警察にも被害届が出されたそうで、今後、事件化するかもしれません」(お笑い関係者)

 2021年、デビュー時から所属していた吉本興業から独立し、個人事務所「株式会社333(ササミ)」を設立したきんに君。吉本を退社したことで、仕事が激減するのではないかという懸念も囁かれたが、それまで1本あたり数百万円だったギャラが最高3000万円まで跳ね上がるといわれるほど、人気は衰え知らずだ。

「きんに君は、結婚が噂されている恋人のYさんから“一緒に個人事務所をやりたい”と言われて、吉本から独立しました。たしかに一時的に売上は上がったかもしれませんが、それが裏目に出たのではないでしょうか」(吉本関係者)

「文春」によれば、マネジャーX氏が代表を務める会社や、その知人の会社などに対して、きんに君の会社から計3760万円が振り込まれたものの、いずれもビジネスが行われた形跡はなく、そのうち、きんに君の恋人のYさんの会社から880万円の入金を受けた人は、「文春」の取材に「ある日、マネジャーのXから『銀行口座を使わせてくれないか?』ともちかけられました。『きんに君の会社が儲かってしょうがないから、税金払いたくないんだ』と。40万円の謝礼を出すというので協力しました」と証言しているという。

 ところが、X氏は10人にのぼる出資者から総額3億円超を集めた後、今年5月に失踪。トラブルが表面化した。

「X氏ときんに君は、彼が大手生命保険会社社員だった十数年前からの知り合いで、吉本から独立する際には、きんに君から『事務所の運営を手伝ってくれませんか』と誘ったそうです。『文春』の直撃取材を受けたきんに君は、自身もX氏に800万円貸した被害者だと主張していますが、被害者はきんに君の知名度を信用して出資したのですから、タレントしてのダメージは計り知れないと思います」(前出のお笑い関係者)

 お笑い芸人が関係した投資詐欺といえば、今春『おいしい話なんてこの世にはない どん底を見たベテラン芸人がいまさら気づいた56のこと』(KADOKAWA)を上梓したTKOの木本武宏の巨額投資トラブルが記憶に新しいが、木本は、この投資詐欺に複数の芸人仲間を巻き込み、それまで所属していた松竹芸能との契約を解除された。

「木本は、著書の中で〈(仲間たちに)一度たりとも強制して資金提供をさせたことはありません。それでも僕は、引き入れた責任があると考えていました。それが「僕が返済する」と考えた最大の理由です〉と反省の色を示していますが、この一件で木本が信用を失ったのは間違いありません。きんに君も、木本同様に、被害者としての一面もありますが、税金逃れをしようと裏金作りをしていた疑惑は残されたままです。特にきんに君は、子ども向けのイベント仕事が多いだけに、金銭トラブルのダメージは大きいでしょう」(芸能ライター)

 今後、金銭トラブルに新たな動きはあるのかーーきんに君の動向に注目したい。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2024/08/27 11:47
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